日本赤十字社について

日本赤十字社和歌山県支部外部リンク) 西牟婁地区

(1)赤十字のおこり

1859年6月スイス人アンリー・デュナンは、イタリア統一戦争の激戦地ソルフェリーノに程近いカスティリオーネで、傷ついて野戦に放置されていた傷病兵の悲惨なありさまを目のあたりにし、「傷ついた兵士は、もはや兵士ではない、人間である。人間同士として尊い生命を救わなければならない。」との思いを抱き、住民に協力を呼びかけ、敵味方の区別なく救護につとめました。
この時の思い出をつづったデュナンの1冊の本「ソルフェリーノの思い出」がきっかけとなって、1863年2月、ジュネーブに赤十字国際委員会が、また1919年5月には平時活動を担当する国際赤十字・赤新月社連盟が創設されました。
日本では、1877年の西南の役で多くの兵士が傷つき倒れました。この時、元老院議官佐野常民、大給恒らは救護団体「博愛社」を起こし、兵士を敵味方の区別なく救護しました。
1886年6月5日、日本政府がジュネーブ条約に加入し、同年11月15日国民に公布しました。翌1887年5月20日に博愛社から日本赤十字社(外部リンク)に改称。同年9月2日に赤十字国際委員会の承認を得て、国際赤十字の仲間入りをしました。

(2)組織と会員

日本赤十字社は各都道府県に支部が置かれ、支部(和歌山県)の組織として、各郡市が「地区」、郡内町村、和歌山市内の連合自治会区域が「分区」として赤十字会員の加入が進められ、集められた会費・寄付金が事業資金となっています。
日本赤十字社の諸活動のために毎年一定の会費を納める人が会員として赤十字社を構成しているのは、会費募集が募金思想ではなく、赤十字事業に参加していただくという考えによるものです。
西牟婁地区内各分区 (郡内町)の事務局は、町福祉関係課に置かれています。

(3)赤十字の活動

  • 国際救護活動
    世界を結ぶ赤十字のネットワーク。国際救援・開発協力など多彩な活動を行っています。
  • 災害救護活動
    地震・豪雨などの自然災害に対し、医療救護や救援物資の配布を行っています。
  • 赤十字ボランティア活動
    地域ボランティア・障害者援助・老人福祉へと広がる活動を行っています。
  • 各種赤十字講習会
    一般の方々に身につけてもらおうと、各種講習会の普及を行っています。
  • 青少年赤十字
    子供たちの優しい心で、世界の子供たちと国際親善を行っています。
  • 救護看護師養成
    看護専門学校・看護大学で優れた看護師を養成し、国際救援のため国際赤十字の一員として世界で活躍しています。
  • 医療事業
    赤十字病院を拠点にした地域医療に貢献しています。
  • 血液事業
    安全性の高い血液を提供し医療機関に供給しています。

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