和歌山県の経済動向について(令和2年2月)
和歌山県の経済動向について(令和2年2月)
内閣府は、令和2年2月20日に発表した月例経済報告において、景気の基調判断を「景気は、輸出が弱含むなかで、製造業を中心に弱さが一段と増した状態が続いているものの、緩やかに回復している。」とし、前月の判断を据え置いた。
個別項目においては、倒産に関して「このところ増加がみられる」とし、判断を引き下げた。また、輸入に関して「このところ弱含んでいる」とし、貿易・サービス収支に関して「黒字となっている」とした。また、生産に関して「引き続き弱含んでいる」とし表現を変更した。
なお、景気の先行きについては「当面、弱さが残るものの、雇用・所得環境の改善が続くなかで、各種政策の効果もあって、緩やかな回復が続くことが期待されるが、新型コロナウイルス感染症が内外経済に与える影響に十分注意する必要がある。また、通商問題を巡る動向等の海外経済の動向や金融資本市場の変動の影響にも留意する必要がある。」とした。
県内の経済状況については、
- 生産動向において、鉱工業生産指数(12月)は2ヶ月連続で前月を下回った。
- 消費動向においては、自動車新車登録台数(1月)が4ヶ月連続で前年を下回った。百貨店・スーパー販売額(12月)は、全店ベース、既存店ベースともに3ヶ月連続で前年を下回った。
- 雇用動向においては、有効求人倍率(1月)が1.27倍で前月から下降し、近畿で5位、全国で36位であった。