和歌山県の経済動向について(平成21年6月)
和歌山県の経済動向について(平成21年6月)
内閣府は、平成21年6月17日に発表した月例経済報告において、景気の基調判断を「景気は、厳しい状況にあるものの、一部に持ち直しの動きがみられる。」と2ヶ月連続して上方修正した。
個別項目については、個人消費、輸出、輸入、生産、倒産件数の5項目を上方修正するも、設備投資、住宅建設を下方修正した。
なお、景気の先行きについては、「当面、雇用情勢が悪化するなかで、厳しい状況が続くとみられるものの、在庫調整圧力の一層の低下や経済対策の効果が景気を下支えすることに加え、対外経済環境が改善することにより、景気は持ち直しに向かうことが期待される。一方、生産活動が極めて低い水準にあることなどから、雇用情勢の一層の悪化が懸念される。加えて、世界的な金融危機の影響や世界景気の下振れ懸念など、景気を下押しするリスクが存在することに留意する必要がある」とした。
県内の経済状況については、
- 生産動向において、鉱工業生産指数(4月)が9ヶ月連続で前月を下回った。(全国は3月から2ヶ月連続して上昇している。)
- 消費動向においては、新車登録台数(5月)が8ヶ月連続で前年を下回ったが、減少幅は縮小傾向にある。大型小売店販売額(4月)は、全店ベースで5ヵ月連続で前年を下回り、既存店ベースでは13ヶ月連続で前年を下回った。節約志向の高まりにより、生活必需品のみを購入するという傾向が強まっている。
- 雇用動向においては、有効求人倍率(4月)が全国0.46倍(前月より0.06ポイント悪化)に対し、県は0.58倍(前月より0.04ポイント悪化)となり、県が0.12ポイント上回った。(順位は全国ベースでは前月から上昇して5位に、近畿では前月と変わらずトップを維持している。)