平成25年公表 津波浸水想定
和歌山県では、地震・津波防災対策の専門家から科学的知見に基づいた助言をいただくために平成24年4月に設置した「和歌山県地震・津波被害想定検討委員会」での意見を参考に、「南海トラフ巨大地震(2012内閣府モデル:Mw9.1)」と「東海・東南海・南海3連動地震(2003中防モデル:Mw8.7)」の2つの浸水想定を行いました。
1 2つの地震による浸水想定を公表する意義
(1)県民に正しく伝え、「正しく恐れる」ことを周知
- 「南海トラフ巨大地震」は、次に起こる地震として想定されたものではありません。
避難を諦めず、県民一人一人が「揺れたらまず逃げる」ことを徹底しましょう。 - これまでの努力や積み重ねは無駄ではありません。今後も日々安全度を高めるための取組を積み重ねることが重要です。
避難訓練参加や家具固定化など、できることから実行しましょう。
(2)目標を明確に定め、防災・減災対策を着実に実施
- 「南海トラフ巨大地震」は、千年から万年で1回程度発生するかどうかの地震のため、実践的な避難訓練の実施、津波防災教育の徹底、避難路整備等の避難対策により県民の生命を守ります。
- 「東海・東南海・南海3連動地震」は、100年前後で発生する地震のため、避難路整備、避難先の確保、堤防・護岸の整備等のソフト・ハード対策両面で、県民の生命と財産を守ります。
2 2つの地震による浸水想定
(1)南海トラフ巨大地震による浸水想定
- 内閣府が平成24年(2012年)8月に公表した浸水想定を基に、より詳細な地形データ等を用いて想定したもの。
- 地震の規模は、Mw9.1
- 発生頻度は極めて低いが、仮に発生すれば、被害が甚大なもの。対策が非常に困難。
- 「何としても逃げ切る」ためのソフト対策を中心とした防災・減災対策を検討するために想定した。
南海トラフ巨大地震の津波シミュレーション動画(2D及び3D)はこちらから
(2)東海・東南海・南海3連動地震による浸水想定
- 内閣府が平成15年(2003年)に宝永地震、安政地震など実際に発生した地震を基に想定した、従来から 本県が防災・減災対策の「想定津波」としてきたもの。
- 地震の規模は、Mw8.7
- 約100年周期で発生する、頻度が高く、先ず対策が必要なもの。
- 引き続き、ソフト対策、ハード対策による防災・減災対策の「想定津波」の中心とするため、今回、新しい地形データ等を用いて設定した。
東海・東南海・南海3連動地震(今回検討結果)の津波浸水想定図はこちらから
東海・東南海・南海3連動地震(今回検討結果)の津波シミュレーション動画(2D及び3D)はこちらから
(津波浸水深等の説明)