和歌山県新型コロナウイルス感染症対策本部会議 会議録
令和2年2月13日に開催した和歌山県新型コロナウイルス感染症対策本部会議における内容を公開します。
開催日 令和2年2月13日 19:00
場所 災害対策本部室
資料:令和2年2月13日報道提供資料(PDF形式 432キロバイト)
2月13日開催の会議内容
【技監】
和歌山県内で在住の方で、50歳男性の方が新型コロナウイルス感染症のPCR検査にて、陽性ということが判明いたしました。
職業は医師です。1月31日に発熱、全身の倦怠感が出現しております。
2月1日から微熱が続いておりましたが、3日から5日は解熱剤を服用しながら、勤務をしております。2月5日、微熱に加えまして、腹痛、下痢が出現しております。インフルエンザの迅速検査を実施しましたところ、これは陰性ということが判明しております。
2月7日から抗生剤の服用をされており、2月8日、再び発熱がありまして、この時、CT検査をしておりますけども、肺炎像を認めております。
2月10日、肺炎像があるということで、医療機関に入院しております。その時ぐらいから、咳、痰がでております。この方、下痢もされております。
2月10日から治療方法を少し変えまして、2月11日ぐらいから解熱傾向になっております。咳はあい変わらず続きまして、下痢もあります。
2月12日から熱は下がってるんですけども、咳が続くということで情報を探知しまして、第1回目の調査をしております。
本日、11時10分に県の環境衛生研究センターへ検体を搬送いたしまして、18時15分に陽性ということが判明しています。
患者さんは現在、医療機関に入院中ということでございます。なお、この方につきましては、保健所は濃厚接触者について調査を行い、もちろん、家族、同僚等の調査も行っていくということでございます。
それから、発症前の14日間におきまして渡航歴はございません。明らかな中国人等とのエピソードですね、そういうのが無いということが現在の調査結果でございます。
詳細につきましては、まだ保健所の職員が積極的な疫学調査を実施する予定としております。以上です。
【知事】
はい、ありがとうございました。
そういうわけでありますので、これからどうするのかっていうことを考えていかないといけません。従って、現在、この方は病院に入院中です。
それで、他に熱がある、或いは肺炎かもしれない、そういう方がいたら、いることが分かっていますので、それについても徹底的に今調べています。そんなに多数はありません。
そういう方は、もう既に病気ですから入院はして、環境のコントロールはしているわけですけども、陽性であることが判明した時には、また発表させていただきます。
それで、私の意見を言いますね。どこの病院の医師があったかということについては、済生会有田病院の外科のお医者さんです。
済生会有田病院で最近はずっとこの方はお休みですけれども、いつまで診察してたんですか。1月31日までかな。
【技監】
そうですね。2月1日2日はお休みされていて、2月3日,4日,5日と出勤されているようです。
【知事】
3日,4日,5日と出勤してるんですね。で6日からまたお休みされている。
【技監】
済生会有田病院を6日,7日はお休みされている。
【知事】
だから1月の31日までと、それから2月の3日、4日5日は出勤をして、すなわち、病院の中で、接触した可能性はあるということであります。
従って、済生会有田病院については、ちゃんと調べなきゃいけないということで、直ちに、ウイルス検査を皆さんにします。
入院患者については、ちゃんとコントロールされていますから、もちろん調べはしますけれども、そこから出てもらうということは到底できませんから、それぞれ、ケアのもとに、きちっとやっていくということになります。
それから新しい患者さんについては、しばらくの間、済生会有田病院はご遠慮いただくというふうにして欲しいと思います。それで、済生会有田病院でかかっていて熱が出てきたり、せきが出てきたりという、ちょっと疑わしい症状を示している人は、済生会有田病院で、接触者外来を作りますから、そこへ行っていただいて結構です。そこでちゃんと検査をします。
それから、それ以外の方で、ちょっとおかしいんじゃないかというふうに思われた人については、全部今まで通り、保健所にご連絡いただいて、保健所で指示をして、どこどこの病院へ行ってください、とかそういうことにしたいというふうに思います。
これは私の意見ですが、よろしいでしょうか。皆さんいいですか。
それから、各関係、まだ今出たばっかりだから、そんなこと言っても、いろんなことが考えられないんですけど。それぞれ、これはこうしておくべきじゃないんでしょうかというような意見がありますか。
では、そんなことで、そうしたいと思います。
また、ちょっとどういうふうにしてこの人は感染したか分からないという、気持ち悪さがあるのですが。そして、誰と接触したか。分かりにくい初期症状になるという問題があって、これは慎重に調べてないといけないんですけど、だけど、例えば普通のインフルエンザみたいな空気感染するわけでもないし。皆さん落ち着いて、今まで言われたこと、例えば、手洗いとかうがいとか、あんまり濃厚接触しないようにしようとか、マスクはできれば着用しようとか、そういうことについて、きちんと守っておいていただいたら。日常生活については、支障なくやっていただいたら良いんじゃないかとそんなふうに思っています。そんなんでよろしくお願いします。
【技監】
報道の皆様につきましては、プライバシー保護の観点で、十分な配慮をお願いしたいと思います。入院医療機関等、どこかなあっという感じで探ってみたりしないようご遠慮よろしくお願いいたします。
【知事】
今この方が入院しているところは勿論我々はちゃんとわかっているんですけども、そこではちゃんと隔離されて、ほかの人と接触しないようにされているので、その病院について危ないわけでもなんでもありません。従って、どこへ行ったの、といった話は詮索するようにしないでいただきたい。発表する必要があったら、今まさにこの人が勤めている病院をちゃんと発表しましたように、私のほうで、危ないと思ったら全部トレースして発表します。
それから、勿論何処のだれで、どんな家族で何処で住んでいるか、そういうことはやる必要がないと思いますので、そこの、ご家族の方とは接触していますから、直ちに調べているわけですけど、近所にうつるわけではありませんので、是非、皆さん、冷静にお願いしたいというふうに思います。
それから、情報発信につきましては、私か野尻技監にしたいと思います。
他の人は、皆さんには情報共有してもらわなきゃいけないわけですけれども、いろんな人がしゃべりだすと、なんかニュアンスが違ったりしておかしくなっちゃうので、記者の方々も含めて、情報の発信は、私か野尻技監がするというふうにしたいと思います。
それから、ただいま、これが第1回目の対策本部会議ですが、記者会見を毎日1回やりますか。何時頃にしたらいいのかということを、記者クラブの方と相談のうえで、紀伊半島大水害の時には1日2回やりましたが、そこまではやる必要はないと思いますが、当分のあいだ、毎日記者会見をします。そのときに、全部聞いていただいたら結構です。というふうにしたいと思いますが、よろしいでしょうか。
それぞれあまりやりすぎると、何か疑心暗鬼になるんで、災害の時みたいに、どこがどうなっているかって、ウワーッと全部調べてですね、この間の断水の時なんか、福祉施設の一つ一つまで全部調べまくりましたけど、とりあえずは、そこまでやる必要はないというふうに思います。医学的なアドバイスがあったら、それに従ってまた指令を出しますから、学校はどうしたとか、医療施設はどうしたとか、福祉施設どうしたとか調べてもらわなきゃいけないときがあると思うのですけれども、当分の間は、それは必要ない。今は平穏に、過ごしたら大丈夫。
そもそも、普通のインフルエンザでも亡くなる人はいるし、肺炎でもたくさんの人が亡くなる。本件は、新型のやつだから、ちょっと気持ち悪いけど、そんなに、大騒ぎしないで、普通の生活をしていこうと思っております。
【教育長】
教育委員会なんですけれども、3月10日、11日に入試を控えておりまして。決して、入試を受ける方々に混乱を与えないために言うんですけども、もしかかっていても、インフルエンザと同様に次の機会で受けけられるようにしたいと考えていますので、そのへんは心配せずにしっかり勉強してください。
【知事】
無理やり受けなきゃ落とされると思って、出てくるのはやめよう。ちゃんと事前に言ってもらったら、治ってからまた受けさせてあげるからね。こういうことですね。
他になんかありますか、言っとくこと。ないね。それじゃあ、今日はこれで。