平成9年6月 和歌山県議会定例会会議録 第1号(全文)


県議会の活動

議 事 日 程 第一号 平成九年六月十七日(火曜日)
 午前十時開会・開議
 第一 会議録署名議員の指名
 第二 会期決定の件
 第三 議案第八十八号から議案第九十八号まで、及び報第一号から報第六号まで(知事説明)
会議に付した事件
 一 会議録署名議員の指名
 二 会期決定の件
 三 議案第八十八号から議案第九十八号まで、及び報第一号から報第六号まで(知事説明)
 四 休会決定の件
出 席 議 員(四十六人)
 1 番 大 沢 広太郎
 2 番 木 下 善 之
 3 番 小 川 武
 4 番 吉 井 和 視
 5 番 下 川 俊 樹
 6 番 井 出 益 弘
 7 番 藁 科 義 清
 8 番 門 三佐博
 9 番 永 井 佑 治
 10 番 新 島 雄
 11 番 向 井 嘉久藏
 12 番 佐 田 頴 一
 13 番 和 田 正 一
 14 番 阪 部 菊 雄
 15 番 西 本 長 弘
 16 番 馬 頭 哲 弥
 17 番 谷 洋 一
 18 番 山 下 直 也
 19 番 高 瀬 勝 助
 20 番 上 野 哲 弘
 21 番 堀 本 隆 男
 22 番 宇治田 栄 蔵
 23 番 宗 正 彦
 24 番 橋 本 進
 25 番 神 出 政 巳
 26 番 玉 置 公 良
 27 番 松 本 泰 造
 28 番 東 山 昭 久
 29 番 尾 崎 要 二
 30 番 野見山 海
 31 番 木 下 秀 男
 32 番 町 田 亘
 33 番 中 山 豊
 34 番 井 谷 勲
 35 番 鶴 田 至 弘
 36 番 森 正 樹
 38 番 新 田 和 弘
 39 番 平 越 孝 哉
 40 番 森 本 明 雄
 41 番 長 坂 隆 司
 42 番 冨 安 民 浩
 43 番 飯 田 敬 文
 44 番 中 村 裕 一
 45 番 松 本 貞 次
 46 番 大 江 康 弘
 47 番 和 田 正 人
欠 席 議 員(一人)
 37 番 村 岡 キミ子
説明のため出席した者
 知 事 西 口 勇
 副知事 山 下 茂
 出納長 高 瀬 芳 彦
 知事公室長 野 見 典 展
 総務部長 中 山 次 郎
 企画部長 藤 谷 茂 樹
 生活文化部長 中 村 協 二
 福祉保健部長 小 西 悟
 商工労働部長 日 根 紀 男
 農林水産部長 平 松 俊 次
 土木部長 長 沢 小太郎
 企業局長 佐 野 萬瑳義
 教育委員会委員長
 山 本 昭
 教育長 西 川 時千代
 公安委員会委員 高 垣 宏
 警察本部長 青 山 幸 恭
 人事委員会委員長
 若 林 弘 澄
 代表監査委員 宮 市 武 彦
 選挙管理委員会委員長
 谷 口 庄 一
 以下、各部局次長・事務局長・財政課長
職務のため出席した事務局職員
 事務局長 西 畑 彰 久
 次 長 前 晴 夫
 議事課長 佐 竹 欣 司
 議事課副課長 島 光 正
 議事班長 松 谷 秋 男
 議事課主査 川 崎 良 雄
 議事課主事 大 浦 達 司
 総務課長 塩 路 義 和
 調査課長 湊 孝太郎
 (速記担当者)
 議事課主任 吉 川 欽 二
 議事課主査 鎌 田 繁
 議事課速記技師 中 尾 祐 一
 議事課速記技師 保 田 良 春
 ─────────────────────
 午前十時三分開会・開議
○議長(町田 亘君) ただいまから、平成九年六月定例会を開会いたします。
○議長(町田 亘君) これより本日の会議を開きます。
○議長(町田 亘君) この際、暫時休憩いたします。
 午前十時四分休憩
 ─────────────────────
 午前十一時三分再開
○議長(町田 亘君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。
 ─────────────────────
 【日程第一 会議録署名議員の指名】
○議長(町田 亘君) 日程第一、会議録署名議員の指名を行います。
 今期定例会の会議録署名議員は、10番新島雄君、25番神出政巳君、39番平越孝哉君の三君を指名いたします。
 ─────────────────────
 【日程第二 会期決定の件】
○議長(町田 亘君) 次に日程第二、会期決定の件を議題といたします。
 お諮りいたします。今期定例会の会期は、本日から七月三日までの十七日間といたしたいと思います。これにご異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(町田 亘君) ご異議なしと認めます。よって、今期定例会の会期は本日から七月三日までの十七日間と決定いたしました。
 ─────────────────────
○議長(町田 亘君) 次に、諸般の報告をいたします。
 お手元に配付のとおり、知事から地方自治法第百八十条の規定による専決処分の報告、予算の繰り越しに関する報告、地方自治法第二百二十一条第三項の規定に定める法人の経営状況を説明する書類の提出が、また監査委員から監査の結果報告及び現金出納検査の結果報告がありました。
 以上、報告いたします。
 ─────────────────────
○議長(町田 亘君) 次に、今期定例会に提出されました議案等は、お手元に配付のとおり、議案第八十八号から議案第九十八号まで、及び地方自治法第百七十九条の規定による知事専決処分報告報第一号から報第六号までの十七件であります。
 ───────────────────
  財第76号
  平成9年6月17日
 和歌山県議会議長 町 田 亘 殿
 和歌山県知事 西 口 勇
 和歌山県議会平成9年6月定例会議案の提出について
 地方自治法(昭和22年法律第67号)第96条の規定に基づく議決事件について、次のとおり議案を提出します。
 議案第88号 平成9年度和歌山県土地造成事業会計補正予算
 議案第89号 和歌山県退職年金及退職一時金ニ関スル条例及び和歌山県退職年金及び退職一時金に関する特別取扱条例の一部を改正する条例
 議案第90号 和歌山県税条例の一部を改正する条例
 議案第91号 和歌山県和歌川河川公園設置及び管理条例
 議案第92号 和歌山県高等学校定時制及び通信制課程修学奨励金貸与条例の一部を改正する条例
 議案第93号 和歌山県使用料及び手数料条例の一部を改正する条例
 議案第94号 財産の取得について
 議案第95号 財産の取得について
 議案第96号 工事請負契約の締結について
 議案第97号 工事請負契約の締結について
 議案第98号 工事請負契約の締結について
 ───────────────────
  財第76号
  平成9年6月17日
 和歌山県議会議長 町 田 亘 殿
 和歌山県知事 西 口 勇
 知事専決処分について報告
 平成8年度和歌山県一般会計補正予算等について、早急に措置する必要が生じたが、臨時県議会を招集する暇がなかったので、やむを得ず地方自治法(昭和22年法律第67号)第179条第1項の規定により専決処分した。
 よって、同条第3項の規定により、報第1号から報第6号をもってこれを報告し、その承認を求めます。
 報第1号 平成8年度和歌山県一般会計補正予算
 報第2号 平成8年度和歌山県物品調達特別会計補正予算
 報第3号 平成8年度和歌山県印刷事業特別会計補正予算
 報第4号 平成8年度和歌山県市町村振興資金特別会計補正予算
 報第5号 平成8年度和歌山県自動車税等証紙特別会計補正予算
 報第6号 和歌山県税条例の一部を改正する条例
 ─────────────────────
 【日程第三 議案第八十八号から議案第九十八号まで、及び報第一号から報第六号まで】
○議長(町田 亘君) 日程第三、ただいま報告いたしました議案第八十八号から議案第九十八号まで、及び知事専決処分報告報第一号から報第六号までを一括して議題といたします。
 まず、知事の説明を求めます。
 知事西口 勇君。
 〔西口 勇君、登壇〕
○知事(西口 勇君) 平成九年六月定例会にご参集をいただき、厚く御礼申し上げます。
 ただいま上程されました諸議案について提案理由をご説明するに先立ち、県政の最近の動きについてご報告申し上げます。
 まず初めに紀淡連絡道路についてでありますが、大詰めを迎えている新しい全国総合開発計画並びに平成十年度から始まる新たな道路計画への明確な位置づけを目指して、去る四月二十三日、関係国会議員各位による紀淡連絡道路建設促進議員連盟が設立されたほか、六月四日には地元関西と四国の熱意を強くアピールするために、東京において国会議員を初め県議会からも多数ご出席いただき、紀淡連絡道路建設促進大会を開催し、実現キャンペーンを行ったところであります。公共事業は言うに及ばず、福祉、教育などの分野にまで歳出削減に踏み込む国の財政改革が進められている中ではありますが、大阪湾環状交通体系のかなめである紀淡連絡道路は、太平洋新国土軸の一翼を担い、ひいては国土全体の均衡ある発展を図る上で極めて重要な位置づけを担っているという認識のもと、議員各位のご協力を得ながら、その早期実現に向け、なお一層の努力を払ってまいりたいと考えております。
 次に、完成が待たれておりました和歌山ビッグホエールでありますが、このほど完成いたしまして、六月二十日の竣工式を経て、七月二十日、海の日にオープンすることとしております。演劇界の第一人者、蜷川幸雄氏の演出によるオープニングイベント「銀色クジラの時間旅行」には、オーディションで選ばれた六百人もの県民の皆様が出演されることとなっており、現在、熱心に練習を重ねておられると伺っております。おかげさまでオープン後の利用申し込み状況も順調であり、十月には和歌山産業博覧会、来年夏にはアジア子どもフェスティバルの開催なども予定されております。和歌山ビッグホエールは全国でも最大級の多目的ホールとなるわけでありますが、今後県民の皆様に大いに活用していただくとともに、県といたしましても文化、スポーツの殿堂にふさわしい多彩なイベントを誘致してまいりたいと考えております。
 次に、新しい県民運動についてでありますが、公募の結果、その名称が「感動(CAN DO)わかやま21」と決定されるとともに、昨日、母体となる推進組織も発足いたしました。「自然と共生 快適わかやま」「やさしさ あふれる わかやま」「ふるさと わかやま 再発見」という三つのテーマを掲げたこの運動を県内各地に広め、真に快適で安らぎのある郷土を一日も早く実現するためには、県民の皆様の日ごろの実践活動が何よりも重要であります。県といたしましても、この運動のサポーターとしての支援を行ってまいりますので、県民の皆様の積極的なご参画をお願い申し上げます。
 次に、県内企業の国際的な活動を支援するため、昨年九月、香港に駐在員事務所を設置し、情報収集に努めているところでありますが、これを契機といたしまして、去る五月二十九日に本県にゆかりのある約八十名の企業関係者のご参加をいただき、香港バンカーズクラブにおいて和歌山県人会の創立式が最大に開催されました。香港は、現在、間近に迫っております中国返還という大きな転換点に直面してはおりますが、ハイテク産業の振興など産業構造の変化も見られ、アジア地域の経済拠点都市として今後ますます注目されるものと思われます。このような状況のもとでの今回の県人会の設立は、香港を中心とした人的ネットワークのさらなる広がりと県内企業の国際戦略に必要なより高度な情報の収集を可能とするものであり、大いに期待しているところであります。
 次に熊野地域の活性化についてでありますが、過疎化、高齢化という厳しい課題を抱えつつも、一方で、日本人の文化的、精神的なよりどころであります熊野地域の振興を図るために、さきの紀伊半島知事会議での合意に基づいて、去る六月一日、吉野熊野地域振興協議会を設立いたしました。この協議会は、同じ歴史文化を持ち、同じ課題を抱えた地域を持つ和歌山、奈良、三重の各県が県境を超えて設立した協議会であり、今後、三県で緊密に協力しながら、さまざまな取り組みを行ってまいりたいと考えております。
 また、平成十一年に開催を予定しております南紀熊野体験博につきましては、主催団体である実行委員会の設立、並びに庁内における推進本部の発足によりまして推進体制が整い、本格的な取り組みをスタートさせております。この博覧会の開催により、南紀熊野地域を初めとして和歌山県の魅力を全国に示すとともに、県勢活性化を図るべく、県といたしましても各界各層の皆様のご協力のもと、積極的な取り組みを行ってまいる所存であります。
 次に分校サミットについてでありますが、日高高校中津分校の甲子園出場は、日高中津の名を全国に広めるとともに、各地の分校から温かいご声援をいただくことができ、私も深い感銘を受けたところであります。これらの温かいご支援に対し感謝の気持ちをあらわすとともに、一度培われた友情のきずなをより強くしていただくため、本年八月、中津村において全国高校分校サミットを開催することといたしました。現在、既に全国各地から八十校余りの参加申し込みをいただいております。当日は、分校教育についてのパネル討論会や文化、スポーツ交流などを行うことにより、分校相互の交流の輪が広がり、参加された皆様に分校への自信と誇りが今まで以上にはぐくまれることを期待しております。
 最後に西防波堤沖埋立地の利用についてでありますが、去る四月十四日、西防波堤沖埋立地利用計画検討委員会から、多目的公共埠頭、LNG火力発電所、環境・保健中核研究施設、緑地公園等の施設配置が適当であるという旨の答申を受けたところであります。今後、利用計画の実現に向け、県議会を初め関係省庁、地元和歌山市等とも協議しながら、環境の保全や創造などさまざまな課題に取り組んでまいりたいと考えております。
 なお、LNG火力発電所計画に関しましては、五月九日に環境影響調査等についての審査結果及びその結果に基づく関西電力への措置申し入れ、並びにこれに対する関西電力からの回答を公表させていただいたところであります。
 また御坊第二発電所計画につきましても、去る四月十一日に、審査結果、措置申し入れ、並びに関西電力の回答を公表させていただきましたが、私は、この発電所計画が既設の御坊発電所に加えて大気環境への負荷の増大をもたらすことから、さらなる環境保全対策の充実を関西電力に対し強く求めているところであります。
 今後、二つの発電所計画につきましては、以上の経過を踏まえ、従来から申し上げております電源立地の基本的考え方に基づき対応してまいる所存であります。
 続きまして、ただいま上程されました諸議案についてご説明申し上げます。
 議案第八十八号は土地造成事業会計補正予算案であり、日高港湾整備に必要な関係漁業協同組合の同意が得られたことに伴い、漁業補償金の補正をお願いするものであります。
 八十九号は恩給法等の一部改正に伴う恩給年額等の改正であり、九十号は身体障害者の方に係る自動車税等の減免対象の拡大など、県税条例の一部改正をお願いするものであります。
 九十一号は和歌川河川公園の概成に伴う設置及び管理条例の制定であり、これに関連して同公園内の庭球場や児童野球場などの使用料を定めるための使用料及び手数料条例の一部改正については九十三号でお願いしております。
 九十二号は、高等学校の定時制または通信制課程に在学する方に対する修学奨励金の額を引き上げるため貸与条例の一部改正をお願いするものであります。
 次に、議案第九十四号及び九十五号は新しい医科大学附属病院に設置を予定しております医療機器の購入について、九十六号から九十八号までは新医大並びに有田警察署に係る工事請負契約の締結について、それぞれ議決をお願いするものであります。
 次に知事専決処分報告でありますが、まず報第一号平成八年度一般会計補正予算は、県税の増収とこれに連動した市町村等への交付金の増額、並びに地方交付税、県債の確定及び財政調整基金への積み立て等に伴う所要の措置を講じたものであります。
 報第二号及び三号は繰越金の確定、報第四号は市町村への貸付金の確定、報第五号は自動車取得税の確定に伴い、それぞれ所要の措置を講じたものであります。
 また、報第六号は地方税法の一部改正等に伴う県税条例の所要の改正であり、いずれも急を要したため、地方自治法第百七十九条第一項の規定による専決処分を行い、その承認をお願いするものであります。
 諸報第一号は地方自治法第百八十条第一項の規定による委任専決処分報告であり、諸報第二号から四号までは、それぞれ平成八年度予算の繰越使用報告及び事故繰越使用報告であります。
 このほか、法人の経営状況を説明する書類を別途提出いたしております。
 以上で、提出議案等に対する私の説明を終わります。何とぞ、ご審議の上、ご賛同賜りますようお願い申し上げます。
○議長(町田 亘君) 以上で、知事の説明が終わりました。
 ─────────────────────
○議長(町田 亘君) この際、藍綬褒章受章の議員に対する記念品の贈呈を行うため、このまま暫時休憩いたします。
 午前十一時十九分休憩
 ─────────────────────
 記 念 品 贈 呈 式
○事務局長(西畑彰久君) ただいまから、藍綬褒章受章の議員に対する記念品の贈呈式を行います。
 去る四月二十九日、地方自治の発展に貢献せられたゆえをもって藍綬褒章を受章されました馬頭哲弥議員に対し、議長から記念品が贈られます。
 馬頭哲弥殿。
 〔議長から馬頭哲弥議員に記念品を贈呈〕(拍手)
○事務局長(西畑彰久君) 記念品の贈呈が終わりました。
 それでは、西口知事からご祝辞をお願いいたします。
 〔西口 勇君、登壇〕(拍手)
○知事(西口 勇君) このたび藍綬褒章をお受けになられました馬頭議員に、一言お祝いを申し上げたいと思います。本当におめでとうございます。
 皆さんご承知のように、馬頭議員は、昭和四十六年に県議会議員として初当選をされたわけであります。その後、六期にわたり議員として活躍をされました。
 特に、県議会議長あるいはまた各種委員長などもお務めになられまして、まさに高い政治感覚でご活躍をされたわけであります。特に農業問題などにつきましては、全国のみかん生産府県議会議員対策協議会ですか、その会長などもお務めになられまして、本県の基幹産業である果樹農業の振興にも大変力を尽くされました。同和問題などにつきましても、県議会の同和対策特別委員長として問題解決のために奔走をされたわけであります。また教育の分野におきましては、県立高校等への新しい学科の導入などを提案されまして、教育に新しい息吹を吹き込むご努力もいただきました。
 今申し上げましたようなほかに、それぞれの地域、県全体の問題などにつきましても大変幅広くご活躍をいただいたわけで、そのご功績が今回の藍綬褒章受章ということにつながったものと存じております。
 今日までお支えいただいたご家族の皆さん、あるいはまた支援をされる皆さん方も、今回の受章をひとしお喜んでおられることと思います。私の立場からも、県民を代表して心からお祝いを申し上げたいと存じます。
 今、和歌山県も次の二十一世紀に向けて、まさに強いかけ橋をかけなければならない大切な時期であります。どうか馬頭議員には、今後とも健康にご留意をされまして、県勢発展のためにさらなるご努力を賜りますように心からお願いを申し上げて、お祝いのごあいさつにいたします。
 どうもおめでとうございました。
○事務局長(西畑彰久君) 引き続きまして、受章議員からごあいさつがございます。
 馬頭哲弥殿。
 〔馬頭哲弥君、登壇〕(拍手)
○馬頭哲弥君 ただいま、私の受章に際しまして知事からご懇篤なお言葉をちょうだいいたしまして、身に余る光栄と、心の引き締まる思いをいたしました。ありがとうございます。
 また、先輩・同僚の議員各位におかれましては、私のような不肖の者を今日までご指導賜っておりますことに、改めて深く御礼を申し上げる次第でございます。
 五月十六日に皇居に参内をいたしまして、天皇陛下からこういうお言葉をちょうだいいたしました。「これからも体に気をつけて、社会福祉、そうして人々のためにしっかり働くように」というお言葉でございました。大勢の人々から、しっかり働けというご激励はいただくのでありますが、天皇陛下からかくのごときお言葉をちょうだいするということは、まことにもって六十三年の人生、まさに功なきを恥ず、こういう心境でございます。
 思い起こせば、私は昭和四十六年に初当選をいたしました。ちょうど、大橋県政の二期目でございました。私も、張り切っておりました。ちょうどこの後ろの方におります大江君のお父さんなどと一緒に会派活動をやりました。笹野先生という怖い大先輩もおりました。妙中先生という剛直なる、実に政治家らしき先輩も厳しく我々をしかってくれました。そういうふうな先輩たちにもまれまして、随分と県政というものを教えていただいたと思うのであります。褒められたことは余りなくて、怒られたことのみと言っていいくらいではないでしょうか。まあ、そういう時期折しもでございました。
 大橋県政は、県民に大きな夢と期待を持たせておりました。ちょっとメモしてまいりましたけれども、当時はちょうど知事選と県会の選挙は同時でございました。どうしても人気が知事の方ばっかりに寄っていって、野党の皆さんでも、知事の車がやってくると一番先について走るという、それぐらい知事選挙というものが中心の地方統一選挙でございました。ぺいぺいの私どもは、まさにその後塵を拝して選挙を戦っておったものでございます。
 三期目の初めの昭和五十年十月四日、突然、大橋知事が急病で逝去せられました。大変なへきれきが和歌山県政の上に起こったわけであります。知事さんは、その当時、秘書課にご在勤であったと思います。本議場で、粛然たる気持ちで大橋知事を送る儀式に、私どもも末席から涙を流したものでございました。こうした涙を振るって決別の中から立ち上がって、今度は仮谷知事が誕生いたしました。まさに県政の歴史の引き継ぎが、県民の手によって行われたわけでございます。そうして仮谷さんは自来二十年、当時は第一次のオイルショックなども起こりました。次々に経済的な外圧が起こり始めた時期でございます。オレンジの輸入自由化というようなテーマも、ミカン県和歌山県の大変な政治的課題になりました。危機突破大会なども随分とやったわけであります。一方では同和問題について、和歌山県は今日こそ先進県だと言われますけれども、当時はまだなかなか大変な混乱の中から一つの方向をリードしてこられたと思うのであります。そうした面で、五期二十年の間の仮谷県政のご功績にも大きなものがございまして、今日を築かれたと思うのであります。
 しかし、これらの知事を支え励ましてきたのは、与野党いずれを問わず本議場であったと、私は思います。こういうふうにして県政の歴史が刻まれていく、重ねられていくということを本壇上でしみじみと感じておるただいまでございます。
 そうして、平成七年十一月二十三日に西口知事が県政を引き継がれました。激しい選挙を戦い、現場を見て、人に触れて、隅々を歩かれ、行脚された上で、今日、西口知事は自信を持って県政を担当され、二十一世紀は和歌山県の時代にしてみせるという自負心を披瀝されて、頼もしく、うれしく思っておるところであります。今後とも、知事当局初め議会における議員各位とともに盛んなる県勢発展への道筋を頑張ってまいりたい、私も汗を流すことをこの機会にお誓い申し上げる次第でございます。
 支持者の皆さんの中には、私の今日あるは奥さんがよう頑張ったからと違うかと、本当のことを意地悪く言う人もいるわけであります。聞かされる方はおもしろくないわけであります。しかし、長年お支えいただいた、よきにつけあしきにつけ、雨風をいとわず一緒に汗をかいて私をお支えいただいた選挙区の皆様のおかげが最大のものでございます。私の父も三十七年、地方で貧乏村長をやり、あるいはまた村会議員も務めさせていただきました。古い井戸が一つ残った、古い屋敷が一つ残っただけが死ぬときの自慢の別れの言葉でありました。いささかなりとも私も粉骨努力をいたしまして、県民皆さんのために、陛下の仰せられた人々の福祉のためにご奉公をさせていただきたいと、決意を新たにいたしておるところでございます。どうか、議員各位におかれましても今後ともご指導を賜りますように、改めてこの機会にお願い申し上げる次第でございます。
 また、ただいまは、皆さんにかわって議長から肖像画をちょうだいいたしました。まことに、本人よりもようかけてある立派なものをちょうだいいたしました。わきの下を冷たい汗が流れる思いでございます。本当に皆様のご厚情に感謝申し上げます。ありがとうございました。
○事務局長(西畑彰久君) 以上をもちまして、記念品贈呈式を終わります。
 ─────────────────────
 午前十一時三十四分再開
○議長(町田 亘君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。
 ─────────────────────
○議長(町田 亘君) この際、ご紹介申し上げます。
 まず、去る二月定例会の三月二十五日の本会議で選挙されました本県選挙管理委員の諸君をご紹介申し上げます。
 まず、四月二日の選挙管理委員会において委員長に選挙されました谷口庄一君をご紹介申し上げます。
 選挙管理委員会委員長谷口庄一君。
 〔谷口庄一君、登壇〕(拍手)
○選挙管理委員会委員長(谷口庄一君) ご紹介をいただきました谷口庄一でございます。
 去る二月定例議会におきまして選挙管理委員にご選任を賜り、まことに光栄でございまして、心から厚く御礼申し上げます。
 また、四月二日の初委員会において、委員長を仰せつかることになりました。
 もとより、浅学非才、微力でございますが、選挙管理委員の使命を自覚し、一生懸命務める覚悟でございます。議員の先生方には格別のご指導とご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
 まことに粗辞でございますが、御礼と就任のごあいさつとさせていただきます。
 ありがとうございました。
○議長(町田 亘君) 次に、委員長職務代理者に指定されました中村利男君をご紹介申し上げます。
 選挙管理委員中村利男君。
 〔中村利男君、登壇〕(拍手)
○選挙管理委員会委員(中村利男君) 去る二月定例県議会におきまして、和歌山県選挙管理委員会委員にご推挙賜りました中村利男でございます。
 もとより微力ではございますけれども、与えられた職務に対し一生懸命取り組んでまいる所存でございます。どうか、議員諸先生方の格段のご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げまして、簡単でございますけれども、お礼のごあいさつにかえさせていただきます。
 ありがとうございました。
○議長(町田 亘君) 次に、中村千晴君をご紹介申し上げます。
 選挙管理委員中村千晴君。
 〔中村千晴君、登壇〕(拍手)
○選挙管理委員会委員(中村千晴君) ただいまご紹介をいただきました中村千晴でございます。
 先般の二月定例本議会におきまして、皆様方のご厚情によりまして、県選挙管理委員会委員にご選任をいただきました。心から厚く御礼を申し上げます。
 何分ともに非力な私にとりましては身に余る大任でございますが、職務を全うするためにベストを尽くしてまいる所存でございます。何とぞ、議員の皆様方の特段のご教導、ご鞭撻を切にお願い申し上げまして、ごあいさつとさせていただきます。
 ありがとうございました。
○議長(町田 亘君) 次に、北村亮三君をご紹介申し上げます。
 選挙管理委員北村亮三君。
 〔北村亮三君、登壇〕(拍手)
○選挙管理委員会委員(北村亮三君) ただいまご紹介いただきました北村亮三でございます。
 二月県議会におきまして、選挙管理委員にご選任をいただき、まことにありがとうございました。身に余る光栄に存じてございます。
 もとより微力でございますけれども、一生懸命努力してまいりたいと考えてございますので、皆さんのご指導、ご鞭撻、よろしくお願いを申し上げまして、簡単でございますが、ごあいさつといたします。
 ありがとうございました。
○議長(町田 亘君) 次に、事務局長から新任の職員を紹介させます。
○事務局長(西畑彰久君) ご紹介申し上げます。
 まず知事部局
 生活文化部次長 安 居 要 君
 審議監・生活文化部付青少年担当
 山 本 努 君
 福祉保健部次長 白 井 保 世 君
 商工労働部次長 本 松 国 博 君
 商工労働部次長労働担当
 増 田 充 孝 君
 農林水産部次長 貴 志 浩 已 君
 農林水産部次長 宮 石 寧 文 君
 林務長 瀬 戸 誠 君
 土木部次長 守 田 諒 介 君
 土木部高速道路推進局長
 広 石 忠 君
 副出納長 内 田 安 生 君
 次に教育委員会
 教育次長 池 田 進 一 君
 次に警察本部
 警務部長 尾 崎 徹 君
 刑事部長 廣 田 克 己 君
 交通部長 吉 田 喜 三 郎 君
 警備部長 中 卓 爾 君
 次に地方労働委員会
 地方労働委員会事務局長
 竹 内 威 雄 君
 本日、病気休暇のため欠席でございます。
 次に議会事務局
 事務局次長 前 晴 夫 君
 以上でございます。
 〔各員一礼〕(拍手)
 ─────────────────────
○議長(町田 亘君) 次に、お諮りいたします。明十八日から二十日まで、及び二十三日を議案調査のため休会といたしたいと思います。これにご異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(町田 亘君) ご異議なしと認めます。よって、六月十八日から二十日まで、及び六月二十三日を休会とすることに決定いたしました。
 ─────────────────────
○議長(町田 亘君) 次会は六月二十四日再開し、質疑及び一般質問を日程といたします。
○議長(町田 亘君) 本日は、これをもって散会いたします。
 午前十一時四十三分散会

このページの先頭へ