和歌山県の経済動向について(平成22年8月)

和歌山県の経済動向について(平成22年8月)

内閣府は、平成22年8月10日に発表した月例経済報告において、景気の基調判断を「景気は、着実に持ち直してきており、自律的回復への基盤が整いつつあるが、失業率が高水準にあるなど依然として厳しい状況にある。」とし、3ヶ月連続で据え置いた。
個別項目では「生産」を1年7ヶ月ぶりに下方修正した。
なお、景気の先行きについては、「当面、雇用情勢に厳しさが残るものの、海外経済の改善や各種の政策効果などを背景に、企業収益の改善が続くなかで、景気が自律的な回復へ向かうことが期待される。一方、アメリカ・欧州を中心とした海外景気の下振れ懸念、金融資本市場の変動やデフレの影響など、景気を下押しするリスクが存在することに留意する必要がある。また、雇用情勢の悪化懸念が依然残っていることにも注意が必要である。」とし、概ね前月と同じ見通しを示した。
県内の経済状況については、

  • 生産動向において、鉱工業生産指数(6月)が2ヶ月連続で前月を下回った。
  • 消費動向においては、新車登録台数(7月)が13ヶ月連続で上回った。大型小売店販売額(6月)は、全店ベースで19ヵ月連続で前年を下回り、既存店ベースでは27ヶ月連続で前年を下回った。
  • 雇用動向においては、有効求人倍率(7月)が全国0.53倍(前月から0.01ポイント改善)に対し、県は0.58倍(前月から0.02ポイント改善)となり、県が全国を0.05ポイント上回っている。(順位は全国では18位に、近畿では1位であった。)

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