和歌山県の経済動向について(令和2年9月)

和歌山県の経済動向について(令和2年9月)

内閣府は、令和2年9月24日に発表した月例経済報告において、景気の基調判断を「景気は、新型コロナウイルス感染症の影響により、依然として厳しい状況にあるが、このところ持ち直しの動きがみられる。」とし、前月の判断を据え置いた。
個別項目においては以下の項目について判断を引き上げている。
・輸出:「持ち直している」
・生産:「持ち直しの動きがみられる」
・倒産件数:「おおむね横ばいとなっている」
・雇用情勢:「感染症の影響により、弱い動きとなっているなかで、雇用者数等の動きに底堅さもみられる」
また以下の項目について判断を引き下げている。
・消費:「一部に足踏みもみられるが、持ち直している」
・設備投資:「弱い動きとなっている」
また以下の項目について表現を変更した。
・輸入:「おおむね横ばいとなっている」
なお、景気の先行きについては「感染拡大の防止策を講じつつ、社会経済活動のレベルを引き上げていくなかで、各種政策の効果や海外経済の改善もあって、持ち直しの動きが続くことが期待される。ただし、国内外の感染症の動向や金融資本市場の変動等の影響を注視する必要がある。」とした。

県内の経済状況については、

  • 生産動向において、鉱工業生産指数(7月)は4ヶ月ぶりに前月を上回った。
  • 消費動向においては、自動車新車登録台数(8月)が11ヶ月連続で前年を下回った。百貨店・スーパー販売額(7月)は、全店ベースでは2ヶ月ぶりに前年を下回り、既存店ベースでは2ヶ月連続で前年を上回った。
  • 雇用動向においては、有効求人倍率(8月)が0.97倍で前月から下降し、近畿で4位、全国で34位であった。

※ 新型コロナウイルス感染症の影響により幅広い業種で影響が生じており、県内経済動向は最悪の状況は脱しているものの、依然として厳しい状況にあるものと考えられる。

このページの先頭へ