第49回全国育樹祭1年前キックオフイベント

『国民参加の森林(もり)づくりシンポジウム』を開催しました! 

【 日時】
 令和7年11月29日(土) 13:30~16:30
 

【場所】

 和歌山県民文化会館 小ホール(和歌山市小松原通1-1)


【参加者】

 217名(来賓者、主催者等関係者を含む)


【次第】

・開会あいさつ
 和歌山県農林水産部 小川技監、(公社)国土緑化推進機構 猪島常務理事
 ・基調講演
  教育評論家、法政大学名誉教授 尾木直樹
 ・パネルディスカッション
  コーディネーター 和歌山大学教授 大浦由美
  パネリスト    マルカ林業株式会社課長 浦西大樹
   〃      和歌山県森林インストラクター会会長 岡田和久
   〃      manma place共同代表 佐道匡子
   〃       三重大学教授 平山大輔
 ・プレゼント抽選会
 ・閉会あいさつ
  (公財)森林文化協会 小田桐理事長

基調講演:『自然教育の魅力 ~AI時代に育む力~』

尾木さん登場シーン 尾木さん公演シーン尾木さん公演シーン2 尾木さんサイン著書当選者との集合写真

 尾木氏がサプライズで客席から登場すると、会場にわぁっと笑顔が溢れました。
 講演で尾木氏は「原体験」の重要性に触れ、自然体験を通じて自己肯定感を高める意義を強調されていました。一方で、現代の教育や社会において、自己肯定感の低さが日本の特徴であり課題であると指摘していました。そして、こどもたちが健全に成長するためには、自然とのつながりを基盤にした教育が不可欠であるという考えを述べられました。
 講演の最後に、サイン入りのご自身の著書を抽選で当たった3名の方に手渡してくれました。

パネルディスカッション:『これからの森林教育 ~子どもたちの心に森を育てる』

大浦氏、浦西氏、岡田氏 佐道氏、平山氏
パネルディスカッションの様子 プレゼント抽選会の様子
 パネリストの活動紹介の後、3つのテーマについてディスカッションを行いました。

テーマ1「こどもが自然に夢中になる瞬間について印象に残っていること」
 岡田氏は「自然の予測不能な出来事に対するこどもの反応が際立つ」と述べ、平山氏は「ヒノキの果実が風に飛ばされる予想を超える現象に出会ったこどもの驚きが印象的」と述べられました。  

テーマ2「こどもが森にまた行きたい、来たいと思い続けるため大事な工夫」
 浦西氏は「環境教育で楽しい体験を提供し続けることが『また行きたい』気持ちを育てる」と、佐道氏は「こども主体の遊びを尊重し、大人は見守り役に徹することが重要」とそれぞれの経験に基づく意見を述べられました。
 
テーマ3「これからの森林教育をよくしていくために必要なアイデア」
 浦西氏は「保育園児から成人まで各年代に応じた森林体験プログラムを作る必要性」を、岡田氏は「こどもたちが自由に森の中で動けるような「見守るだけの指導者」の育成」を、佐道氏は「森が日常の一部となるような「広がり型プログラム」の開発」を、平山氏は「森を単なる資源として学ぶだけでなく、多様な生態系を探求する場として活用」を提案されました。

 会場からの質問を一つ受け付けた後、コーディネーターの大浦氏が「こどもの心に芽生える好奇心を育む場としての森の価値を再確認した。森林教育は短期的な成果にとらわれず、長期的なビジョンで取り組む必要がある。」と今回のパネルディスカッションを総括されました。
 
パネルディスカッションの登壇者については下記PDFを参照

和歌山県ブース・秋田県ブース

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