第35回和歌山県食の安全県民会議
開催日時・場所
平成28年3月22日木曜日午後2時から午後5時
県民文化会館6階会議室
議事
- 平成28年度食品衛生監視指導計画の素案について
- 平成27年度事業報告及び平成28年度事業計画(概要)について
- 「食の安全・安心に係る県民アンケート」調査の実施結果について
- その他
委員意見(概要)
平成28年度食品衛生監視指導計画の素案について
- 委員
廃棄食品の横流しの問題ありましたよね。そういう管理とかはどうなっているんでしょう。「食品衛生監視指導計画」には記載がなかったと思うんですが、対策はどうされているのか、お聞きしてよろしいでしょうか。 - 県
廃棄食品の横流しの事件に関しましては、環境省と厚労省が一体となって再発防止と対策を行っているところで、廃棄物関係の部署が主導となっています。
「食品監視指導計画」の中には盛り込んでいませんが、こちらの厚労省関係では、監視指導や情報提供の中で事案を得た場合、直ちに廃棄物関係の部局と連携を図りながら対応を行っていきます。 - 委員
衝撃的な事件でしたよね。ただ廃棄してしまうと食品でなくなりますので、管轄が環境省になりますよね。国の動きによって即対応できるようにお願いします。 - 委員
食品検査計画でご説明のあった腸管出血性大腸菌の検査項目について、血清型が増えたとのことですが、各検体数30というのは共通のサンプルに対して、この6種類の菌を同時にはかるということですか。 - 県
はい、そうです。 - 委員
これは、どこかからの追加要請があったということですか。 - 県
この検査については、厚労省からの通知に基づいて整備を行ったところです。 - 委員
監視指導の各ランク監視業種についてですが、一番最後に「その他の監視施設」とありますが、これは、AからGランクでいうどれに当たりますか。 - 県
「その他の監視施設」にある総合衛生管理製造過程承認施設(いわゆる国のマル総)、和歌山県食品衛生管理認定施設、和歌山県生鮮食品生産衛生管理システム認証施設の3つは、AからGの監視業種には該当しません。自主的な衛生管理がなされているということで、特にこの監視計画には盛り込まずに、必要に応じて監視を行うということです。 - 委員
マル総が「その他の監視施設」に入っていますが、ISO22000とか、FSSC22000の認定は入らないのでしょうか。 - 県
入っていません。あくまで、国のマル総の施設ということになっています。
平成27年度事業報告及び平成28年度事業計画(概要)について
- 委員
平成27年度の食品検査の実績の中で、いわゆる健康食品の栄養成分の検査を行っていただいてるんですが、違反件数5の実態と、その対応として28年度はどうするか教えていただければと思います。 - 県
梅加工食品など21検体について栄養成分を検査した結果、検査値と表示された数値に齟齬が認められたものが5検体ありました。いずれも健康被害にはつながらないものでしたが、保健所から改善指導をしました。
28年度も引き続き、消費者の被害防止のために適正な表示が行われるよう、検査を行い監視していきます。 - 委員
平成27年度食品検査の実績で、アイスクリーム、氷菓で違反件数3について、在庫品は廃棄というご説明がありました。業者についてはそれぞれ別業者であったのか、お伺いします。 - 県
3件についてはそれぞれ別の業者です。 - 委員
学校給食納入業者への届出制度の普及、啓発について、保健所を通じて行っているというご説明がありましたが、
啓発の結果、給食業者の届出について、県のホームページに載っていなかったように思うのですが、結果としては届出はなかったのでしょうか。 - 県
保健所からも届出の促しをさせていただいたんですが、結果としては届出はありませんでした。 - 委員
28年度はどういうふうに促進をなさっていくのでしょうか。 - 県
ゆくゆくは認証制度というような形も考えなければとは思いますが、まずは届出について継続して各事業者に促していきます。 - 委員
子供たちが相手でもあります。安全なものを供給していただく業者さんということで推進をよろしくお願いします。 - 委員
アクションプランの進捗状況調査の中で、養殖漁場における環境モニタリングを7地点で調査をされていますが、その結果というのは、どこかみるとわかるのでしょうか。 - 県
水産試験場の取り組みですので確認させていただきます。
(水産試験場の業務報告書に記載されています。ホームページでの公表はされていませんが、今後掲載予定となっています。) - 委員
食品検査の実績で、残留農薬と、アイスクリームの一般細菌・大腸菌の違反はありうると思うのですが、釜揚げしらすについて、これは過酸化水素が検出されたということでしょうか。 - 県
はい。食品衛生法では、数の子以外での過酸化水素の使用は認められていませんので、検査しているのですが、1業者の釜揚げしらすから検出されました。
調査した結果、釜を洗浄するのに用いていた過酸化水素の洗浄不足であった聞いております。商品は流通させないよう、押さえました。 - 委員
それぞれの違反について、どういう理由であったのかと精査されていると思います。
残留どころか、数の子以外で使ってはいけない過酸化水素というようなものも出てきています。違反物ですので、そういった理由のところを付け加えてもらえればと思います。 - 県
分かりました。
「食の安全・安心に係る県民アンケート」調査の実施結果について
- 委員
アンケート結果について報告いただいたんですが、特にこういう対策をとったので効果が上がったとか、そういうところがあったら教えていただけますでしょうか。 - 県
前回のアンケートでは、「県からどんな情報について特に発信してほしいですか」という設問に対し、食中毒の予防方法、食中毒事件が起きた時の情報、違反食品の情報、こういったところを求められている方が多かったです。
これをうけて、平成27年の6月から「食の安全安心わかやまメールマガジン」を発行するようにいたしました。その内容については、要望の多かった食中毒の予防法、種類など、食中毒に関する記事を毎号、載せてあります。また、定期のものに加えて、食中毒事件があったときには随時、発行させていただいています。
これは一つの例ですけども、アンケート結果を参考に対応させていただいています。 - 委員
「食品の安全性に不安を感じていますか」という設問に対し、年代別不安感を載せていただいています。
平成17年に食育基本法が施行されて、食育を受けて育ってきた年代である10代の52%が不安があると答えています。
学校給食の指導の目標としては、食事の重要性など6項目ほど挙げられていますが、食品を選択する能力も目標として挙げられています。
具体的にこの10代の方々がどういうところに不安を抱いているのか、これから集計をしていく上で、知れたらと思います。 - 委員
自由意見で「子供への教育が一番大切、大人も子供も広く知識を得る機会があれば」とありますが、県が実施している、おはなし講座で学校へ出向くということこはあるんでしょうか。 - 県
小、中学生を対象にした、おはなし講座のテーマでの実施は少ないのですが、保健所の職員が手洗い教室のような形で学校に出向いて、食に関する指導を行っています。 - 委員
県民アンケートは今回5回目ですが、アンケート調査は解析が一番大事なことで、ここから何を見いだすか、次に繋げるかだと思います。
ご意見にもありましたように、前回に比べて、あるいは政策にどのように反映させて、次のアンケート結果にどう出ているのかなどが重要だと思います。
今回は暫定版ということですので、その辺を中心に記載して、一目でわかるようにまとめていただければと思います。
その他
-
県
「食の安全安心アクションプラン」について、次期計画(平成29年~31年度)を策定していきます。策定について、節目節目のところで県民会議の委員の皆様にもご意見を頂戴したいと思いますので、よろしくお願いします。 -
委員
ハサップ導入促進事業で作成された啓発物品の紙芝居を回覧いただきましたが、どこで手に入れることができるんでしょうか。 -
県
ホームページからダウンロード出来るようにさせていただきます。
印刷物としては、A5版1000部を作成していますので、イベント等の中で配布する予定です。28年度に入りましたら大きなサイズで作らせていただいて、保育所などへ配布させていただく予定をしております。