ダムの働き
洪水の調節
梅雨時や、台風の季節、集中豪雨などにより河川が急激に増水し、川沿いの地域に大きな被害が発生することがあります。 そのための対策 の一つとして、水をため水量を調節する目的でダムをつくります。
二川ダムは、上流から毎秒700立方メートルの水が流れてくると、定められた調節方法により洪水の調節をしながら下流へ流します。
二川ダムは、上流から毎秒700立方メートルの水が流れてくると、定められた調節方法により洪水の調節をしながら下流へ流します。
どうやって洪水を調節するのか
- 下流河川の流量を減らします
大水の一部を貯蔵し、一度にたくさんの水が下流に流れないように調節します。 この方法を「ダム操作規則」として決めています。
- 夏は、あらかじめ水位をさげておきます
洪水が発生する恐れの大きい梅雨や台風時期には、あらかじめダムの水位を下げておきます。
この時にまもる最高の水位を「制限水位」といいます。期間は、6月16日から10月15日までです。
- 大規模な洪水に備え、前もって放流します
夏は、制限水位をまもっていますが、台風など大きな洪水が予想されるときには、 前もって放流を行いさら に水位を下げてお きます。 これを「予備放流」といいます。
水エネルギーを利用した発電
二川ダムでは、貯留した水の位置エネルギーを利用して、関西電力株式会社が岩倉発電所で水力発電を行っています。また平成28年(2016年)より、維持放流水を利用して、有田川町による小水力発電を行っています。火力を利用した発電とは異なり水力による発電は地球環境に優しいクリーンエネルギーとして見直されています。
関西電力株式会社 岩倉発電所 有田川町営小水力発電所