結核について医療機関の方へ
医療機関の方へのお願い
結核と診断された場合、直ちに保健所に届出いただくとともに、排菌の恐れのある患者さんには、感染予防について指導いただくようご協力お願いします。また、検査および治療についても下記を参考によろしくお願いします。
患者への指示事項
不要の外出はしないよう、また、どうしても外出しなければならない時や受診時はマスクを着けるよう指導をお願いします。
患者の移動
患者の状態にもよりますが、車の場合は窓を開けて換気をします。排菌をしている場合はできる限り公共交通機関を避けます。
感染対策
- 患者が滞在した空間(部屋、車等)は、換気すれば足ります。
- 接触者健診の必要性と範囲は保健所が判断します。
- 医療機関内の感染が疑われる場合も保健所と連携して今後の方針を決定します。
家族への感染についての説明
- 周囲への感染防止は、本人の「咳エチケット」が最も大切です。
- 家族等、濃厚接触者から感染を受けている等の不安、相談がある場合は、保健所に相談するよう助言願います。
- 接触者自身が発病していなければ、接触者からの周囲への感染はなく行動制限は不要です。
結核(特に肺結核)診断のための検査
- 胸部エックス線検査(必要な場合はCT検査)
- 喀痰抗酸菌塗抹・培養(異なった日の3回)、結核菌群核酸増幅同定検査、薬剤感受性テスト
- 菌陰性で診断困難な場合はクォンティフェロン検査を補助的診断の一つとして用いてもよい(既感染率が高い高齢者を除く)
結核医療の基準
平成21年2月1日より新しく「結核医療の基準」が改正施行され標準治療がきまっています。詳細はこちら:財団法人結核予防会発行「結核の統計2009」11ページ(PDF形式 64キロバイト)
- 培養陽性の場合は必ず薬剤感受性テストを実施願います。
- 治療の効果として菌陰性化の確認をお願いします。