かいよう病

かいよう病
英名:Canker
病原:Xanthomonas citripv. citri(細菌)

生態
樹上の越冬病斑が一次伝染源になる。前年の感染時期が遅いものほど強力な伝染源となる。
葉、緑枝、果実が発病する。
病原菌は雨滴で運ばれ、気孔や傷口から侵入する。組織の硬化前は感受性が高く気孔感染が主で、時期が進むと傷口からの感染が主体となる。
強風によるスレ傷やミカンハモグリガの食害痕からも侵入する。

防除対策
効果的な薬剤が少ないため、伝染源除去や強風対策などの耕種的対策の重要度が高い。
薬剤防除は銅水和剤の予防散布による。
発芽前(3月中~下旬)、開花直前(4月下旬~5月上旬)、花弁落下直後(5月下旬)、梅雨時期(6月下旬)、台風襲来前(8~9月)が防除時期となる。

canker
「はるみ」の発病果実
夏みかんの発病果実の写真
ナツミカンの発病果実
傷口からの侵入による葉での発病の写真
傷口からの侵入による葉での発病
病原菌の培養性状の写真
病原菌の培養性状



カンキツ病害虫図鑑へ戻る
 

果樹試験場トップページへ戻る

このページの先頭へ