中島さん(誠佑記念病院 看護部/内科系病棟)
両立こそが生きがいであり生活のメリハリ
命と向き合う緊張感が日々のやりがい
田辺市の看護学校を卒業して、新卒採用で誠佑記念病院に入社。そのまま、結婚、出産と経験し、現在子育てをしながら看護師としてのキャリアを磨く中島さん。「看護師を目指したきっかけは、ドラマ“ナースのお仕事”の影響が大きかったですね(笑)。楽しく、明るそうな職場で、テレビの中の世界に憧れました。それと介護職をしていた母のアドバイスもあり“手に職を”と考えて、高校を看護専門にしぼって進学し、二十歳で正看護師として働き始めました」。当然、テレビのように楽しく、明るいだけではないのが現実。特に心臓に直結する循環器系は、命に関わることも多く、日々緊張の連続だと中島さんは言います。「だからこそ看護職でも専門性が高く、やりがいのある仕事。想像とは違いましたが、毎日が充実しています」。
院内託児所は子育てママ最大のサポート
プライベートでは2008年に結婚、13年6月に出産。産休と育児休業を使って、翌14年6月に現場復帰し、現在は仕事と子育ての両立を目指して頑張っています。「もともと、結婚や出産など人生の転機で仕事を辞めることは考えていませんでした。ただ、子どもの負担にならないようにとは思っていますが…」と中島さん。ためらうことのない現場復帰の一番の要因は、院内にある直営の託児所。併設されているので、移動の時間も省け、残業があった場合のお迎えにも対応。ベテランの保育士が、基本的な生活習慣から集団生活の社会性まで、遊びを通して心身の健やかな発達をサポートしています。中島さんは「職場にも子育て経験者が多いので、いろんなことを相談しています。子育て経験は浅いので心強いですよ!」と。
何事も気持ちにゆとりを持つ姿勢を目標に
「家事も、育児も、仕事も、どれも忙しくて大変なこと。私にとっては仕事と家庭の両立が、生きがいでもあり、生活のメリハリにもなっています。いろいろありますが、自分へのプラスであり、成長する上で、結果的に役に立つことばかりです」。月に2回の夜勤も、実家の協力で問題なくクリア。ご主人も育児に積極的で、中島さんが日曜出勤の時は、お子さんと二人の時間を楽しんでいるそうです。「ご飯も、お風呂も、寝かしつけも、私より上手ですよ(笑)。自分でも、分かってはいるのですが、動きにも心にも“余裕”がないように思います。もう少し気持ちにゆとりを持って、何事にも取り組みたいですね」と話す中島さん。時間ができれば後輩の話を聞くなど、新人育成にも関わっていきたいと、仕事への意欲を見せます。