平成20年度包括外部監査の実施状況について
外部監査
平成20年度包括外部監査の実施状況について
包括外部監査人
公認会計士 和中 修二
特定事件
(監査のテーマ)
- 未収金の財務に関する事務の執行について
(テーマ選定の着目点)
和歌山県の財政状況は、法人税を中心とした県税収入の低迷、所得譲与税の廃止を受けた地方譲与税収入の大幅な減少が見られ、非常に厳しい財政状況となっている。平成19年9月に県が今後10年間の財政収支を推計した「和歌山県の財政収支見通し」によると、推計時点の財政構造を前提に試算した場合、平成21年度には財政調整基金・県債管理基金が枯渇するとの見通しである。
和歌山県は一般会計、特別会計(公営企業会計を除く)を合わせて170億円を超える未収金があり、県の財政に重要な影響を与えている。また、上記「和歌山県の財政収支見通し」の結果を受けて策定された「新行財政改革推進プラン 持続可能な県政へ」においても未収金の収納促進対策を主要なテーマのひとつとして取り上げられており、積極的に取組むべき課題とされている。
このようなことから、未収金に関する財務事務について経済性、効率性、有効性及び合規性の観点から検討することは有意義であると判断し、監査の対象として選定した。
(包括外部監査報告書より抜粋)