有毒魚に注意
ソウシハギ
「ソウシハギ」が、和歌山県内でも漁獲されました。
当魚種は、有毒魚(毒成分:パリトキシン)ですので、絶対に販売や喫食をしないようにしてください。(魚を触っても大丈夫です)
(補足)資源管理課撮影
ソウシハギの特徴
- ウマズラハギに似ている
- 体色は黄色で、体側に黒い班紋と青い波状の紋がある
- 頭長よりも長い、団扇(うちわ)の様な大きな尾ビレを持つ
- 相模湾以南、全世界の亜熱帯海域に分布するが、近年本州への来遊が増加
毒成分
- 「パリトキシン」という強力な毒を内臓に含んでいる
- パリトキシンは、フグの毒である「テトロドトキシン」の数十倍の毒性があり、加熱しても毒性は失われません
中毒症状
- 主な症状は筋肉痛、呼吸困難、けいれん等
- 重篤な場合は死に至る
その他
- 「パリトキシン」関連の有毒魚としては他に「アオブダイ」や「ハコフグ」があります
- 有毒魚類や種類不明魚を発見した場合には、取扱いに十分注意するようお願いします
厚生労働省自然毒のリスクプロファイルのページ(外部リンク)
ツムギハゼ
ツムギハゼは、ふぐ毒を保有するハゼ科の魚類です。
元来、奄美大島以南に生息するとされていましたが、平成16年以降和歌山県南部で生存が確認されています。
ツムギハゼや、ツムギハゼと判断のつかないハゼは食べないように注意してください。
ふぐ毒について
- ふぐ毒はテトロドトキシンと呼ばれ、麻痺による呼吸困難を引き起こします。
- 有毒部位を食べると20分から3時間の短時間で症状が現れます。
- テトロドトキシン中毒には特効薬はなく、致死率が高いことが特徴です。
- この毒力は猛毒の青酸カリの約1000倍、300度の加熱でも分解しないので、煮たり焼いたりの調理ではなくなりません。
国立科学博物館魚類写真資料データベース(外部リンク)