西牟婁振興局農林水産振興部林務課
林務課は、森林や林業に関係する様々なことを取り扱っている部署です。対象となる西牟婁の森林面積は次の表のとおりです。課内は2グループに分かれていますので、それぞれのグループの役割を紹介します。
管内面積 |
森林面積(森林率) |
人工林面積(率) |
保安林面積(率) |
---|---|---|---|
145,971ヘクタール | 126,819ヘクタール(87パーセント) | 78,348ヘクタール(67パーセント) |
48,374ヘクタール(41パーセント) |
人工林及び保安林の面積(率)は、民有林に限る。
数値は令和5年4月1日時点。
林業振興グループ
林業振興グループでは、森林の適正な管理指導、林業振興の支援、紀州材の利用拡大、緑化の推進、特用林産の生産指導、森林病害虫等の被害防除、紀の国森づくり基金の活用に関する事業、緑の雇用の推進、山村定住・振興対策、森林整備の推進、資金の融資事務などの業務を行っています。
「低コスト林業」の推進について
低コスト林業による持続可能で安定的な木材生産供給体制を図るため、林内路網の整備、高性能林業機械の推進、これら施業を統括・管理できる人材の育成に取り組んでいます。
林業労働安全対策について(伐木等作業緊急通報カード)
林業作業現場で万が一の災害等が起こってしまったとき、迅速・的確に119番通報し、救助隊に少しでも早く山奥の現場に来て貰うため、あらかじめ通報内容を記載しておくカードを作成しました。各事業体で参考にして頂き、迅速・的確な通報を実現できるよう更に工夫し、より安全に安心して働ける環境を目指し、是非ご活用下さい。
※ヘリコプター発着予定地は、和歌山県地域防災計画(平成30年度修正版)から引用しています。実際の運用にあたっては、条件が変更になっている場合等ありますので、事前の確認をお願いします。また、ヘリコプターの必要性は消防が判断しますので、消防の指示に従って下さい。
- 伐木等作業緊急通報カード(PDF形式218キロバイト)
- 伐木等作業緊急通報カード(ワード形式2479キロバイト)
- 伐木等作業緊急通報カード(エクセル形式741キロバイト)
- 西牟婁管内災害時におけるヘリコプター発着予定地(PDF形式27キロバイト)
- 伐木等作業緊急通報カード記載例(PDF形式22キロバイト)
- 伐木等作業緊急通報カードの使い方(PDF形式11キロバイト)
森林整備事業について
森林は水を育み、山地災害などから国土を守るとともに、豊かな自然環境を保全し、私たちの生活に潤いと安らぎを与えてくれます。さらに、二酸化炭素の吸収源として、地球温暖化防止という役割も担っています。
また、利用期を迎えている人工林は山村地域の貴重な資源であり、木材を活用することで山村振興にも繋がります。
大切な役割をもつ森林は県民の財産です。この森林を健全に育成するとともに積極的な活用を図るため、森林所有者へ補助・助成を行っています。 代表的な補助・助成としては、植え付け、下刈り、除・間伐等が挙げられます。 詳しくは、最寄りの森林組合または当課にお問い合わせください。
緑の募金について
和歌山県では、公益財団法人和歌山県緑化推進会と協力して「緑の募金運動」を推進し、地域の様々な緑化活動に助成を行っています。
毎年、実施しています緑の少年団による商店街や駅前での募金活動もその一例です。
紀州材の建築支援について
「紀州材で建てる地域住宅支援事業」があります。 県内に自分が住むために建てる専用・併用住宅(建売除く)の新築・増改築の際、住宅の構造材(柱、梁等)・内装材(床壁)に乾燥した紀州材を使った場合、その使用量に応じて1棟当たり20万円を上限に助成されるというものです。 申込書等は各振興局の林務課に備え付けていますので、お気軽にお問い合わせください。
なお、補助金交付の対象を同一とする本県の他の補助金等との重複受給を避けるために、令和2年度の申請分から申込書に誓約書の添付が義務づけられました。
- 令和6年度「紀州材で建てる地域住宅支援事業」申込は、2025年3月14日まで受け付けます。
(なお、受付は先着順で、予算がなくなり次第受付を終了します。) - 要綱、様式等はこちらからダウンロードで入手することも出来ます。(林業振興課ホームページへリンク)
森林学習や体験間伐などの緑育推進
主に小中学校を対象に、森林学習や自然観察、体験間伐などの「緑育」を推進しています。
森林組合など林業に携わる方や森林インストラクターを講師として招き、森林・林業の大切さや役割について学ぶ授業や林業体験、自然観察会などを行うために必要な経費を支援しています。子どもたちからは、「山のことがわかって楽しい」、「木を伐ったら森が明るくなった」と評判です。
森林土木グループ
森林土木グループの仕事
治山事業
保安施設事業
保安林制度と一体となり、森林の機能を維持するため、森林整備や治山工事等を行います。
地すべり防止工事に関する事業
地すべりを防止するため、地すべり防止施設の新設、改良等を行います。
林道事業
森林の適切な管理等を行うため、市町村が実施する林道事業の指導等を行います。
治山事業
治山事業は、豪雨等により崩れた山地の復旧整備や劣悪化した森林の整備など、森林の維持・造成を実施することにより、山地に起因する災害から国民の生命、財産を保全し、また、水資源のかん養、生活環境の保全・形成等を図るきわめて重要な国土保全施策です。
治山事業とは
1.山崩れ等の山地災害から人命・財産を守る治山事業
2.良質な水資源を確保する治山事業
3.緑豊かな生活環境の保全・形成等を図る治山事業
治山工事前
治山工事後
治山ダムによる土石の捕捉状況
間伐が必要な森林
間伐が完了した森林
林道事業
林道の役割とは
森林は、木材を生産するだけでなく、水源を確保し、山地災害を防止するとともに、二酸化炭素を吸収・固定して温暖化防止に役立つなど、多様な機能を有しています。これらの働きは、人が森林に入り、適切な管理を行い、健全な森林を維持してこそ初めて発揮されるのです。 それでは、人は森林までどのようにして行くのでしょうか。ほとんどの場合は、林道を利用することになります。また、林道は山村の生活道としての役割を果たし、都市住民と森林をむすぶ働きも期待されています。 林道は、人と森林をむすぶ「動脈」の役割をはたし、豊かな森林と私たちの快適な生活をサポートします。
- 森林を守り、林業を支える林道 森林の整備を支える。
森林整備する目的地まで車が利用でき、効率的な作業ができる。 木材の効率的な生産と輸送を支える。生産コストの軽減ができる。 - 快適で豊かな生活を支える林道 山村生活を支える林道
集落を結ぶ林道や、林業集落排水等の生活環境施設の整備 人と森をむすぶ林道。林道を活用して森林(自然)と接することにより、森林の大切さを理解してもらう。
間伐材利用への取り組み(参考写真)
木製看板
木製筋工
木製工事看板
木材集積状況
(林道が開設されたことにより、林業機械による作業が可能となる。)