和歌山県の経済動向について(令和2年8月)

和歌山県の経済動向について(令和2年8月)

内閣府は、令和2年8月27日に発表した月例経済報告において、景気の基調判断を「景気は、新型コロナウイルス感染症の影響により、依然として厳しい状況にあるが、このところ持ち直しの動きがみられる。」とし、前月の判断を据え置いた。
個別項目においては以下の項目について判断を引き上げている。
・輸出:「持ち直しの動きがみられる」
・生産:「一部に持ち直しの動きがみられる」
また以下の項目について表現を変更した。
・設備投資:「弱含んでいる」
・企業収益:「感染症の影響により、大幅な減少が続いている」
・国内企業物価:「このところ緩やかに上昇している」
なお、景気の先行きについては「感染拡大の防止策を講じつつ、社会経済活動のレベルを引き上げていくなかで、各種政策の効果や海外経済の改善もあって、持ち直しの動きが続くことが期待されるが、感染症が内外経済に与える影響に十分注意する必要がある。また、金融資本市場の変動に十分留意する必要がある。」とした。

県内の経済状況については、

  • 生産動向において、鉱工業生産指数(6月)は3ヶ月連続で前月を下回った。
  • 消費動向においては、自動車新車登録台数(7月)が10ヶ月連続で前年を下回った。百貨店・スーパー販売額(6月)は、全店ベース、既存店ベースともに4ヶ月ぶりに前年を上回った。
  • 雇用動向においては、有効求人倍率(7月)が1.00倍で前月から横ばいとなり、近畿で4位、全国で32位であった。

※ 新型コロナウイルス感染症の影響により幅広い業種で影響が生じており、県内経済動向は依然として厳しい状況にあるものと考えられる。

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