知事記者会見 令和6年5月7日

知事記者会見

記者会見での発表事項等を紹介します

令和6年5月7日 知事記者会見

令和6年5月7日 記者会見室

世界遺産登録20周年記念 聖地リゾート!和歌山キャンペーンを実施します!

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 定例会見を行います。発表事項が2点です。一つは、こちらにパネルがありますが、世界遺産登録20周年記念 聖地リゾート!和歌山キャンペーンの実施について、ご報告をさせていただきたいと思います。キャンペーン期間は7月から12月中旬までになっています。夏はJR西日本グループとタイアップさせていただいてPRキャンペーンをします。詳細はいろいろあるので、担当者から聞いていただければと思います。キックオフとして、一つは7月6日、パンダくろしお団体臨時列車でのオープニングイベントがございます。JR新大阪駅で8時20分頃、私とJR西日本和歌山支社長と一緒にオープニングセレモニーをしますので、ぜひご取材をいただきたいと思います。ちなみに、来週、和歌祭がございます。和歌祭には400年を超える(歴史のある)渡御行列がございまして、そこで武者行列がございます。必ずしもこの聖地リゾートのキャンペーンではありませんが、私とJR西日本和歌山支社長が武者の格好をして、和歌祭に参加をさせていただきます。ぜひ、ご取材をいただければと思います。元々私自身はずっと和歌祭の武者行列に十数年参加しているのですが、実はJR西日本和歌山支社長も、時々ご一緒していただいております。和歌山支社長は女性ですが、今年はジェンダー平等ということで、鎧兜を身につけて武者の格好をして一緒に歩きますので、ぜひ楽しみにしていただければと思います。
 それから、同日(7月6日)ですが、南紀白浜空港の愛称を熊野白浜リゾート空港ということで、愛称命名記念式典を12時から熊野白浜リゾート空港で行います。午前中に新大阪駅でご案内のパンダくろしお団体臨時列車のオープニングイベントをした後、空港でイベントを行います。慌ただしいですが、ご取材をお願いします。
 主なキャンペーン計画は(資料の)3のとおりで、県内の有名な社寺仏閣、それから昨年キックオフした令和の熊野詣、それから県立博物館では1年間を通じて、「聖地巡礼-熊野と高野-」というテーマで特別展を5期に分けて行ってまいります。ぜひ、県内外の皆さんにもご覧をいただきたいと思っています。その他、和歌山全域でのキャンペーン、或いは三重・奈良・和歌山三県(連携)シンポジウムを、京都府で行ったりします。また、情報発信はキャンペーン特設サイトを本日(5月7日)、9時から開設をさせていただきました。その他、聖地リゾート!和歌山キャンペーンということで、ぜひ皆様方に盛り上げていただければと思っています。これが一つ目です。

「わかやま森林と樹木の日」記念行事について

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 もう一つ目は、「わかやま森林と樹木の日」記念行事を5月19日、ハイランドパーク粉河において行います。第62回全国植樹祭がございましたので、それに合わせて行う記念行事です。ぜひ、ご取材をいただければと思います。

 以上です。

質問と回答

読売:発表項目外ですが、4月24日に人口戦略会議が公表した報告書で、若年女性の人口を基に、たぶん算出されている数字だと思うのですが、県内自治体で消滅可能性自治体が7割以上にあたり、なかなか厳しい数字が出ているということで、それに対する受け止めをお伺いさせてもらえますか。

知事:(人口戦略会議の)増田寛也さんは、私も古くから一緒にいろんな仕事をしてきた仲間の1人で、人口減少問題に対して、10年前も警鐘を鳴らしていただいた。国民の皆さんに危機感を持っていただくために、ある意味、少し刺激的なタイトルをお付けになっていますが、人口が消滅する市町はなかなかないので、額面どおり受け取る必要は全くないと思っていますが、危機感を持ってくださいというメッセージは受け取るべきだと思います。それについて前から申し上げていますように、人口が減ることは、どうしようもない不都合な真実です。それに対して人口が減った場合でも、県民、市民、町民、村民が幸せに暮らせるような行政のあり方、或いは行政サービスをどうやって提供していくのかというのが、我々が考えるべきことだろうと思っています。もちろんこれも前から申し上げていますように、給食費無償化などの子育て支援、それから定住移住、二拠点居住等の関係人口を増やす施策、さらには外国人材を仲間としてできるだけ多く受け入れていくというようなことはやりますが、その結果増える数はボーナスみたいな(一時的な)ものですから、毎年1万人近い数が減っていくという大きな流れに逆らえない中で、どうやって我々が素晴らしいサービスを提供できるかということに意識を絞って、そういう意味でも県民の皆さんに危機感を持っていただきながら、今度の新総合計画(の会議)でも、そういう点にも光を当てていきたいと考えています。

NHK:今の話と重なるところがあると思うのですが、今月、県が発表した県内の人口についても88万人余りというような結果が出ていましたが、それについての受け止めも同じような感じになりますか。

知事:一定の人口推計の数字は公開されていますので、それを見ていけば、毎年どれぐらいの人口になるのかということが分かります。その範囲内で推移しているというふうに受け止めています。何度も申し上げていますように、人口が減ることはどうしようもないことですので、それを前提にどのような行政サービスのあり方を我々は追求していくのかということに光を当てていきたいと考えています。

NHK:先ほどの発表項目の世界遺産登録20周年記念のキャンペーンを通してどんなことをPRしたいか、どんなことを期待しているか、お話いただけますか。

知事:一つは、まず我々、県民1人、1人が「和歌山って、すごいところやんか」という誇りを持っていただくためのキャンペーンにしたいと思っています。熊野も、高野も本当に世界の中で見ても素晴らしい場所です。まさに聖地です。そういうところが我々の県にあって、しかもその影響を私達は先祖代々受け継いでいます。そういう素晴らしい県だということを私達自身が認識する。その上で私達自身がそのことをしっかりと認識した上で、県内外、インバウンドの方も含めて(情報)発信していって、和歌山に来ていただくことをこのキャンペーンでやっていきたいと思います。そして、その中でまた何度か来てくださる方もいれば、或いは、気に入ったということで、できれば二拠点居住から関係人口、少なくとも関係人口になっていただくような仲間作りができればいいなとそういうふうに考えています。

産経:キャンペーンに関係してくるのですが、今、和歌山県内の一部の観光地でもオーバーツーリズム(観光公害)の問題がかなり発生しているということで、予算的な面で(地元)自治体で問題がありますが、県が何らか大きな対策を行っていくという考えはありますか。

知事:まず、今は新型コロナからの回復を受けて、それぞれの観光地にお客様を呼んできているという状況です。オーバーツーリズムの状況について、まず全体像、実態を把握していくことが大事だと思っていまして、どこで、どのような問題が起きているのか。例えばこの連休どうだったのかということは、まだ私も報告を受けておりません。この連休、仮にオーバーツーリズムと言われるようなことがあったとすれば、どんなところでどういうふうに発生するのか。それはこの夏休みどうなるのだろうかというようなことも含めて、まずしっかりと実態を把握していきたいというふうに思っています。その上でどのような対策が打てるのか、打つとしたらどういうことなのか、予算をどうするのか、当然予算が必要となれば補正で県議会の皆さんにお諮りするわけですが、そういう順番ではないかと思っています。まず、実態把握が先だと思っています。

NHK:総務省が発表した統計で和歌山県の空き家率が全国で1位というようなデータが出ていましたが、それについてどのように受け止められているか、今後県としてどのようなことをしていきたいか、お願いします。

知事:昨年まで2位だったのですが、1位が別荘地の多い県であったので実質1位だというふうに我々は認識して政策を打ってきた中で、少し明かりが見えてきたのは空き家バンクの利用数が上がってきたということです。基本的に和歌山県として空き家が大変多いことについて、危機意識を持っています。できる限りの施策はこれからも打っていきたいと思っていますが、空き家バンクの利用数がなぜ上がったのかということも検証しないといけませんし、全国ワーストワンというのは大変不名誉なことですから、もう一度、実態も含めて、例えば、空き家の中で本当に持ち主が分かるものと、分からないものがどういう比率なのかとか、その辺も細かく分析しながらしっかりと施策を打っていかないといけないと考えています。一つはやはり治安の問題もありますし、それからある程度、都市部で空き家がたくさんあって、そういう実際に経済的に建物が使われていないという非効率の問題もさることながら、倒壊の問題、治安とか、防災という観点から早急に手を打つべきは、打っていきたいと、そんなふうに大変危機感を持っています。

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