平成9年9月 和歌山県議会定例会会議録 第1号(全文)


県議会の活動

議 事 日 程 第一号 平成九年九月十七日(水曜日)
 午前十時開会・開議
 第一 会議録署名議員の指名
 第二 会期決定の件
 第三 議案第百四号から議案第百二十号まで、及び報第七号(知事説明・議案第百十六号委員会付託省略・表決)
会議に付した事件
 一 会議録署名議員の指名
 二 会期決定の件
 三 議案第百四号から議案第百二十号まで、及び報第七号(知事説明・議案第百十六号委員会付託省略・表決)
 四 休会決定の件
出 席 議 員(四十七人)
 1 番 大 沢 広太郎
 2 番 木 下 善 之
 3 番 小 川 武
 4 番 吉 井 和 視
 5 番 下 川 俊 樹
 6 番 井 出 益 弘
 7 番 藁 科 義 清
 8 番 門 三佐博
 9 番 永 井 佑 治
 10 番 新 島 雄
 11 番 向 井 嘉久藏
 12 番 佐 田 頴 一
 13 番 和 田 正 一
 14 番 阪 部 菊 雄
 15 番 西 本 長 弘
 16 番 馬 頭 哲 弥
 17 番 谷 洋 一
 18 番 山 下 直 也
 19 番 高 瀬 勝 助
 20 番 松 本 泰 造
 21 番 堀 本 隆 男
 22 番 宇治田 栄 蔵
 23 番 宗 正 彦
 24 番 橋 本 進
 25 番 神 出 政 巳
 26 番 玉 置 公 良
 27 番 上 野 哲 弘
 28 番 東 山 昭 久
 29 番 尾 崎 要 二
 30 番 野見山 海
 31 番 木 下 秀 男
 32 番 町 田 亘
 33 番 中 山 豊
 34 番 井 谷 勲
 35 番 鶴 田 至 弘
 36 番 森 正 樹
 37 番 村 岡 キミ子
 38 番 新 田 和 弘
 39 番 平 越 孝 哉
 40 番 森 本 明 雄
 41 番 長 坂 隆 司
 42 番 冨 安 民 浩
 43 番 飯 田 敬 文
 44 番 中 村 裕 一
 45 番 松 本 貞 次
 46 番 大 江 康 弘
 47 番 和 田 正 人
欠 席 議 員(なし)
説明のため出席した者
 知 事 西 口 勇
 副知事 山 下 茂
 出納長 高 瀬 芳 彦
 知事公室長 野 見 典 展
 総務部長 中 山 次 郎
 企画部長 藤 谷 茂 樹
 生活文化部長 中 村 協 二
 福祉保健部長 小 西 悟
 商工労働部長 日 根 紀 男
 農林水産部長 平 松 俊 次
 土木部長 長 沢 小太郎
 企業局長 佐 野 萬瑳義
 教育委員会委員長
 山 本 昭
 教育長 西 川 時千代
 公安委員会委員 高 垣 宏
 警察本部長 米 田 壯
 人事委員会委員長
 若 林 弘 澄
 代表監査委員 宮 市 武 彦
 選挙管理委員会委員長
 谷 口 庄 一
 以下、各部局次長・事務局長・財政課長
職務のため出席した事務局職員
 事務局長 西 畑 彰 久
 次 長 前 晴 夫
 議事課長 佐 竹 欣 司
 議事課副課長 島 光 正
 議事班長 松 谷 秋 男
 議事課主査 川 崎 良 雄
 議事課主事 大 浦 達 司
 総務課長 塩 路 義 和
 調査課長 湊 孝太郎
 (速記担当者)
 議事課主任 吉 川 欽 二
 議事課主査 鎌 田 繁
 議事課速記技師 中 尾 祐 一
 議事課速記技師 保 田 良 春
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 午前十時三分開会・開議
○議長(木下秀男君) ただいまから、平成九年九月定例会を開会いたします。
○議長(木下秀男君) これより本日の会議を開きます。
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○議長(木下秀男君) この際、報告いたします。
 前知事仮谷志良君には、去る二日逝去されました。
 ただいまから、故仮谷志良君のご冥福をお祈りして黙祷をささげたいと思います。
 全員ご起立願います。
 〔一同起立〕
○議長(木下秀男君) 黙祷。
 〔一同黙祷〕
○議長(木下秀男君) 黙祷を終わります。
 ご着席を願います。
○議長(木下秀男君) 次に、知事から発言を求められておりますので、これを許可いたします。
 知事西口 勇君。
 〔西口 勇君、登壇〕
○知事(西口 勇君) 平成九年九月定例会にご参集をいただき、厚くお礼を申し上げます。
 議会開会の冒頭に貴重なお時間をいただき、一言申し上げます。
 前和歌山県知事仮谷志良氏には、ご家族初め医師団の必死の医療介護もむなしく、去る九月二日午前二時五十分、ご逝去されました。まことに痛恨のきわみでございます。ここに、謹んで心からご冥福をお祈り申し上げます。
 故仮谷前知事の歩まれた道は、議員各位ご承知のとおり、昭和五十年、大橋知事急逝後知事に初当選、以来五期二十年、「まごころ県政」を信条に、和歌山県発展のため獅子奮迅の活躍をされてきました。まさしく、本県にとって大きなハンディキャップとなってきた僻地性の打破、半島性脱却への挑戦の日々でありました。半島振興法制定のため先頭に立って尽力され、悲願であった高速道路や鉄道による国土軸直結を実現するとともに、多様化する行政需要に真正面から取り組まれました。
 また近年、関西国際空港の実現に大きく活躍されるとともに、和歌山の魅力を最大限にアピールするためにリゾート振興をいち早く打ち出し、世界リゾート博を成功させるなど、ふるさと和歌山を全国にアピールされました。こうした和歌山県浮揚にかけた数々のご業績により、昨年秋には勲一等瑞宝章の栄誉に輝かれ、さらにこのたび従三位に叙せられました。
 一昨年の九月定例会、県議会最後の登壇において、「この二十年、時代は移り変わってまいりましたが、変わることのないもの、(中略)それは『まごころ』だと確信しております。(中略)全力を尽くして頑張ったという心のさわやかさを持って任を退くことができます」と述べられました。
 改めて申し上げるまでもございませんが、仮谷前知事は、すぐれた見識と卓越した指導力、高い理想と深い郷土愛を有し、豪快でありながら人情細やかなお人柄は、県民にひとしく敬愛されるものでありました。
 後ほど提案をさせていただきますが、ここに故仮谷志良氏の数々のご功績を顕彰するため和歌山県名誉県民の称号をお贈りしたいと存じますので、何とぞご賛同賜りますようお願い申し上げます。
 さらに、県民こぞって葬送の儀をとり行いたく、来る九月十九日に県民葬を予定してございますので、議員各位のご協力をお願い申し上げます。
 仮谷前知事が命をかけて県勢発展に尽くされたご労苦に報いるためにも、これからも議員各位のより強いご指導、ご鞭撻を賜りながら、輝く二十一世紀に向け、さらに立派な実を実らせることが私の使命であると強く心に刻み、追悼の言葉といたします。
○議長(木下秀男君) ただいま、知事から報告がありました。
○議長(木下秀男君) お諮りいたします。故仮谷志良君に対し、本議会より次のとおり弔詞をささげたいと思います。
 弔 詞
 前和歌山県知事仮谷志良君には、本県の悲願である半島性脱却のため多年にわたり努力され、県勢発展に貢献された功績は偉大であります。
 同君の長逝に対し、和歌山県議会はここに謹んで哀悼の意を表し、恭しく弔詞を捧げます。
 以上のとおり、弔詞を贈呈することにご異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(木下秀男君) ご異議なしと認めます。よって、ただいま朗読いたしました弔詞を、九月十九日に行われます県民葬においてささげることといたします。
○議長(木下秀男君) この際、暫時休憩いたします。
 午前十時十分休憩
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 午前十一時四分再開
○議長(木下秀男君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。
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 【日程第一 会議録署名議員の指名】
○議長(木下秀男君) 日程第一、会議録署名議員の指名を行います。
 今期定例会の会議録署名議員は、11番向井嘉久藏君、17番谷洋一君、42番冨安民浩君の三君を指名いたします。
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 【日程第二 会期決定の件】
○議長(木下秀男君) 次に日程第二、会期決定の件を議題といたします。
 お諮りいたします。今期定例会の会期は、本日から十月三日までの十七日間といたしたいと思います。これにご異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(木下秀男君) ご異議なしと認めます。よって、今期定例会の会期は本日から十月三日までの十七日間と決定いたしました。
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○議長(木下秀男君) この際、諸般の報告をいたします。
 お手元に配付のとおり、知事から地方自治法第百八十条の規定による専決処分の報告、県公害防止条例第十条に基づく年次報告が、また監査委員から現金出納検査の結果報告がありました。
 以上、報告いたします。
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○議長(木下秀男君) 次に、今期定例会に提出されました議案等は、お手元に配付のとおり、議案第百四号から議案第百二十号まで、及び地方自治法第百七十九条の規定による知事専決処分報告報第七号の計十八件であります。
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 財第130号
 平成9年9月17日
 和歌山県議会議長 木 下 秀 男 殿
 和歌山県知事 西 口 勇
 和歌山県議会平成9年9月定例会議案の提出について
 地方自治法(昭和22年法律第67号)第96条の規定に基づく議決事件について、次のとおり議案を提出します。
 議案第104号 平成9年度和歌山県一般会計補正予算
 議案第105号 平成9年度和歌山県物品調達特別会計補正予算
 議案第106号 平成9年度和歌山県営競輪事業特別会計補正予算
 議案第107号 平成9年度和歌山県用地取得事業特別会計補正予算
 議案第108号 職員の給与に関する条例等の一部を改正する条例
 議案第109号 職員の退職手当に関する条例の一部を改正する条例
 議案第110号 和歌山県文化施設等整備基金の設置、管理及び処分に関する条例の一部を改正する条例
 議案第111号 和歌山県特別会計条例の一部を改正する条例
 議案第112号 和歌山県環境基本条例
 議案第113号 和歌山県営住宅条例
 議案第114号 和歌山県使用料及び手数料条例の一部を改正する条例
 議案第115号 平成9年度建設事業施行に伴う市町村負担金について
 議案第116号 和歌山県名誉県民をきめることにつき同意を求めるについて
 議案第117号 財産の取得について
 議案第118号 工事請負契約の締結について
 議案第119号 工事請負契約の締結について
 議案第120号 平成8年度和歌山県公営企業決算の認定について
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 財第130号
 平成9年9月17日
 和歌山県議会議長 木 下 秀 男 殿
 和歌山県知事 西 口 勇
 知事専決処分について報告
 損害賠償請求事件に係る和解について、早急に措置する必要が生じたが、臨時県議会を招集する暇がなかったので、やむを得ず地方自治法(昭和22年法律第67号)第179条第1項の規定により専決処分した。
 よって、同条第3項の規定により、報第7号をもってこれを報告し、その承認を求めます。
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 【日程第三 議案第百四号から議案第百二十号まで、及び報第七号】
○議長(木下秀男君) 日程第三、ただいま報告いたしました議案第百四号から議案第百二十号まで、及び知事専決処分報告報第七号を一括して議題といたします。
 まず、知事の説明を求めます。
 知事西口 勇君。
 〔西口 勇君、登壇〕
○知事(西口 勇君) ただいま上程されました諸議案について提案理由をご説明するに先立ち、県政の最近の動きについてご報告申し上げます。
 まず、庁内に設置した予算執行調査改善委員会による予算執行の点検・調査についてでありますが、平成六年度から八年度にわたる予算執行について全庁的な調査を行った結果、まことに遺憾ながら、その一部に適切を欠いた執行が行われていたことが明らかとなり、去る八月五日、その調査結果を発表したところであります。私は、この事実を厳粛に受けとめ、議員各位を初め県民の皆様に心から深くおわびを申し上げます。
 今回の問題の背景には、予算及び制度と実態との間に乖離が存在したことなどの事情もあり、今後このような事態を繰り返すことのないよう職員の意識改革や予算措置と執行システムの改善等を内容とする改善策を策定し、調査結果とともに発表いたしました。それを受けて私からは、幹部職員に対し改善策の趣旨の徹底及びその着実な推進を強く指示したところであり、全職員挙げて再発防止に全力を傾注する覚悟であります。
 今回の調査結果で明らかとなった不適正執行額につきましては、本日、県に返還いたしますが、さらに組織としての責任を明らかにするため、私を含め、管理監督の立場にある職員の処分も決定したところであります。私の処分につきましては、知事の給与の減額支給に関する条例に基づき給料月額の五割を十二カ月間減額することとし、副知事及び出納長につきましては、給料月額の二割を六カ月間減額、また部長以下の幹部職員につきましても、減給、戒告等の厳しい処分といたしたところであります。
 今回の処分を厳しい戒めとして、私を先頭に全職員一丸となって県民の信頼回復に全力で取り組んでまいる決意であります。
 次に、関西電力御坊第二発電所及び和歌山発電所計画についてでありますが、この両発電所計画が電力の安定確保を図るという国家的要請であることを踏まえ、県議会や関係市町村、関係団体などさまざまなご意見をお聞きした上で、先般、環境保全対策の適正な実施と一層の充実、安全対策の徹底、梅の生育不良についての原因究明と樹勢回復対策等への一層の支援、地域振興に対する要望などの意見を付して、平成九年度電源開発基本計画への組み入れに同意する旨の回答を経済企画庁に対し行ったところであり、七月三十日に開催された第百三十五回電源開発調整審議会において両発電所計画が了承されました。
 今後、県といたしましては、発電所設置に係る許認可等の手続について厳正な審査を行うとともに、その実施に当たっては、環境保全対策の充実及び安全対策の徹底、さらに地域の大気環境への負荷の抑制という観点から、既設御坊発電所のより一層の大気対策の早急な実施について関西電力に対し強力に要請してまいる所存であります。
 また、この両発電所の建設が国の重要なエネルギー政策の一環であり、その結果、本県が大都市圏へのエネルギー供給という重要な役割をより一層担うことからも、本県の地域振興策については国や経済団体に対しより強力に働きかけていかなければならないと考えております。
 次に環境基本条例の制定についてでありますが、従来の産業型公害に対する対応に加え、現在では都市生活型公害や地球環境問題に対する取り組みが強く求められております。これらの状況を踏まえ、県の環境審議会に対し環境保全に関する今後の基本理念等について諮問を行っていたところでありますが、先般、本県の健全で恵み豊かな環境の確保と次世代への継承、自然と人間との共生の確保、環境保全への自主的、積極的な取り組み、地球環境保全の積極的な推進という四つの基本理念を主な内容とした答申をいただき、これに基づいて環境基本条例を今議会に上程している次第であります。
 今後、県といたしましては、この四つの基本理念にのっとり、環境保全に関する基本的かつ総合的な計画を策定するとともに、市町村、事業者のみならず、県民の皆様と一体となって本県の環境保全に取り組んでまいりたいと考えております。
 次に、去る八月十七日から十九日の三日間、中津村を中心に開催されました全国高校分校サミットについてでありますが、全国各地から七十九分校、総人数七百六十名ものご参加をいただき、大成功をおさめることができました。
 サミット開催中、分校教育についての熱心な討議や文化・スポーツ交流が行われましたが、それらを通じて全国の分校で学ぶ高校生の友情のきずなが一層強まるとともに、過疎地域における相互交流の今後の可能性についても、本県から全国に向けて情報発信することができたと考えております。
 既に、来年は兵庫県での開催が決定されておりますが、この分校サミットが今後とも継続的に開催されることにより、分校相互の交流の輪が一層広がるとともに、分校への自信と誇りが今まで以上にはぐくまれること、ひいては地域おこしにつながることを期待しております。
 今回の分校サミット開催の契機となりましたのは、日高高校中津分校の春の甲子園出場でありますが、さらに私たち県民に大きな感動を与えてくれましたのが夏の全国高校野球選手権大会における智辯学園和歌山高校の優勝であります。私も甲子園に赴きまして県民の皆様とともに手に汗握って声援を送りましたが、十八年ぶりの夏の全国制覇は、野球王国和歌山の名を全国により一層印象づけるとともに、選手諸君が見せたひたむきな姿勢とたゆまぬ努力の大切さを教えてくれるものでありました。これからの和歌山県を担っていただく若者たちの、実に輝かしく、たくましい姿を目の当たりにして、大いに勇気づけられたところであります。
 次に、今回の補正予算案の概要についてご説明申し上げます。
 まず南紀熊野体験博についてでありますが、平成十一年四月の開催に向け、南紀熊野地域を初め和歌山県の魅力を全国にPRするため、今年度後半からテレビ、ラジオ、新聞それぞれのメディアを活用した広報宣伝を本格的に行うこととしております。
 次に高速道路網の整備についてでありますが、近畿自動車道御坊・南部間の事業促進を図るとともに、白浜・すさみ間につきましても、南部・白浜間との同時供用を目指し、都市計画決定に必要な調査を実施することとしております。
 また国道二十四号橋本道路につきましては、用地買収の促進を図るため十八億円余の補正をお願いしております。
 次に福祉・保健・医療の充実についてでありますが、福祉事務所と保健所の連携を強化するとともに、所要の施設整備を行うことにより県民の皆様へのサービス向上を図ることとしているほか、少子化対策として本県が策定した喜の国エンゼルプランの着実な推進を図るため、時間延長保育を実施する保育園に対する補助の拡充を行うこととしております。
 次に産業の振興についてでありますが、本県のデザイン開発支援の拠点として十月一日に開設する和歌山県デザインセンターの機器整備について所要の補正をお願いするとともに、商店街の環境整備に対する補助の拡充を行い、潤いと安らぎのある商店街づくりを支援することとしております。
 また、梅酢を利用した商品開発を行う梅加工施設などの施設整備に対する補助として二億円余の補正をお願いしております。
 次に教育の振興についてでありますが、年々増加する登校拒否やいじめ問題に対応するため、スクールカウンセラーの増員を行うことにより、学校におけるカウンセリング機能の充実を図ることとしております。
 また去る七月四日、人権教育のための国連十年に関する国内行動計画が策定されたことを受け、今後の人権教育、人権啓発を推進するため、関係者の皆様から幅広いご意見をちょうだいしながら本県の行動計画を策定することとしております。
 以上が、今回の補正予算案の主な内容であります。
 この結果、補正予算総額は一般会計で五十三億五千三百万円余、特別会計で二十九億七千六百万円余となっております。
 続きまして、条例案件についてご説明申し上げます。
 議案第百八号及び百九号は、職員が在職期間中の行為に関して逮捕された場合などにおいて期末勤勉手当及び退職手当の支給の制限や一時差しとめの制度を設けるための給与条例等の一部改正であり、百十号は文化施設等整備基金の使用目的を広く文化の振興にまで拡大するための一部改正であります。百十一号は物品調達特別会計を廃止するための一部改正であり、百十二号は先ほど説明いたしました環境基本条例の制定についてであります。百十三号は公営住宅法の一部改正により住宅家賃の算定方法が変更されることなどに伴い、新たに県営住宅条例を制定するものであり、百十四号は県立医科大学の入学金等の額を改定するため使用料及び手数料条例の一部改正をお願いするものであります。
 次に、その他の案件についてご説明申し上げます。
 議案第百十五号は建設事業施行に伴う市町村負担金について議決をお願いするものであり、百十六号は故仮谷志良氏の功績を顕彰するため名誉県民の称号をお贈りいたしたく議会の同意をお願いするものであります。百十七号は新しい医科大学附属病院に設置を予定しております医療機器の購入について、百十八号及び百十九号は新医大の立体駐車場及び新看護婦養成所に係る工事請負契約の締結について、それぞれ議決をお願いするものであります。百二十号は平成八年度公営企業決算の認定をお願いするものであります。
 次に知事専決処分報告についてでありますが、報第七号は医大附属病院における損害賠償請求事件に係る和解について、急を要したため地方自治法第百七十九条第一項の規定による専決処分を行い、その承認をお願いするものであり、諸報第五号は地方自治法第百八十条第一項の規定による委任専決処分報告であります。
 最後に、公害防止条例第十条に基づく年次報告書を別途提出しております。
 以上で、提出議案等に対する私の説明を終わります。何とぞ、ご審議の上、ご賛同賜りますようお願い申し上げます。
○議長(木下秀男君) 以上で、知事の説明が終わりました。
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○議長(木下秀男君) この際、七月十五日、警察本部長に就任しました米田壯君をご紹介申し上げます。
 警察本部長米田 壯君。
 〔米田 壯君、登壇〕(拍手)
○警察本部長(米田 壯君) 七月十五日付で警察本部長を命ぜられました米田でございます。
 本県における県民生活の安全と平穏を確保するため、微力ではございますが全力を尽くしてまいる覚悟でございますので、何とぞご支援、ご協力を賜りますようよろしくお願いを申し上げます。
 以上、簡単ではございますが、就任に当たってのごあいさつとさせていただきます。
○議長(木下秀男君) 次に、七月二日、人事委員に選任同意され、七月十五日就任されました宮崎静治君をご紹介申し上げます。
 人事委員会委員宮崎静治君。
 〔宮崎静治君、登壇〕(拍手)
○人事委員会委員(宮崎静治君) 去る六月議会で皆様方のご同意を賜り、引き続いて人事委員会委員に任命されました宮崎静治でございます。
 もとより微力でございますが、心を新たにして誠心誠意職務に取り組んでまいりたいと考えておりますので、どうかよろしくご指導、ご鞭撻のほどお願いを申し上げまして、まことに簡単でございますがごあいさつとします。ありがとうございました。
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○議長(木下秀男君) この際、お諮りいたします。議案第百十六号については、都合により本日議決いたしたいと思います。これにご異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(木下秀男君) ご異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
○議長(木下秀男君) お諮りいたします。本案については、委員会付託等を省略し、これより直ちに採決いたしたいと思います。これにご異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(木下秀男君) ご異議なしと認めます。よって、本案は委員会の付託等を省略し、直ちに採決することに決定いたしました。
○議長(木下秀男君) 議案第百十六号和歌山県名誉県民をきめることにつき同意を求めるについてを採決いたします。
 本案につき同意することに賛成の諸君は、ご起立願います。
 〔賛成者起立〕
○議長(木下秀男君) 起立多数であります。よって、本案は原案のとおり同意することに決定いたしました。
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○議長(木下秀男君) 次に、お諮りいたします。九月十八日、十九日及び二十二日を議案調査のため休会といたしたいと思います。これにご異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(木下秀男君) ご異議なしと認めます。よって、九月十八日、十九日及び二十二日を休会とすることに決定いたしました。
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○議長(木下秀男君) 次会は九月二十四日再開し、質疑及び一般質問を日程といたします。
○議長(木下秀男君) 本日は、これをもって散会いたします。
 午前十一時二十五分散会

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