県有林
県有林について
県有林は、県の基本財産の造成や模範林造成を目的として設置しており、現在では、県内各地に16地区・合計で4千ヘクタールを超える県有林があります。その歴史は古く、最も古いものでは大正時代に、また多くは昭和初期に地上権を設定し、県有林の経営が始まりました。
沿革
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ア 郡有林からの移管
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- 郡財産確保のため郡有林造成事業が実施され、大正10年の郡制廃止に伴い、その財産は県に継承されました。
- 川中県有林(一部2団地)160.65ha、富里県有林(一部1団地)141.89ha
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イ 県行造林の造成
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a) 行啓記念
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- 大正11年東宮殿下、本県行啓記念として、大正13年より造林が開始。
- 富里県有林(一部2団地)1,501.19ha
b) 御大典記念
- 昭和天皇御大典記念事業として「五百原」「小又川」両県有林にて昭和6年度より15ヶ年継続事業で2,500haを目標に造林を開始。
- 五百原県有林793.14ha、小又川県有林1,091.20ha
c) 紀元2600年記念
- 昭和15年紀元2600年記念として、1,800haの県有林設置が議決され、昭和15年度から15ヶ年継続事業で造林を実施(最終は昭和26年に契約した猿川県有林)
- 粉河県有林20.60ha、花園県有林25.60ha、安諦県有林57.50ha、川中県有林17.25ha、明神県有林(2団地)122.24ha、小森川県有林32.36ha、猿川県有林10.60ha、添野川県有林84.70ha、松根県有林243.77ha、請川県有林172.00ha
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ウ 県有林の造成
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- 県が土地を購入し、県有林を育成管理するのは、比較的新しく、主なものは以下の県有林となっています。
- 那智勝浦町「那智山」は、昭和54年に全国植樹祭会場跡地の整備、周辺森林環境保全や水源地確保のため購入したもので、平成3年に県有地として用途変更。11.38ha
- 田辺市本宮町にある三越県有林は、平成4年に熊野古道沿い森林文化圏復活等100年スギモデル林造成を目的に購入。15.41ha
- 田辺市龍神村にある五百原県有林は、一部を護摩壇山森林公園用地として平成7年度に購入。129.24ha
県有林への入山許可等について
県有林への立ち入りや県有林内作業道等の利用については、皆様の安全確保等のため、許可制としています。手続きの詳細については、最寄りの振興局林務課または県庁森林整備課までお問い合わせ下さい。
問い合わせ先
和歌山県庁森林整備課 | 073-433-2975 |
海草振興局林務課 | 073-432-4111 |
那賀振興局林務課 | 0736-63-0100 |
伊都振興局林務課 | 0736-34-1700 |
有田振興局林務課 | 0737-63-4111 |
日高振興局林務課 | 0738-22-3111 |
西牟婁振興局林務課 | 0739-22-1200 |
東牟婁振興局林務課 | 0735-22-8551 |