和歌山県水道ビジョン
策定の趣旨
和歌山県は、1986年(昭和61年)3月に「和歌山県水道整備基本構想」(以下、「基本構想」という。)を策定し、水資源の確保、未普及地域の解消に向けた水道整備を推進してきた結果、水道普及率は95%を超え、県民生活の基盤として必要不可欠なものとなっています。
一方で少子高齢化に伴う人口減少社会の到来や節水意識の高まりと節水機器の普及など水道事業を取り巻く環境は大きく変化しつつあるほか、東日本大震災という未曾有の大規模災害を鑑み、災害対策の重要性を改めて認識したうえで、水道事業経営の安定性を確保し、老朽化した水道施設を更新しつつ、大規模災害に対する備えや、水質管理の充実などを着実に進めていく必要があります。
このため、水道事業をめぐる課題を踏まえ、「新水道ビジョン(厚生労働省)平成25年3月」に掲げられた「持続」・「安全」・「強靱」の理念に基づき、長期的かつ広域的視点から、本県の水道が抱える課題を整理し、県内全域の方向性を示すことを目的として基本構想を改定し、「和歌山県水道ビジョン」(以下、「県水道ビジョン」という。)を策定します。
県水道ビジョンでは、「持続」・「安全」・「強靱」の観点から6つの基本目標を設定し、今後、当面の間に取り組むべき目標、方策等を提案します。また、これらの目標や方策等については、水道事業者のみならず、県・市町村・水道を利用する住民が本県における水道の「将来あるべき姿」を共有し、役割分担に応じた取り組みに挑戦していくことを目指します。
【内容】