スポーツ偉人伝 前島 愼也
氏名 前島 愼也(まえしま しんや)
生年 1930年(昭和5年)生
区分 功労者
串本町で生まれ、昭和30年3月和歌山県立医科大学医学部医学科を卒業し医師免許を取得。昭和40年前島外科病院開業後は、スポーツ選手の体力づくりや故障選手のリハビリに尽力し本県の競技力向上に貢献してきた。また、スキーは親子のコミュニケーションの場として有効であると同時に子供の健全な発育に寄与するという観点から、昭和46年には自ら和歌山ジュニアスキークラブを創設しジュニアの育成に力を注いだ。その後、和歌山県スキー連盟理事、同副会長を経て昭和57年には会長に就任し現在に至る。これまでの間、永きにわたりスポーツドクターとして財団法人日本体育協会公認スポーツドクターならびに全日本スキー連盟公認ドクターパトロールとして活躍するとともに、医師としての幅広い知識と永年の経験を生かし、ドクターの眼から観た「競技力向上」と「生涯スポーツの振興」にも大きく寄与しその貢献は多大である。また、この間にはジュニア選手の育成にあたって選手の発掘に欠かせないスキー講習会を毎年開催し合宿生活という共同生活でスポーツの楽しさやさまざまな体験をさせることにより、競技スキーにも関心を持たせ更には競技会に参加させることによりスキーを通じて青少年の健全な育成に寄与するとともに、雪のない本県においてここまで競技人口を増大させた功績は誠に顕著である。同じく、スキー指導者の育成においてもスキー連盟創設当時には4名の指導者しかおらず指導活動もままならない状態であったが、スキー指導員の養成に取り組み現在では全日本スキー連盟公認の指導員が140名になるまでに育てあげるとともに、全日本スキー連盟所属の教育本部ブロック技術員(指導員に技術指導する指導者)を3名所属させるまでに至っている。これらの功績が認められ、平成18年春の褒章において藍綬褒章を受賞した。