チャノキイロアザミウマ
チャノキイロアザミウマ | |
英名:chillie thrips, yellow tea thrips 学名:Scirtothrips dorsalis(Hood, 1919) |
生態
体長 ♀♂:約0.7~0.9mm、体色は黄色~淡黄色、翅の部分がやや黒色を帯びる。♀は♂に比べ、腹部が膨らんでおり体が大きい。
加害部位:発生期間を通じ果実表面を加害する。加害時期により、果実の被害部位が異なる。また果実の被害部位は品種により違いが見られる。
生涯産卵数はおよそ50個、植物内部に産卵する。幼虫はヘタと果実の間等の隙間を好み集中的に吸汁するため、被害が大きい。
年間発生回数:3月から11月にかけて8~9回発生する。発生回数や発生のピークは気温によって変化する。
寄生植物は樹木がほとんどで、和歌山では主に防風樹であるイヌマキやサンゴジュで増殖しカンキツ被害を出している園地が見られる。
防除対策
発生期間が長期にわたるため、少発生園では他の害虫との同時防除で対応する。
多発園では要防除水準を超えた場合に基幹防除に加え発生ピークからピーク2週間前の随時防除を行う。薬剤抵抗性が発達しやすいため、
薬剤の選択、ローテーションに注意する。効果的な防除には定期的な観察が必要となる。
チャノキイロアザミウマ成虫 |
果梗部被害果(加害時期5~7月) |
果頂部前期被害果(加害時期6~7月) |
果頂部後期被害果(加害時期8~9月) |