「わかやま資源自律経済ビジョン」をとりまとめました

1. 背景

 和歌山県では、「サーキュラーエコノミー」の考えをいち早く取り入れ、固有の産業構造と地域の再生資源を整理し、地域の特性を踏まえた産業創出や広域的な資源循環ネットワークの構築を目指すため、「わかやま資源自律経済ビジョン検討会」全3回の議論を踏まえて、この度、「わかやま資源自律経済ビジョン」をとりまとめました。

2. わかやま資源自律経済ビジョンの概要

 県民一人ひとりが資源循環を自分事化することを促し、『和歌山らしさ』に主眼を置いた資源循環を通じて、自信と愛着ある和歌山を県民自らの手でデザインする姿の実現を目標として掲げ、目指す姿の実現に向けて、再生資源ごとに今後の取組方針を整理し、県民、事業者、行政等の各ステークホルダーの役割を示すとともに、それぞれが連携し、主体的に取り組むことの重要性を示しました。

3. 本ビジョンのコンセプトとなるイメージ図

一人ひとりがサーキュラーの『わ』の中へ 『わ』から自信と愛着ある和歌山を自らデザインする

  イメージ図 

  • 木の国と呼ばれるルーツである「樹木」と循環の「輪(サーキュラー)」でキーメッセージにある『わ』を表現。
  • 和歌山の「和」や循環の「輪」に加えて、「和を以て貴しと為す」ということばにあるように、県民のどんな人でも温かく受け入れる人間性や協力・協和が大事であるという意味も込めている。
  • きいちゃん(県民一人ひとりを表現)が、主体的に輪の中に入り、「持続可能な生産」「持続可能な消費」「分別運搬」「再利用」といった各フェーズにかかるステークホルダーが「連携」しながら資源循環に取り組むイメージを表現。

4. 本ビジョンの実現に向けた次のアクション

 第一弾として、家庭用廃食油を回収し、SAF(持続可能な航空燃料)の原料へと資源化する仕組みの構築を目指して、速やかにワーキンググループを立ち上げ、そこでの議論を踏まえて、令和6年度の実証を目指します。

 その他の再生資源についても、県内企業のニーズを捉え、早期に県主催の勉強会を開催するなど、資源循環に取り組む企業の拡大とネットワーク構築に向けた取組に着手します。

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