和歌山県の経済動向について（平成30年9月）

内閣府は、平成30年9月14日に発表した月例経済報告において、景気の基調判断を「景気は、緩やかに回復している。」とし、前月の判断を据え置いた。
個別項目においては、設備投資に関して「増加している。」とし、判断を引き上げた。また、貿易・サービス収支に関して「黒字は、減少傾向にある。」とし、判断を引き下げた。
なお、景気の先行きについては「雇用・所得環境の改善が続くなかで、各種政策の効果もあって、緩やかな回復が続くことが期待される。ただし、通商問題の動向が世界経済に与える影響や、海外経済の不確実性、金融資本市場の変動の影響に留意する必要がある。また、相次いでいる自然災害の経済に与える影響に十分留意する必要がある。」とした。
県内の経済状況については、

• 生産動向において、鉱工業生産指数（7月）が2ヶ月ぶりに前月を上回った。
• 消費動向においては、新車登録台数（8月）が13ヶ月ぶりに前年を上回った。百貨店・スーパー販売額（7月）は、全店ベース、既存店ベースともに11ヶ月連続で前年を下回った。
• 雇用動向においては、有効求人倍率（8月）が1.37倍と前月から上昇し、近畿で6位、全国で39位であった。