和歌山県の経済動向について(平成24年11月)
和歌山県の経済動向について(平成24年11月)
内閣府は、平成24年11月16日に発表した月例経済報告において、景気の基調判断を「景気は、世界景気の減速等を背景として、このところ弱い動きとなっている。」と4ヶ月連続で下方修正した。
個別項目では、企業収益・設備投資・雇用情勢・個人消費を下方修正した。
なお、景気の先行きについては、「当面は弱い動きが続くと見込まれる。その後は、復興需要が引き続き発現するなかで、海外経済の状況が改善するにつれ、再び景気回復へ向かうことが期待されるが、欧州や中国等、対外経済環境を巡る不確実性は高い。こうしたなかで、世界景気のさらなる下振れや金融資本市場の変動等が、我が国の景気を下押しするリスクとなっている。また、雇用・所得環境の先行き、デフレの影響等にも注意が必要である。」とした。
県内の経済状況については、
- 生産動向において、鉱工業生産指数(9月)が3ヶ月連続で前月を下回った。
- 消費動向においては、新車登録台数(10月)が2ヶ月連続で前年を下回った。大型小売店販売額(9月)は、全店ベースでは2ヶ月連続で前年を上回り、既存店ベースでは11ヶ月連続で前年を下回った。
- 雇用動向においては、有効求人倍率(10月)が全国は0.80倍(前月から0.01ポイント悪化)に対し、県は0.83倍(前月から0.02ポイント上昇)となった。(順位は全国では19位に、近畿では1位であった。)