氏名　　河野　加奈子（こうの　かなこ）

生年　　1978年（昭和53年）生

区分　　競技者

　和歌山市で生まれ育ち、6歳から母の勧めでソフトテニスを始める。

　小学6年まで和歌山ＬＣＣクラブに所属し、基礎から基本を身につけ、全日本小学生大会は個人戦4位が最高の成績であった。

　中学時代（和歌山市立紀之川中学校在学）は2年時、全日本中学生大会第2位。3年時は地元和歌山で開催されるも第5位と、あと一歩のところで勝ちきれなかった。

　地元で勝ちたいとの思いで、1994年（平6年）、和歌山信愛女子短期大学附属高等学校に入学、近畿個人優勝、インターハイベスト16（1994・1995・1996）、1996年（平8年）広島国体初優勝。しかし個人で頂点に立つことができず、不完全燃焼に終わった。

　どうしても『一番になりたい！』という気持ちが離れず、東京の名門実業団ナガセケンコー(株)に入社。1999年（平11年）、3年目に世界選手権日本代表予選会で優勝し、日本代表としてナショナルチーム入り、国際大会初デビュー。その年に中華台北で開催された第10回世界選手権大会において、団体第3位・シングルス第3位に入賞を果たし、女子ソフトテニス界の中心選手になるまで成長した。

　その後、1年間怪我との戦いで人生最大の挫折を味わうが、トレーニングで体を作り、2003年（平15年）、全日本シングルス選手権大会で優勝、全日本選手権大会第3位、2004年（平16年）、全日本社会人選手権大会優勝、そして大本命の広島県で行われた第11回世界選手権大会のシングルスで優勝を果たし、世界の頂点に立った。

　男子顔負けの、闘志むき出しスタイルが彼女流で、勝負に対する思いがひと際目立った選手であった。