地域づくりネットワーク和歌山県協議会研修交流会2021 開催レポート
研修交流会開催レポート
本年度も自主的・主体的な地域づくりの推進を図るため、下記のとおり研修交流会を開催しました。
【開催日時】
令和3年1月25日(月) 13:30~16:30
【開催場所】
オンライン(Microsoft Teams使用)及び以下のサテライト会場
・県庁本館3階会議室3-A
・紀の川市役所4階4-1会議室
・伊都振興局2階中会議室
・有田振興局1階第3会議室A
・日高振興局2階小会議室
・西牟婁振興局2階中会議室A
・東牟婁振興局地下第1会議室
【プログラム】
13:30 開会
挨拶 和歌山県企画部地域振興局長 長尾 尚佳
13:35~16:00 講演 テーマ:「実践的な人材発掘・育成について」
講 師:有限会社エコカレッジ代表取締役 尾野寛明 氏
16:00~16:15 ふるさと財団事業説明
16:15~16:30 和歌山県地域政策課支援策説明
16:30 閉会
講演「実践的な人材発掘・育成について」
講師 有限会社エコカレッジ代表取締役 尾野 寛明 氏
≪概要≫
・withコロナ時代に対応するため、ICTを活用した地域づくりについて学ぶ
・地域づくりの担い手不足を解決するため、実例から人材発掘・人材育成について学ぶ
ICTを活用した地域づくりについて
・オンラインとオフラインの両方を活用して、遠方地のデメリットを解消
・参加者はgoogleフォームを利用し、講演の冒頭で今日の体調や講義で聞きたいことなどをリアルタイムで入力
→質問の内容を見える化することによって、参加者同士で共有しやすくなる
二地域居住について
・二地域居住をしている人というのは、月に1日東京に通うような人も含んでいるので、実は地方ではよくいる
・自分が関わるプロジェクトの成果が出た頃には「もういいよ」となるので、こっそり木の陰から成功を喜べるような人なら向いている
・専門性を活かせるが、いつまでも「お客さん」扱い
担い手不足を考える3つのポイント
①育成から発掘へ
➡育成は、すでに頑張っている人にさらに頑張るよう促すこと
発掘は、何かやりたいと思っている人を見つけること
②ひたすら書く・話す
➡週末ヒーローが活躍するには時間がかかるので、
3年くらいでゆっくり企画書作りや人前で話す癖をつけられる場所が必要
③週末ヒーローの輪で対抗する
➡A×Bの考え方、1の能力を持った100人の集合体の方が今は強い
週末ヒーローとは
日本の地方で現在起きている「担い手不足」問題
・地域の存続、人口減少、高齢化
・若い世代が帰ってこない、若い人に頼めない
・役がすぐに回ってくる、忙しい
⇩
反面、地域で何かを始めたい人が増えている
・近い将来、自分の生まれた地方に帰りたい
・子育ての空き時間に何かを始めたい
・退職後に取り組めることを考えたい
=「週末ヒーロー」
こんな週末ヒーローを発掘することが重要!
A×Bの考え方
例)・酒屋×DJ・・・酒屋を営む店主とDJをしたい住民のコラボ
今では「年1回の1000円飲み放題感謝イベント」として地域の奇習となっている
・有志の素人×空き店舗×デザイナー・・・地元にある空き家を自分たちの手でバーに改修
バーで得た資金をもとに、次なる空き家の改修へ
今からできること
①異業種で3~4名の有志勉強会を作る(大人数ではなく少数精鋭)
→潜在的な担い手である「週末ヒーロー」を探し始める
②週末ヒーローを探り当て、近くの異業種・遠くの同業種間で交流を行い、まずは50名の「週末ヒーロー」の輪を作る
→50名、100名となると、急に力を発揮する