平成18年度包括外部監査の実施状況について
外部監査
平成18年度包括外部監査の実施状況について
包括外部監査人
公認会計士 本田 壽秀
特定事件(監査のテーマ)
- 和歌山県信用保証協会の財務内容及び執行状況と、当該団体に関係する和歌山県の事業に関する事項
- 和歌山県漁業信用基金協会の財務内容及び執行状況と、当該団体に関係する和歌山県の事業に関する事項
(テーマ選定の着目点)
県信用保証協会(以下「協会」)では、県下の中小企業者が金融機関から事業資金の融資を受けるときに、その借入金債務を保証しており、平成17年度末の保証債務残高は約2,900億円に達している。信用保証制度では、中小企業者が借入金を返済できない場合、協会は中小企業者に代わって金融機関に代位弁済を行っている。また、協会は中小企業金融公庫と保険契約を締結し、代位弁済した場合、約70%の保険金を受け取る仕組みとなっている。さらに、県の制度融資に関する代位弁済で、保険金で補填されない部分について、基本的に県が損失補償する。これらの関係を明らかにし、制度の趣旨及び課題等について県民に説明することが重要と考えた。
また、水産業でも、漁業者等の金融機関からの借入金に対して、県漁業信用基金協会が保証しており、平成17年度末の保証債務残高は約22 億円となっている。しかしながら水産業を取り巻く環境の厳しさから、漁業経営が悪化傾向にあり、平成17年度末の求償権(代位弁済後の未回収債権)が約58億円となっており、中小企業融資保証制度と併せて、制度の趣旨及び課題等について県民に説明することが重要と考えた。
(外部監査報告書より抜粋)