イセリヤカイガラムシ

イセリヤカイガラムシ
 英名:cottony cushion scale
 学名:Icerya purchasi (Maskell, 1878)


生態
 体長 ♀:約5mm、成虫は虫体が綿状の組織に覆われる。殻が綿状のためヤノネカイガラムシ等に比べ柔らかい。
     ♂:約3mm、♀とは形態が異なり、介殻を持たず、翅を有す。
 加害部位:葉、枝、樹幹部に寄生し、多発した場合は樹勢の低下や枝枯れを引き起こす。また甘露を分泌し、すす病を誘発する。
ヤノネカイガラムシ等と異なり移動する。 卵胎生であり、1世代目で400、2世代目で1600、3世代目で200匹の幼虫を産出する。
 年間発生回数:1世代目が5月上・中旬、2世代目が7月上・中旬、3世代目が9月~11月に発生。温暖地域では幼虫・成虫が常に混在し、発生が不斉一。
 天敵:大正時代にオーストラリア原産のベダリアテントウが導入され、効果を発揮した。

防除対策
 第1世代幼虫発生初期の防除効果が高いため、薬剤防除以外には天敵(ベダリアテントウ)による生物防除がある。
 防除時期  第1世代:6下旬~7月上旬、第2世代:8月中旬~下旬 

イセリヤ写真1
イセリヤカイガラムシ♀成虫
イセリヤ写真2
イセリヤカイガラムシ3齢幼虫
イセリヤ写真3
イセリアカイガラムシ幼虫と成虫
イセリヤ写真4
ベダリアテントウ



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