第38回和歌山県人権施策推進審議会議事録
第38回和歌山県人権施策推進審議会議事録
日時 | 平成26年3月19日(水曜日)午前10時から午前10時50分 |
---|---|
場所 | 和歌山市 アバローム紀の国 |
議題 | (1)平成25年度人権に関する県民意識調査及び事業所アンケート調査結果の概要について (2)和歌山県人権施策基本方針の改定について
(4)その他 |
出席委員 | 岡本委員、金川委員、金原委員、桑原委員、芝本委員、城山委員、中川委員、西嶋委員、福島委員、村上委員、薮添委員 |
配布資料 | |
内容 | (1)開会
和歌山県企画部人権局長挨拶 |
内容 |
(2)議事 委員からの質問、意見等については、以下のとおり。 |
委員 | 県民意識調査の結果について、「関心のある人権課題は何か」という設問があるが、関心のない人権問題があるということも問題であると思うので、逆に関心のない人権課題にスポットをあてた分析を行い、県の人権施策基本方針に反映させないといけないのではないか。 |
事務局 |
関心がないからといって課題がないわけではないと思うので、分野別施策のところで反映させていく。 |
委員 | 人権に関する質問のなかで、「和歌山県では人権は十分守られている」と思う人の割合は増えているが、一方、「5年前に比べて県民の人権意識は高くなってきている」と思う人の割合は減っている。個別の人権問題については関心を持っているが、総合的に人権に対する意識は10年前と比べると相当下がってきている。 県民意識の高揚は、学校教育、社会教育といった分野での継続的な営みが関係してくると思うので、学校教育、社会教育の分野での啓発活動、教育をどのように盛り返していくのかが大事である。 |
事務局 | 県民の方々の人権に関する意識が高くなるよう啓発にも力をいれていく必要があると思っている。 |
委員 | 県、各市町村で行われている人権啓発、人権学習の機会がかなり減ってきたのではないかと感じる。人権意識の高揚のためには、絶えず広域的に人権について考えさせるような啓発活動をやっていく必要がある。 女性の人権について、多様な働き方や人材の活用といった取組をかなりの企業で始められており、さまざまな能力を持った人を多様性を持って対応するということが言われている。このことを改訂のなかに加えていただきたい。 インターネットのサイトでベビーシッターを依頼し、預けた子どもが亡くなるという事件があったが、そういうシステムがあるとは知らなかった。こういう新しいシステムへの行政の対応が後手になっている。過去にあったことに対する取組も大事であるが、先見的に起こりうる可能性等を早く察知して、今回の改定に入れていただきたい。 |
事務局 | 専門委員会でも審議する必要があるが、今回の改定に反映できるようにしていきたい。 |
内容 | 議題(2)和歌山県人権施策基本方針改定の概要について (2)専門委員会委員の選出について 和歌山県人権施策推進審議会運営に関する要綱に基づき、専門委員会委員について「岡本瑞子委員」「金川めぐみ委員」「金原徹雄委員」「桑原義登委員」「中川喜代子委員」「福島力洋委員」「薮添泰弘委員」の以上7名が選出された。 議題(3)人権局の主な事業について資料2(PDF形式 230キロバイト) 資料に基づき、人権局の主な事業について、人権政策課から説明を行った。 議題(4)その他 委員からの質問、意見等については、以下のとおり。 |
委員 | 発達障害の子ども達が増えている。研修会に参加した保護者の方から、保育士や低学年を担当する教師が発達障害などに関して余り認識がなく、子どもの人権が侵害されていると聞く。3,4歳の段階で発達障害であることを見つけられれば、養育、訓練によって障害が治ると言う見解もあり、学校教育の場で発達障害の子どもを早期に見つけてほしいと思うので、専門委員会でも話し合っていただきたい。 |
事務局 | 専門委員会で検討していきたい。 |
委員 | 発達障害の増加についてであるが、発達障害と虐待による愛着障害との区別がつかない状況がある。発達障害は脳機能に障害があって起こるが、虐待によっても脳機能に問題が発生しているということもわかってきている。これは、環境改善だけで治る問題ではなく、治療訓練的なものも愛着障害では必要となってくる。 発達障害の増加の原因はよく分からないが、虐待と大きく繋がっているという認識も必要である。 |