アブラムシ類
アブラムシ類(ワタアブラムシ・ユキヤナギアブラムシ・ミカンクロアブラムシ) | |
英名:cotton aphid (melon aphid), spiraea aphid, brown citrus aphid 学名:Aphis gossypii (Glover), Aphis spiraecola (Patch), Toxoptera citricida (Kirkaldy) |
生態
ワタアブラムシ 体長約1.5mm、体色は暗褐色~暗緑色~淡緑色まで色々。
ユキヤナギアブラムシ 体長約2mm、体色は淡緑色。
ミカンクロアブラムシ 体長約3mm、やや大型で体色は黒色・光沢あり。
アブラムシ類は卵で越冬する。
加害部位:アブラムシ類は全般に発芽、新梢伸長に応じて発生する。ミカンクロアブラムシは旧葉・緑枝にも寄生する。
新芽への加害は葉を捲縮させ、その後の樹勢に影響を与える。また甘露を分泌するため、多発生した場合はすす病を誘発する。
産子数はそれぞれ約100頭近くに上る。
年間発生回数:発生回数は1回で5月~8月中旬に羽化する。発生ピークは6月中下旬。
防除対策
ネオニコチノイド系等の薬剤散布が有効であるが、薬剤抵抗性の発達の危険があるため、注意を要する。
有機栽培等の農薬の使用が制限される園地で発生した場合は、テントウムシやカゲロウ等の天敵を利用して防除する。
ワタアブラムシ、ミカンクロアブラムシはカンキツトリステザウィルスの媒介虫であるため、罹病品種での防除には特に注意する。
ワタアブラムシ |
ユキヤナギアブラムシ |
ミカンクロアブラムシ |