林業機械

高性能林業機械の現状

高性能林業機械は、チェーンソーなどの機械に比べて、作業の効率化や身体への負担が軽減されるなど性能が高い林業機械です。和歌山県でも開発・普及が進められ令和4年度末現在で147台が使用されています。

高性能林業機械等の保有台数(令和4年度末現在)単位:台
ハーベスタ プロセッサ フォワーダ タワーヤーダ スイングヤーダ その他(油圧式集材機など) 合計
13台 59台 30台 10台 27台 8台 147台
 

プロセッサ

用途:枝払い、玉切り
プロセッサの画像1プロセッサの画像2

スイングヤーダ

用途:立木の搬出(集材機)
スイングヤーダの画像1スイングヤーダの画像2

フォワーダ

用途:丸太の運搬
フォワーダの画像1フォワーダの画像2

先進的林業機械の紹介

本県の森林は急傾斜地で、架線を用いた集材は最も重要な施業形態です。このため、県では、林業事業体と連携し架線系作業システムの改良に取り組んでいます。

平成25年度に、林野庁補助事業「先進的林業機械緊急実証・普及事業」を活用し、県内の2事業体が先進的林業機械を開発しましたのでご紹介します。

県では、先進的林業機械を普及することで、成熟段階を迎えた県産材の生産性を高め、さらには伐木作業の安全向上を目指します。

1 「油圧式集材機」と「主索巻取機」を活用した架線系集材作業システム

山長林業株式会社

油圧式集材機
メーカー:株式会社前田製作所

現行の機械式集材機は運転操作が非常に煩雑で、操作の習熟に時間がかかるほか、制御装置がないため誤操作による事故や断線等による事故が発生したときなど安全面においても課題がありました。

そのため、現場で活躍されている方々を集めた架線集材研究会を立ち上げ、技術的な意見を聞きながら、集材機の駆動システムを油圧式に改良し、運転操作の簡素化を図り、自動ブレーキを備えることで、操作性と安全性を飛躍的に高めることができました。

油圧式集材機の画像1油圧式集材機の画像2
油圧式主索巻取機
メーカー:上道キカイ株式会社

簡易な脱着構造により取り外しが容易で、ドラムを複数用意すれば多くの現場で同時活用ができ、架線・撤去作業の際の送り出し、巻き取りが容易にかつ安全にできます。

油圧式主索巻取機の画像油圧式主索巻取機の画像

2 オーストリア・コンラッド社製タワーヤーダを大型6WDトラックにマウントし日本仕様に開発した作業システム

前田商行株式会社

日本仕様タワーヤーダ
メーカー:コンラッド社

車輌を軽量化し、作業道の走行性と小回りの性能を高めるため、ショートホイールベースの6輪駆動トラックに、コンラッド社のタワーヤーダを搭載しました。このタワーヤーダと自走式搬器のリフトライナーまたはウッドライナーを組み合わせることで、大径材の全木集材が可能となり、高速搬送で生産性が向上します。

タワーヤーダの画像1タワーヤーダの画像2

このページの先頭へ