令和3年4月14日 知事臨時記者会見

知事臨時記者会見(令和3年4月14日)

県民の皆様へのお願い

PDF形式を開きます令和3年4月14日会見資料(PDF形式 69キロバイト)

知事:昨日、皆さんに申し上げたばっかりですが、今日は、さらに県民の皆さんにお願いしなければいけないことになりました。

どういうことをお願いしたいかということですが、こういうこと(資料1枚目)をお願いしたい。第一は、紀北地域にお住まいの方に、不要不急の外出自粛をお願いしたい。 

 これは、和歌山県としては大方針転換で、今までは、特に危ないところを特定してお願いしていましたが、この状況だと、それだけでは済まないということに思いをいたしましたので、特に、感染が拡大している紀北地域については、一般的な不要不急の外出自粛をお願いしたいというふうに思います。

 これは、和歌山県としては大方針転換で、こういうことを言わないように今まで保健医療行政で頑張ってきましたが、どうも最近の感染の力からすると、それだけではもう止められないということがあるので、こういうふうに至ったことを県民の皆様にお詫びを申し上げながら、ぜひご協力いただきたいというふうに思っています。一般的なやつ(不要不急の外出自粛)は、今の感染状況を見て、4月25日まで、とにかくお願いしたいというふうに思います。その後のことは、感染状況を見てまた考えたい。

 それから、最近の状況を見ますと、大阪に通ってる人、あるいは大阪からお越しになった人、仕事なんかでお越しになった人もいらっしゃいます。こういう方々は、関係がものすごく密接ですが、どうも前みたいに、羽目を外してめちゃくちゃ大阪の盛り場で遊ぶということはなくても、どんどん感染していることがあるので、我々は大阪の企業に言いにくいのですが、ぜひ、しばらくテレワークでやらせてくれないかと、和歌山から通ってる人は、大阪の雇用主に言っていただきたいと思うし、和歌山の雇用主に対しては、大阪から通ってる人は、テレワークの機会を与えてやって欲しいということを、お願いしたいと思います。これは、もちろん県庁の職員も同じで、そのように取り計らいたいと思います。一般的に、テレワークは推奨していましたが、お願いを具体的にしながらやっていくということで、これはレベルアップをしたいということです。

 最後は、カラオケ・ダンス等の大規模な催しへの参加を控える。どこかでご覧になった文言だと思いますが、「高齢者の方は」というのが付いていました。第三波の時に、そういうことが起こりましたので、高齢者は、特に、大規模なカラオケ教室・ダンス教室をどこかで開いて密接な交流をすることは、ちょっと控えておかないと危ないということを申し上げました。しかし、最近の動向からいうと、もうちょっとこれもレベルを上げて、高齢者だけではなく、若い人でも、できるだけこういうタイプの人間が入り乱れて、密接に接触するというようなタイプの大規模な催しへの参加、特に屋内で行われているものには、ぜひ参加を控えてもらいたい。あるいは催しをすることを控えてもらいたい。そんなことをお願いしたいと思います。

 これ(資料2枚目)は、昨日も申し上げたことで、これも同時に強調はもちろんしたい。

 大阪などへの外出はぜひ控えてください。

 それから、飲食はさらに注意というのは、特段、多人数の飲食とか夜遅くまで飲んでいるというだけではなく、普通の飲食でもうつる可能性が高くなっているので、注意ということです。飲食をするなとまでは言いませんが、感染リスクがすごく高くなっているので、注意して飲食してくださいということを申し上げます。

 それから、たび重ねて申し上げていますが、家族以外とのカラオケを控えてもらいたい。この間からアナウンスしていますので、カラオケルームやカラオケ喫茶の方々も、できるだけ協力しようということになってきているようです。ぜひ、お客さんとしての県民の皆さんに、家族以外とのカラオケを控えてもらいたいと申し上げたい。これも、カラオケの方々があんまりうつっていないことになり、カラオケ囲い込みが成功すれば、いつまでも続けるつもりはないのですが、今はとにかく危ないということです。

 それから、より早くクリニックへの受診をお願いしたい。これは、熱が出たり倦怠感があったりしたら、新型コロナかなといって、すぐにクリニックへ行っていただければ、無料のPCR検査等をどんどんしてくれます。我慢をするというのはぜひ止めてもらいたい。特に、我慢して働きに行く、その中でも特に、福祉施設・福祉サービスなどに働きに行くのは、最悪です。ですから、ぜひ、これを守ってもらいたいし、そういうことがあるので、防衛側として、医療・福祉施設関係者、これにはサービスも含みますが、一層の感染予防対策をして欲しいということです。

 今日の感染状況については、この後、福祉保健部技監から発表があると思いますが、かなり多くの感染者が出ています。特に、私たちが危惧しているのは、和歌山市を中心にして新規感染者が多いことです。新規感染者が多いということは、家族その他濃厚接触者が必ずいます。そうすると、すごくうつりやすいので、もっといっぱいどんどん出てくる可能性がある。そこは保健医療行政が頑張っていますが、もう保健医療行政だけでは到底対応できない。

私は、これでできるだけ頑張って、上手くいかなかったときは謝りますから、その時は協力してくださいと言いましたが、今日は、謝罪も含めて、全面的な不要不急の外出自粛を、紀北の方には4月25日までお願いしたい。そういうことです。

 以上です。

質疑と回答

朝日:まず、紀北地域にお住まいの方というところで、紀北地域というのはどこのことを指しますか。

知事:郡でいうと、和歌山市、那賀郡、伊都郡、海草郡、と考えています。

朝日:そこに入っている市町村が対象ですか。

知事:はい。

朝日:紀北地域に住んでる人に自粛をお願いするので、紀中や紀南の人が、紀北地域に行くのは、特に制限しない。

知事:ここでは語っていませんが、それは一般的な外出自粛をお願いされてる地域だということを理解のうえ、行動してくださいということです。自分たちは言われてないからやりたい放題、そんな人は一人もいないと思います。

朝日:4月25日までというのは、どういった理由ですか。

知事:これは10日です、10日ちょっと頑張ってもらう。これ(自粛)によって感染状況がどんなふうになっていくかは見えるので、仮に、感染がコントロールできるぐらいまで減ってきたら、こういう一般的なやつ(自粛)は、できるだけ早く取りたいと思っています。

朝日:4月25日を過ぎたらゴールデンウィークだと思いますが、今、リフレッシュプランも予算的には通っている中で、感染状況が大きいと思いますが、万が一、感染状況がなかなか落ち着かない時には、リフレッシュプランを実施しないこともあり得る。

知事:はい。落ち着かないうちは実施できません。今年度の補正予算として授権いただいてるので、県議会の皆さんも、何とか(観光業者などを)助けてあげたいと思っておられると思うので、気持ちは一緒です。従って、できるようになったら速やかに執行して、そういう不況にある観光業者なんかを助けてあげたいと、私は思ってます。

朝日:細かくなってしまいますが、今回の(リフレッシュプラン)は、6月1日チェックアウトまでだと思いますが、それ以降もということになるのか、6月1日チェックアウトまでになるべく早くということになるのか。

知事:6月1日、チェックアウトまで。

朝日:今までの案内では、6月1日チェックアウトまでのリフレッシュプランというような案内をいただいてたかと思いますが。

知事:今回、まだ実施要領を作ってないと思います。

朝日:特にいつまでに使うというのは。

知事:ちょっと私が誤解してますか。今回、実施要領をまだ作ってないと思います。

朝日:期限を決めずに、感染状況を見て、できるようになったら。

知事:ひょっとしたら、そういう何もない状態で考えてたやつを抜いたかな。違うかな。

朝日:ちょっと確認します。

知事:要するに、結論は、6月1日とかはあんまり関係ないです。

朝日:感染状況が収まったら、いつでも実施する。

知事:いつでもやるし、有効期限はどんどんずらして、一番いいところで使わしてもらうようにしたいと思います。

朝日:今まで、16ヵ条だったりいろいろあると思いますが、例えば、今までは控えるようにという文言だったのが、今回は自粛ということで、こういうところが強めてるということですか。

知事:そうではなく、別に目的というか細かいターゲットを決めないで、一般的な行動としての不要不急の外出を止めてください、自粛してくださいと言ったのは、一年以上ぶりです。もちろん、前の緊急事態宣言の時はみんなに申し上げましたが、その後、こういう一般的なことを言って、県民生活とかをあんまり阻害するのは良くない。例えば、お医者さんへ行こうして、不要不急と言われたら、診断しなくても、検査しなくてもいいかなと思ってたら、例えば、がんの発見が遅れてしまったなんてことがある。ですから、そういうことはできるだけ言いたくなかったわけです。だけど、やっぱり今こういうご時世になってるので、そういうことも全部入れて、一般的に不要不急と自分で考えてることでの外出は、県内や自分の近くでも止めてください、そういうふうに思っています。

 ただ、従来からずっと言ってますが、例えば、全く感染リスクのないような行為があります。屋外の近所を一人で散歩するのは、健康のために必要です。こういうのまで言ってるわけでは全然ありません。

朝日:今回(の自粛要請)もですか。

知事:今回もです。例えば、散歩もできないとか、そんなことはあり得ない。

読売:今回のお願いは、本日からスタートという理解でよろしいですか。

知事:はい。そのようにお願いします。

読売:大方針転換に至った要因というのは。

知事:これは、感染が保健医療行政単独の力だけでは止められない。今までは、保健医療行政の頑張りと、県民の皆さんに対しては、ピンポイントでこれだけは止めてくださいということだけをお願いしてやってきました。その他は、県外から人が来られたりしても、いろいろな行動をされても、一般論として制限していませんでした。だけど、それだけだと、ちょっと危ないというか、感染が爆発してしまう。そうすると、最終的に医療のところにきますから、医療のところだって楽観できないので、今回は方針転換に踏み切りました。

 これは、県民の皆さんに大変、ご迷惑というか負担をかけています。今まであまり負担をかけないでやってきましたが、(今回は)負担をかけるので、こうなったことについては、申し訳ないというふうに思っています。

読売:店舗への休業要請まで踏み込まないのは、今の感染状況を鑑みた判断ですか。

知事:まずは、県民の皆さんへのお願いです。その他の話になってくると、多分、特措法の世界になってくるのではないかというふうに思います。特措法の世界について否定するものではなく、それが必要だったら、またお願いをしなければいけないかもしれない。だけど、毎日毎日状況は変わってきますが、今日のこの時点で、それ(休業要請)は、私が申し上げるものではない。従って、県民の皆さんへのお願いでやっていくのが一番ふさわしいと思っています。

読売:在宅勤務の関係ですが、和歌山市内に住まれていて和歌山市の会社に通う方は、特に今これをお願いする。

知事:これも、一般的なテレワークですから、できればそうしてもらいたいと思います。和歌山市から和歌山県の会社に行っているのが一般的だと思いますが、今一番顕在化してるのは、それよりも少し少ないであろう大阪に通ってる人が、帰ってきて家族にうつしてることが結構あるので、特に、やっぱり県外を意識したテレワークのお願いです。

産経:いわゆる、まん延防止等重点措置や緊急事態宣言について、政府への要請というのは、今のところまだ考えていない。

知事:可能性としては、常にずっと考えなければいけないことだと思います。ただ、この時点で、それをお願いしますと言うつもりはありません。

産経:昨日も会見の機会があった中で、昨日ではなく今日というのは、やはり状況が刻々変わる中で、昨日より今日さらに状況が変わった。

知事:そうです。ですから、もっと刻々と(状況が)変わっていけば、もっと強いことをお願いしないといけないかもしれないし、政府に対して、何かお願いをしないといけないかもしれない。これは、毎日、刻々と変わっていきます。昨日言ったから格好悪いからしばらく言わないでおこう、なんていう気持ちは全くなく、今、これを言わないともう駄目だと思ったので、すぐ言わせてもらいました。

産経:まだお店への休業要請はしないということでしたが。

知事:しないと、方針で言ってるわけではないです。現時点でしていません。

産経:外出自粛を要請すれば、実際問題としてダメージが出てくると思います。その辺りについての、手当、補助、補償などは、どのようにお考えでしょうか。

知事:それは、この間のカラオケの時と同じような考え方で、これでお店に打撃をさらに与えていることは明らかです。ですから、どのぐらいの被害が出るか、どれだけ困っているかというようなことを注意深く見させていただいて、必要な支援はできるだけしたいと思います。

 ただ、いつも分析していますが、民間で回ってる世界の中で、公的機関の助成で支えれるのは、本当にちょっとの割合です。そういう意味では、新型コロナそのものが、やっぱりこれはちょっとまずい、大変だというふうに思ってるし、今回の一般的な外出自粛要請で、さらに加速してるということについては、明らかだと思います。

産経:大方針転換というお話ですが、実際に、第二波、第三波の時は自粛要請をせずに乗り切ってこれたという実態があります。その時と、今度の第四波、今の時期、何が違うのでしょうか。

知事:私から見ると、原因が三つあります。現象的に言うと、感染者が多いからということになり、特に、どんどん新規感染者が出てくるということですが、その原因をたどっていくと、やっぱり変異株だと思います。

 変異株が、和歌山にも直接影響を与えてるし、特に、大阪や兵庫で、ものすごい影響を与えました。そうすると、和歌山は大阪との関係が大変強いので、変異株が原因になって、直接的には大阪との関係において感染が広がったことはあると思います。

 三つ目は、和歌山の特殊事情ですが、カラオケの密かなブームがあって、そこに感染が引き込まれてしまったので、一般的な変異株から発する流れに、かなりの勢いで加速が加わってしまった、それが加速化したということがあると思います。

産経:カラオケは、ある意味昔からずっとある業態だと考えると、第二波、第三波と比べて、やはり第四波では、変異株の流行によって広がった。

知事:カラオケも、第二波が田辺市で、第三波がかつらぎ町ぐらいを発信元として、最低限のお願いの一つができていますが、あの時に、皆さんこれ(カラオケ)はいけないということで(感染者数が)ずっと落ちました。しかし、我々もあまり見抜けなかったのですが、一般的に自粛をしない方針でいたところ、今から考えると、お年寄りの方が結構たくさん集まって、カラオケ教室をしたりどこかで集ったり、そういうことを結構やっておられた。それが今回、被害の方で顕在化してしまった。

 それで、今日は大方針転換をしてこういうお願いをしていますが、これですべて終わりとなるかどうかは、今後の展開次第です。これ(現状)が最悪で、どんどん(感染者が)減っていってもらいたいと思うし、もしこれは危ないとなれば、さらに、いろんな手立てがあって、自粛レベルの話もあるし、国にお願いをする話もある。そういうのは躊躇なくやっていきたいと思ってます。

 先ほどのやつ(リフレッシュプラン)は、(4月9日付けの)資料提供に書いていたので申し訳ない。国の制度として、今5月31日までになっています。それは当然、こんな時に執行なんかできないから、国の方が変えます。(感染が)収まった時に、国に時期を変えて(ほしい)とお願いにいって、こちらもそれに合わせて執行することになるでしょう。

毎日:新たな三点のお願いですが、在宅勤務とカラオケは、紀北地域お住まいの方を対象ですか。県内全域の方を対象ですか。

知事:これは全域です。一般的な自粛要請は、非常に広範で一般的すぎる話なので、これは紀北でやろうと思いました。残りは、テレワークはもともと言ってる話で、徹底してくださいという話をするのは、項目としては前の16ヵ条と一緒ですから、全域です。カラオケ・ダンス云々というのは、「高齢者は」を取ろうと思っているので、全域です。だから、全域で、当分の間、新型コロナの感染が収まるまです。

毎日:店舗への影響で、どれぐらい困ってるか注意深く見て、必要な支援を考えたいみたいなご発言がありましたが、聞き取りみたいなことはお考えありますか。

知事:それはしょっちゅうやっていますが、影響調査を、ことさらに今決めて、いつからいつまでやりますと言っても、あんまり意味がない。さらにこれで加速された影響がどう出てくるかは、しばらく様子を見てみないといけない。

 従って、今の答えに対しては、そのうち様子を見てということが正しいでしょう。昨日発表した認証制度を作るのは、今日の発表にかかわらずやりますので、戸別訪問しますから、その時なんかに状況がどんどん分かってくることは明らかだと思います。

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