ミカンナガタマムシ
ミカンナガタマムシ | |
英名:flatheaded citrus borer 学名:Agrilus auriventris (Saunders, 1873) |
生態
体長 ♀♂:成虫は約6~10mm、体色は黒銅色。幼虫の体長は15~20mm、1齢~4齢を経て蛹化。
加害部位:成虫は葉を周辺部から食害する。幼虫は若齢期は樹皮下の形成層を、また老齢期に木部に移動し食害・蛹化する。
生涯産卵数の詳細は不明、1度に幹の裂け目等に産卵する個数は20~30との報告がある。
年間発生回数:発生回数は1回で5月~8月中旬に羽化する。発生ピークは6月中下旬。
慣行防除園での発生はほとんど見られないが、放任園等の樹勢が低下した一部の果樹園で被害が見られる。
防除対策
防除 有機リン系やネオニコチノイド系の農薬を使用している慣行防除園では特別な防除を必要としない。
有機果樹園等の農薬の使用が制限される園で発生した場合は、速やかに被害樹および被害枝を切除し4月までに焼却処分する。
樹勢の劣る樹を好んで食害する傾向があるため、樹勢を落とさない肥培管理が必要である。
ミカンナガタマムシ成虫 |
成虫の食害による被害葉 |
ミカンナガタマムシ被害樹 |
ミカンナガタマムシ幼虫 |