和歌山県の経済動向について(平成22年10月)
和歌山県の経済動向について(平成22年10月)
内閣府は、平成22年10月19日に発表した月例経済報告において、景気の基調判断を「景気は、このところ足踏み状態となっている。また、失業率が高水準にあるなど厳しい状況にある。」とし、平成21年2月以来、1年8ヶ月ぶりに下方修正した。
個別項目では、住宅建設が7ヶ月ぶりに上方修正したものの、輸出を2ヶ月連続、生産を2ヶ月ぶりに下方修正した。
なお、景気の先行きについては、「当面は弱めの動きも見込まれるものの、海外経済の改善や各種の政策効果などを背景に、景気が持ち直していくことが期待される。一方、海外景気の下振れ懸念や為替レート・株価の変動などにより、景気がさらに下押しされるリスクが存在する。また、デフレの影響や、雇用情勢の悪化懸念が依然残っていることにも注意が必要である。」と予断が許されない状況が続くことを示した。
県内の経済状況については、
- 生産動向において、鉱工業生産指数(8月)が2ヶ月連続で前月を上回った。
- 消費動向においては、新車登録台数(9月)が15ヶ月連続で上回った。大型小売店販売額(8月)は、全店ベースで21ヵ月連続で前年を下回り、既存店ベースでは29ヶ月連続で前年を下回った。
- 雇用動向においては、有効求人倍率(9月)が全国0.55倍(前月から0.01ポイント改善)に対し、県は0.62倍(前月から0.03ポイント改善)となり、県が全国を0.07ポイント上回っている。(順位は全国では15位に、近畿では1位であった。)