和歌山県の経済動向について(令和2年3月)
和歌山県の経済動向について(令和2年3月)
内閣府は、令和2年3月26日に発表した月例経済報告において、景気の基調判断を「景気は、新型コロナウイルス感染症の影響により、足下で大幅に下押しされており、厳しい状況にある。」とし、6年9ヶ月ぶりに「回復」の文言を削除した。
個別項目<判断引き下げ>
・個人消費:「感染症の影響により、このところ弱い動きとなっている」
・設備投資:「おおむね横ばいとなっている」
・企業収益:「製造業を中心に弱含んでいる」
・業況判断:「感染症の影響により、悪化している」
・雇用情勢:「改善してきたが、感染症の影響がみられる」
個別項目<表現変更>
・公共投資:「底堅く推移している」
・輸入:「感染症の影響により、このところ減少している」
・国内企業物価:「このところ緩やかに下落している」
・消費者物価:「このところ横ばいとなっている」
なお、景気の先行きについては「感染症の影響による厳しい状況が続くと見込まれる。また、感染症が内外経済をさらに下振れさせるリスクに十分注意する必要がある。金融資本市場の変動等の影響を注視する必要がある。」とした。
県内の経済状況については、
- 生産動向において、鉱工業生産指数(1月)は3ヶ月連続で前月を下回った。
- 消費動向においては、自動車新車登録台数(2月)が5ヶ月連続で前年を下回った。百貨店・スーパー販売額(1月)は、全店ベース、既存店ベースともに4ヶ月連続で前年を下回った。
- 雇用動向においては、有効求人倍率(2月)が1.22倍で前月から下降し、近畿で6位、全国で38位であった。
※ 新型コロナウイルス感染症の影響により幅広い業種で影響が生じており、4月以降の経済動向は厳しいものと考えられる。