どんな食中毒が多いのか
平成25年の全国統計
原因物質が判明したもののうち、事件数ではノロウイルス、カンピロバクター、アニサキスの順に発生が多く、この3種類で事件数の約70%を占めています。
わが国では魚介類を刺身など生で食べる習慣があることから、腸炎ビブリオによる食中毒の発生件数が多かったのですが、近年、衛生管理が浸透し発生件数が減少傾向にあります。
しかしながら、近年サルモネラ属菌やカンピロバクターによる食中毒発生件数が増加を示しており、家畜、鶏やペットの糞尿が発生源となり、卵、畜肉、鶏肉からの感染が多くなっております。したがって、肉類は十分加熱すること、ペットを調理場に入れないこと、ネズミ、ハエ、ゴキブリの駆除を怠らないことなどが必要です。
また、患者数で最も多いのがノロウイルスによる食中毒で冬場に多いのが特徴で、十分な加熱や調理器具の洗浄に注意することが必要です。