平成31年 地価公示に係る県公表資料
地価公示について
地価公示は、都道府県が実施する地価調査とともに地価の公的評価体系をなすもので、地価公示法に基づいて、国土交通省土地鑑定委員会が毎年1月1日を価格時点として、標準地の正常な価格を判定し公示するものです。
和歌山県では、国土交通省から提供された県内の地価データを独自に集計して公表しています。
地価公示制度及び全国の地価の動向については、国土交通省HP(外部リンク)を、各地点の価格については土地総合情報システム(国土交通省)(外部リンク)内の標準地・基準地検索システム(外部リンク)をご参照ください。
平成31年地価公示の県内の実施状況
都市計画区域の指定がある9市14町において、16名の不動産鑑定士により実施されました。
調査地点数は昨年と同じ180地点となっています。うち4地点が選定替となっているため、昨年からの継続地点数は176地点です。
平成31年地価公示にみる本県の特徴
県全体の平均変動率は、住宅地・商業地ともに平成4年から28年連続の下落である。
県全体の下落率は、平成24年から8年連続で縮小している。
住宅地では、上富田町の価格が平成27年から5年連続で上昇した。
商業地では、和歌山市の価格が平成28年から4年連続で上昇した。
1 全体の特徴
- 県全体の対前年平均変動率はマイナス1.2%で、昨年(マイナス1.4%)よりも下落率が縮小している。
- 前年からの継続地点176地点のうち、価格が上昇した地点は31地点、価格横ばいの地点は13地点、価格が下落した地点は132地点となっている。
- 価格上昇地点があるのは、7年連続である。
2 用途別の特徴
(1)住宅地
概況
- 県全体の対前年平均変動率は、マイナス1.3%である。平成4年から28年連続の下落であるが、昨年(マイナス1.5%)より下落率は縮小している。
- 価格上昇地点は、13地点(和歌山市8、田辺市2、白浜町1、上富田町1、串本町1)である。
- 価格横ばい地点は、6地点(和歌山市5、白浜町1)である。
- 上富田町の対前年平均変動率は、1.1%であり、5年連続で価格が上昇している。
価格上昇地点の要因
- 居住環境の選好性が高い地域や、駅や道路による交通アクセスが充実している地域で価格上昇がみられる。
- 紀南地方の津波被害のリスク等が懸念される地域では、高台の住宅地で価格上昇がみられる。
(2)商業地
概況
- 県全体の対前年平均変動率は、マイナス1.1%である。平成4年から28年連続の下落であるが、昨年(マイナス1.1%)から引き続きマイナス1.1%である。
- 価格上昇地点は、和歌山市の18地点である。
- 価格横ばい地点は、6地点(和歌山市4、岩出市1、白浜町1) である。
- 和歌山市の対前年平均変動率は、0.3%であり、4年連続で価格が上昇している。
価格上昇地点の要因
- 和歌山市では、中心部の施設が集積している地域や幹線道路沿いの交通の利便性が良く集客力の高い地域等で価格上昇がみられる。
(3)工業地
- 県全体の対前年平均変動率は、マイナス1.1%であり、昨年(マイナス1.4%)より下落率が縮小している。
(4)その他
- 都道府県別の本県の全国順位(上昇率の高い順)は、住宅地が46位(昨年46位)、商業地が42位(昨年36位)である。
- 近畿地方(2府4県)の中では、住宅地、商業地ともに6位(昨年6位)である。