和歌山県ライフラインのリダンダンシー点検について
和歌山県ライフラインのリダンダンシー点検について
概要
(1)背景
和歌山市六十谷水管橋崩落事故が起きた際に、紀の川以北への送水管が六十谷水管橋1本しかなかったため、約6 万世帯13 万8 千人が断水による影響を受けたことにから、ライフラインにおけるリダンダンシーの重要性が再認識された。併せて、ライフライン施設における強靱性についても確認する必要性が生じた。
和歌山市六十谷水管橋崩落事故(概要)
10 月 3 日16:00 頃 水管橋の一部が破損
10 月 3 日21:00 頃 順次断水(約6 万世帯)
10 月 4 日7:00
~10 月12 日12:00 給水車による応急給水活動(小中学校等30 か所で実施)
10 月 6 日10:00~ 六十谷橋を通行止めにし、仮設管の工事着工
10 月 8 日22:38 通水開始
10 月 9 日8:30 給水開始(10 月10 日20:00 飲料可)
(崩落した六十谷水管橋) (仮設管の工事)
(2)点検
上記事故を契機として、10 月12 日仁坂知事が、和歌山県内すべてのライフラインについて、国、市町村、民間事業者、県による一斉点検を行うことを指示し、今回のリダンダンシー点検への取組がスタートした。
危機管理局が事務局となり、まず、庁内連絡会議を開催して、点検項目作成を開始するとともに、プロジェクトチーム会議のメンバー候補に声掛けを行った。
その結果、危機管理監がプロジェクトチームリーダーとなり、国、市町村(代表5 市町)、民間事業者(13 社)、県によるプロジェクトチーム会議を11 月2 日に設置し、同日からリダンダンシー点検の調査開始となった。
点検は12 月3 日までの約1 か月間で行い、各機関で点検結果を取りまとめのうえ、12 月22 日の第2 回プロジェクトチーム会議で各々が報告し、次回会議までに課題に対する対策を検討することとなった。
第3 回会議では、それぞれの機関が検討した対策案を持ち寄り、今回の点検に関する総括を行い、「和歌山県安全安心なインフラ構築宣言」を行うことを承認するとともに、今回の点検結果を本報告書としてまとめることで了承された。
① 庁内連絡会議
日時:令和3年10月14日(木)15:00~16:00
場所:県庁南別館3階 防災対策室
内容:点検項目の作成
② プロジェクトチーム会議
第1回和歌山県リダンダンシー点検プロジェクトチーム会議
日 時:令和3年11月2日(火)13:30~16:00
場 所:県庁南別館2階 災害対策本部室(WEB形式)
目 的:県民の生命、生活に関わる全てのライフラインについて、複数化等代替機能の確保、
強靱化など災害に対するリダンダンシーの点検
内 容:①スケジュールの確認 ②点検項目の整理 ③点検開始の依頼
第2回和歌山県リダンダンシー点検プロジェクトチーム会議
日 時:令和3年12月22日(水)14:00~16:00
場 所:県庁南別館2階 災害対策本部室(WEB形式)
目 的:点検結果を共有し、今後の対応策を検討する
内 容:①点検結果の報告・確認
・点検結果は県全体の集計を公表
②国、市町村、民間、県各々で対策の検討を依頼
・中長期整備計画による整備 ・ソフト対策
・緊急性のある事業の予算化 ・国への制度要望
第3回和歌山県リダンダンシー点検プロジェクトチーム会議
日 時:令和4年2月3日(木)14:00~15:30
場 所:県庁南別館2階 災害対策本部室(WEB形式)
目 的:点検結果に基づく対策を共有し、今後の取組に繋げる
内 容:①点検結果と対策の確認
②和歌山県リダンダンシー点検結果報告書の承認
「和歌山県安全安心なインフラ構築宣言」の承認
(プロジェクトチーム会議の様子 )
③ 市町村説明会
第1回和歌山県リダンダンシー点検市町村説明会
日 時:令和3年11月4日(木)10:00~11:30
場 所:県庁南別館2階 災害対策本部室(WEB形式)
内 容:①スケジュールの確認 ②点検項目の整理 ③点検開始の依頼
第2回和歌山県リダンダンシー点検市町村説明会
日 時:令和3年12月24日(金)14:00~15:30
場 所:県庁南別館2階 災害対策本部室(WEB形式)
内 容:①点検結果の報告・確認 ②各市町村で対策の検討を依頼