和歌山県の経済動向について(平成21年5月)
和歌山県の経済動向について(平成21年5月)
内閣府は、平成21年5月25日に発表した月例経済報告において、景気の基調判断を「景気は、厳しい状況にあるものの、このところ悪化のテンポが緩やかになっている。」と上方修正した。
個別項目については、公共投資、輸出、生産、倒産件数を上方修正するも、雇用情勢を下方修正した。
なお、景気の先行きについては、「当面、雇用情勢が悪化するなかで、厳しい状況が続くとみられるものの、 対外経済環境における改善の動きや在庫調整圧力の低下、経済対策の効果が景気を下支えすることが期待される。一方、生産活動が極めて低い水準にあることなどから、雇用情勢の一層の悪化が懸念される。加えて、世界的な金融危機の影響や世界景気の下振れ懸念など、景気をさらに下押しするリスクが存在することに留意する必要がある」とした。
一方、県内の経済状況については、
- 生産動向において、鉱工業生産指数(3月)が8ヶ月連続で前月を下回った。
- 消費動向においては、新車登録台数(4月)が7ヶ月連続で前年を下回った。大型小売店販売額(3月)は、全店ベースは4ヵ月連続で前年を下回り、既存店ベースは12ヶ月連続で前年を下回った。
- 雇用動向においては、有効求人倍率(3月)が全国0.52倍(前月より0.07ポイント下降)に対し、県は0.62倍(前月より0.07ポイント下降)となり、前月と同じく県が0.10ポイント上回った。(順位は前月と変わらず全国6位、近畿トップ)