株式会社紀州ほそ川創薬(旧:ワノミライカ株式会社)

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伝統的な「和」の食文化を新しいかたちで未来につなぐ

企業紹介

 梅をはじめとする伝統的な「和」の食材を、これまでにない斬新で自由な発想と最新のテクノロジーによって商品化し、和歌山から全国に発信しているワノミライカ株式会社。「和の未来化」をカタカナ表記したその社名には、和歌山、そして日本の食文化の新しいかたちを見つけ、未来へとつないでいく役割を担う企業でありたいという思いが込められています。
 主な事業として、子供の発達・成長を「安全な食」でサポートする子育て食品や、女性の妊娠・出産を栄養面からサポートするサプリメントの企画・開発・販売などを展開。特に、不妊の改善効果が認められ、注目を集めている独自開発の梅抽出物「ウムリン(umlin)」のサプリメントは、全国の医療機関で活用されており、現在、医薬品化に向けて共同研究を進めています。また、伝統食材である生姜(ショウガ)や八升豆(ハッショウマメ)の効能にも着目し、妊娠率のさらなる向上やパーキンソン病の緩和などにも取り組んでいます。
 最近では、「働きやすい職場づくり」や「仕事と子育ての両立」の分野でも、新しいタイプの働き方を通した社員のキャリアアップと生産性の向上に取り組む企業として注目されています。
企業紹介

働きやすい職場づくりへの取組のきっかけ

 ワノミライカの事業を立ち上げた当時、社長自身が子育ての当事者でした。子供と一緒に会社に来て、子供のおむつを替えたり、お昼寝を見守ったりしながら、工夫して仕事をしているうちに、「子どもと一緒に過ごしながらでも、仕事はできるかもしれない」と思うようになりました。事業内容が子育てに関する食品の企画・開発・販売であることから、子育て世代の女性に参加してもらい、その視点を商品の開発や販売に活かしてもらえると、事業の発展に必ずプラスになると常々考えていたこともあり、子供連れでも出勤が可能な職場づくりをはじめ、仕事と子育てを両立できる働き方の推進に力を入れて取り組むようになりました。
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主な取組の内容

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●子連れ勤務が可能な職場づくり
 仕事と子育てが両立できる働き方の推進にあたって、はじめに取り組んだのが、子連れ出勤が可能な職場づくりでした。
 オフィスのレイアウトは、子供も含め、皆が同じ目線でのびのびと過ごせるように、フラットで広いスペースの空間設計とし、カーペットを全面に敷いて靴を脱いで上がれるようにしています。一角に人工芝やこたつのスペースも設け、遊具やおもちゃも配置しており、子供がオフィス内で積み木やお絵描きをして遊ぶ光景が日常的に見られます。子供が安全に過ごせるように、カーペットの下に分厚いクッションを入れるなどの配慮もしています。
 静かな環境で集中する必要がある仕事については、別のフロアに専用の部屋を設け、子供の声などで仕事に支障が出ないようにオフィスの配置を工夫しています。
 子供がぐずったり泣いたりしたときには、近くにある公園にあやしに行くこともできるようにしています。
 午前中に幼稚園で過ごした後、送迎バスで会社の前まで送ってもらい、午後からオフィスで過ごすという半日の子連れ出勤も可能です。
 

●生産性を高めるフリーアドレス制

 席を固定せず、自分の座りたい場所で仕事をするフリーアドレス制を導入しています。1人で集中してじっくりと考えたいときには窓側の壁に沿って配置したカウンターテーブルに移動するなど、その時々の仕事内容に適した座席を自ら選択できるようにすることで、新しい発想が生まれ、生産性が高まるという効果があります。
 

●時間短縮勤務・在宅勤務

 「1日のうちの一部の時間帯であれば働ける」、「出勤することはできないが自宅でできる仕事がしたい」、「妊娠・出産の関係で自宅で体調管理をしながら働きたい」など、子連れ勤務を可能とするだけでは対応しきれない働き方に対するニーズもあります。そうした多様なニーズに応えるため、時間短縮勤務や在宅勤務も可能としています。
 時間短縮勤務については、1日3時間の勤務や、週2日の勤務にも対応しています。
 在宅勤務は、システムプログラムやデザインなど、パソコン環境があればできる仕事について、会社からノートパソコンを支給し、自宅で作業してもらうという形で実施しています。チャットツールやクラウドツールを用いることで、業務の開始・終了の伝達、報告・連絡・相談、データの送受信などを迅速に行うことができるため、在宅勤務であっても特に支障なく仕事を進めることができています。

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●自主性を重視した働き方、風通しの良い職場づくり

 一定の期間内に一定の成果を出すことを重視し、仕事の進め方、スケジュール管理、勤務時間の設定、休憩の取り方、休暇の取得などについては、できる限り社員の自主的な判断に委ねるようにしています。そうすることで、それぞれの社員が最も生産性の上がる働き方を自ら決めることが可能となり、結果として会社の生産性も上がるという好循環が生まれてきます。
 

●業務フォロー体制

 勤務時間の設定、休憩の取り方、休暇の取得などを社員の自由な判断に委ねているため、担当者不在の日があったり、担当者が一時的に業務から離れる時間帯もあります。それによって会社の事業運営に支障が出ないよう、業務マニュアルの作成や業務研修の実施などで事前の対策を講じるとともに、普段から各社員の仕事の内容や進捗状況について情報をしっかりと共有し、誰かが不在のときにも他の社員全員でカバーできる体制を整えています。
 

●託児費用の助成

 子育て支援の一環として、正社員を対象に、託児費用の半額を助成する制度があります。

社員の声

小山さん
小山様
 生まれ育った愛着のある和歌山の伝統的な食材を使って新しい価値を創造していることに魅力を感じ、ワノミライカに入社しました。特に、ワノミライカが開発した梅の抽出物「ウムリン」には将来性があり、上手くいけば和歌山全体の活性化につながると思います。この会社でがんばって働けば和歌山全体に貢献できると思うと、大きなやりがいを感じます。
 会社の雰囲気は、自由で風通しが良く、勤務年数や役職に関係なく、お互いに意見やアイデアを率直に伝え合い、仕事の課題や進め方を自分で決めて、自分の責任で実行するスタイルが徹底されています。こういう環境で、いろいろな経験を積みながら、自分の可能性を広げていけることをうれしく思っています。
 もう1つ、ありがたいことは、子育てに対するサポートがとても充実していることです。子供を連れて出勤し、そばで仕事をすることができるので、毎日、子供の世話をして成長を見守りながら、安心して働くことができています。

今後に向けて

 子連れ勤務など、仕事と子育てを両立しやすい働き方、自主性を重視した働き方を推進した結果、能力とやる気があってもフルタイムを前提とした従来型の勤務形態では働けない人にも、その能力や専門性を活かして事業に参加してもらうことができるようになり、事業の発展にとってプラスの効果が生まれています。
 今後、その効果をさらに拡大するため、システムプログラムやデザインを中心に、インターネットを使って家の中で少しの時間でできる仕事、1日30分だけの仕事、週1時間の仕事、1か月で4時間の仕事なども導入し、「働く」ことに対するハードルを下げ、より幅広い層の人々に事業に参加してもらえるしくみを作っていきたいと考えています。
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・平成31年2月14日 掲載

基本情報(令和6年3月更新)

事業内容  食品・サプリメント・医薬品の企画・研究開発・販売など
企業名 株式会社紀州ほそ川創薬(旧ワノミライカ株式会社)※2020年に社名を変更 
創業 2013年11月
(1951年創業「株式会社 紀州ほそ川」から分社)
所在地 〒640-8044
和歌山市板屋町22 和歌山中央通りビル7F
TEL 073-481-4543
代表者 代表取締役社長 細川 達矢
従業員数 10名(役員を含む) (平成31年2月現在)
URL https://kishu-u.me/

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