平成8年6月 和歌山県議会定例会会議録 第5号(谷 洋一議員の質疑及び一般質問)


県議会の活動

 午後一時三分再開
○議長(橋本 進君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。
○議長(橋本 進君) 質疑及び一般質問を続行いたします。
 17番谷 洋一君。
 〔谷 洋一君、登壇〕(拍手)
○谷 洋一君 議長のお許しをいただきましたので、通告に従って一般質問をさせていただきます。私で本六月定例会一般質問最終でございますので、どうぞよろしくお願いいたします。
 私は、熊野地域の活性化、南紀活性化イベント、紀南地方における地域医療の三点について質問をしたいと存じます。
 まず、熊野地域の活性化についてでございます。
 私は那智勝浦町の生まれでありますが、自分が生まれ育ったふるさとをこよなく愛しています。太平洋に面した海の色、入り組んだ海岸線と島々、背後には神々しい山々や高さ百三十三メートルの名瀑那智の滝、それらが織りなす壮大な景色は間違いなく日本一だと思っております。また、温かい人情にあふれたところであり、私は年を重ねるごとに那智勝浦町に生まれてよかったという思いが募るばかりであります。そして同時に、近年注目を集めている熊野の壮大な歴史に私自身大いなる誇りを持っております。
 しかし、その一方で、熊野地域に関連する問題を認識するとき、非常に心配な状況にあることもご承知のことと存じます。ちなみに、昭和三十年に十三万一千三百四人であった東牟婁、新宮、串本地域の人口は、昭和四十年には十一万九千三百六人に、昭和五十年には十万八千三百十八人、昭和六十年には十万二千六十九人、そして昭和七十年に当たる昨年の平成七年には九万一千二百四十四人と減少の一途をたどり、これに反比例するように高齢化率が上昇しております。過疎化、高齢化は粛々と進行し、地域社会としての大きな不安さえ感じられるところであります。これに拍車をかけるように、昨年、巴川製紙の撤退が発表されました。公害問題もあったとはいえ、巴川は長年にわたって地域に密着しながら活動してきたところであり、その工場の火が消えることに複雑な思いを感じると同時に、地域の不安は募るばかりであります。
 その一方で、そうした切実な危惧は、ある意味では熊野地域の連帯を刺激していることも事実であります。志ある意気多感な者たちは、村おこしや各種イベント、ボランティア等に非常に積極的であり、また森林組合なども都会からの人材募集などに取り組んでおります。このことは地域の希望の種であり、温かく見守り育てていかなければならない課題であると考えておりますけれども、悲しいかな若い力にも限界があり、とかく複雑で忙しい現代社会においては、地域の活力を向上させるまでに至っておらず、過疎化、高齢化を抱える地域の縮図がここにも見られるわけでございます。
 とはいえ、熊野地域の振興は焦眉の急を要する問題であります。殊に、昨今の全国的な自然志向、アウトドア志向は各地の拠点で大変なにぎわいを見せているところであり、この機運は本県とりわけ熊野地域にとって、願ってもない「天の時」であると思うのであります。ここに、熊野独自のすばらしい自然や歴史という「地の利」を生かし、地域における温かい「人の和」を形づくることができれば、地域の活性化に大きな刺激を与えることができると確信するものであります。また、そうした意味で、私は微力でありましても、愛すべき郷土のため、西口県政の発展、地域の振興に尽くすこと、なすべきことがあれば懸命にお手伝いをし、力を尽くしてまいりたいと考えております。
 言うまでもなく、熊野に関する課題、問題は非常に大きく、複雑に絡み合い、一朝一夕に特効薬をつくり出すような明快な答えが出るわけもございません。この議場においても、諸先輩方のもと、何年も、また何回も真摯な議論が展開されてきているところであり、行政当局においても調査や計画など、過去からさまざまな取り組みがなされてきたところであります。最近では、熊野活性化計画の策定や全国的にもユニークな熊野学研究センター構想など、まさに百花繚乱の状況であります。
 冒頭申し上げたように、私は、自分が生まれ育ったふるさと熊野をこよなく愛しております。そして、願わくは、そのよさを残しながら熊野地域の持っている特性を生かした発展、地域振興を願っておるところであり、こうした当局の取り組みは非常に心強い限りであり、心から感謝を申し上げるものであります。
 そこで、熊野地域活性化の具体的な事項についてお尋ねいたします。
 まず一点目といたしましては、熊野地域活性化計画についてであります。
 私はその取り組みに熱い期待をし、エールを送る者の一人として、この熊野地域活性化計画は熊野地域の何に注目され、何を生かして地域の振興を図ろうとされているのか、その概要と今後の展開について企画部長にお伺いいたしたいと存じます。
 二点目は、熊野学研究センター構想についてであります。
 ご承知のように、熊野は昔から信仰の聖地として注目を集め、アリの熊野もうでという言葉もあるように、他の地域からも人を集めておりました。交通面等のハンディキャップから、今、当地域は過疎の進行に苦しんでおりますが、地球規模の環境破壊が進む中で、地域に残されてきた豊かな自然が脚光を浴び始めました。また、熊野文化は日本文化の源流とも称され、内外から高い評価を得ようとしております。そういった熊野文化をテーマとする恒久的な施設、すなわちいやしの地、安らぎの地としての熊野のイメージを生かした施設の整備が必要であると考えております。全国的に見ても、奈良のシルクロード学、島根の出雲学、宮城等の東北学などがありますが、熊野学はそれらと比べても全く遜色のない、十分人々を引きつける魅力があると思っております。
 そこで、熊野学研究センター構想について生活文化部長のご答弁をいただきたいと思います。
 続いて、南紀活性化イベントについてお尋ねいたします。
 知事は、選挙期間中に発表された一三六のプロジェクトの中で、和歌山の自然と文化を世界に問いかけ、熊野地域活性化計画やグリーンツーリズムの推進と連携した紀南の活性化を図るため、仮称かもしれませんけれども、「しらら博」を唱えられ、これを基本として紀南地域全体の活性化の起爆剤とも言うべき南紀活性化イベントを平成十一年度に実施する旨、表明されたところであります。このことは、私も含め、西牟婁、東牟婁に住む県民として大いに期待するところでありまして、できる限りの協力を惜しまないものであります。この構想の基本的な考え方について、知事の所見をまずお伺いいたしたいと思います。
 また、このような県民挙げてのプロジェクトを実施すれば県内外から大勢の人々が紀南を訪れ、各地で催されるさまざまな催し物や観光、リゾートなどを楽しんでいただくこととなりますが、このような広域的なイベントを開催し成功に導くためには、道路を初めとする交通の利便性を確保することが非常に重要と考えます。平成十一年に開催するとすれば、道路などの社会資本を早期に整備することが極めて重要となってまいります。
 そこで、国道四十二号線の改修、国道三百十一号線の未改良区間、大島架橋、国道四百二十四号線の未改良区間、県道龍神中辺路線の改修など道路の整備状況と、平成十年度末までのそれぞれの見通しについて土木部長にお尋ねしたいと思います。
 いずれにいたしましても、開催時期まであと三年程度と考えられます。関係市町村、民間企業、マスコミを初め各方面の方々に呼びかけ、紀北、紀南を問わず、そのムードづくりを図っていただきたいと思います。微力ながら、東牟婁出身の私としても全精力を傾注したいと存じております。
 最後に、紀南地方における地域医療について質問いたします。
 去る五月八日、三重、奈良、和歌山三県の知事が那智勝浦町において一堂に集う紀伊半島知事会議が開催されました。当知事会議では、総合交通体系の整備、災害時における協力体制の確立、広域観光振興事業の推進、広域共同イベントの実施、さらに紀伊半島広域連携プロジェクト検討事業の実施などについて協議されたと伺っております。紀伊半島を構成する三県の知事が一堂に集い、広域的かつ共通の課題について討議し、紀伊半島地域の振興に向けて、施策の一体的かつ総合的な展開を図られることは、まことに有意義なことと考えています。
 私は、那智勝浦町に生活の基盤を置いておりますけれども、皆様もご存じのとおり、紀南地域は高齢化の進展と過疎化の激しい地域であります。そうした地域で生活する者にとって、安心して生活するためには何にも増して健康であることが大切であり、救急時における医療の確保が肝要であります。
 さきの知事会議でも、広域医療のネットワーク化については、紀伊半島広域連携プロジェクト検討事業において、協力体制の具体化等の検討を行うとの共同コメントが出されたところでありますが、私も今後の展開に大きな期待を寄せている一人でございます。
 県においては、平成五年十月に第二次県地域保健医療計画を策定されました。その計画の趣旨は、多様化、高度化する医療需要に対し適切に対応するため、県内の各地域単位で医療資源の適正配置と医療供給体制のシステム化を図ることとされております。計画では、一次から三次の医療圏が設定されております。
 すなわち一次医療圏とは、日常生活に密着して多発する発熱や腹痛といった一般的な疾病に対応する医療を提供する圏域で、市町村の区域であります。第二次医療圏とは、特殊または高度専門医療に属する分野を除く医療需要に対応するとともに、入院医療の需要に対しておおむね圏域内で対応できる圏域であり、県内に六つの圏域が設定されております。三次医療圏とは、心筋梗塞や脳卒中といった特殊な、また高度専門医療に対応する圏域であり、県下全域ということであります。
 さて、私どもの新宮・東牟婁地域は、計画によると二次医療圏の六圏域の一つとして新宮医療圏として位置づけられています。新宮医療圏における医療機関としては、平成八年三月三十一日現在で、一般病院は八施設、精神病院は一施設であり、病床数については、一般病床千百四十七床、精神病床三百七十六床、結核病床八十四床、伝染病床四十六床となっております。一般診療所は九十三施設四百十二床であり、歯科診療所は六十二施設となっており、単位人口当たりでは各医療機関とも県平均を上回っているとのことであります。
 そして計画の中では、新宮医療圏においては、総合病院新宮市立市民病院を基幹病院とし、その診療機能の充実を図るとともに、他の病院、診療所と連携しながら医療供給体制の整備を図ること、国保直営串本病院と国保古座川病院とは地域の実情に応じた中核病院として整備する必要があるとされております。また、救急医療については休日・夜間急患診療所の設置を推進すること、病院群輪番制については、医療圏全域をカバーできるよう整備を推進すること、さらに僻地医療については、基幹病院を中心として僻地診療所と連携しながらその整備を図るとともに、僻地勤務医師の確保に努めることなどが挙げられています。
 当医療圏には、今申しました総合病院新宮市立市民病院、国保直営串本病院、国保古座川病院、そして那智勝浦町立温泉病院があり、自治体立病院は合計四病院でありますが、各病院ともそれぞれ問題を抱えております。
 例えば、各病院の建物施設についてでありますが、建築の時期が、新宮市立市民病院が昭和三十七年、串本病院が昭和四十七年、古座川病院が昭和四十一年、那智勝浦町立温泉病院が昭和三十九年と、四病院とも建築後二十数年から三十年以上経過しており、建物の老朽化も目立ち始めております。
 先ほど私は当圏域における病床数の状況に触れましたが、県の第二次地域保健医療計画の中でも、地域の実情に応じた整備が必要とうたわれている国保直営串本病院、国保古座川病院だけでなく、那智勝浦町立温泉病院でも医療圏域が近接あるいは重複していることもあり、稼働病床利用率が五○%台とか、五○%を下回っているなど、当医療圏の県民にとって必ずしも数字に示された地域病床数を満足している状況にあるとは言えないと考えなければならないと思います。
 加えて、各病院とも懸命に経営努力をされておりますが、通常の医療経費以外に、毎年、維持修繕費等多額の施設管理費が必要とされ、公立病院の宿命である不採算部門をそれぞれ抱えなければならないなど、その経営は苦しく、市町の一般会計から多額の繰入金を受け入れ、何とか経営、運営を続けている状況と伺っております。
 また近年、医療を取り巻く環境は急速な老齢人口の増加や疾病構造の変化などにより大きく変化してきておりますが、住民の医療に対するニーズも、県の計画に記されているように多様化、高度化してきているのではないかと思います。こうした医療ニーズの変化に個別に対応していくには、今申し上げた当圏域の現在の医療体制では限界があるのではないかと考えております。先ごろ、新宮市立市民病院が老朽化等に伴って改築整備を計画していると聞いておりますが、こうした機会をとらえて、新宮・東牟婁地域における広域的な地域医療について関係者が幅広く議論を行い、共同連帯していくことが必要であると考えているところでございます。
 そこで私は、紀南地域に住む県民が安心して生活できるよう、県の積極的な指導のもとに新宮・東牟婁の市町村等が一丸となって取り組み、相当高度な医療にも対応できる体制をつくり上げなければならないと考えております。こうした状況を踏まえ、県としては紀南地方における地域医療をどのように考えておられるのか、福祉保健部長にお伺いしたいと思います。
 以上で、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。
○議長(橋本 進君) ただいまの谷洋一君の質問に対する当局の答弁を求めます。
 知事西口 勇君。
 〔西口 勇君、登壇〕
○知事(西口 勇君) 谷議員にお答えをいたします。
 南紀活性化イベントの基本的な考え方についてでございます。
 議員のお話にもございましたように、私は昨年の知事選挙において、紀南地方の活性化のために「しらら博」あるいは「熊野博」といった大規模イベントの開催を提唱してまいりました。これの基本的な考え方といたしましては、本県の持つ豊かな自然や歴史、文化といった資源を私たち自身がもう一度見詰め直し、新しい魅力をつくり出すとともに、全国に向けてその情報を発信することによって、さらに地域の内在的なエネルギーを高め、新たな地域産業の創出につなげていきたいという考え方に基づくものでございます。
 イベントの内容といたしましては、平成十一年度に適当な期間を設定いたしまして、それぞれの地域で地元の資源を生かした特色あるイベントを開催することにより、例えば、那智の火祭りとかお燈まつりとか、既存のイベントもたくさんあるわけであります。それらを生かして、さらに紀南地域全体を舞台としたイベント展開を行っていきたいと考えております。
 なお、今後は、三年後の実施に向けて地元市町村を初め関係機関等との連携協調を図りながら本年度中に基本計画を策定し、高野、龍神、隣接する奈良県、三重県の周辺町村、さらには全県的な参画を得て積極的に取り組んでいきたいと考えております。
 以上であります。
○議長(橋本 進君) 企画部長藤谷茂樹君。
 〔藤谷茂樹君、登壇〕
○企画部長(藤谷茂樹君) 熊野地域活性化計画についてお答えいたします。
 谷議員ご指摘のとおり、心の豊かさが求められる現代にあって、吉野熊野国立公園などに代表される良好な自然資源、熊野信仰を核とした歴史、文化資源といった特色ある熊野地域の素材は、内外の注目を集めております。
 熊野地域活性化計画は、こういった熊野地域の誇るべき魅力に着目し、ありのままの魅力を引き立たせることで、地域として継続的、一体的に活性化を図っていこうとするものであります。具体的には、さまざまな産品や各地の観光拠点等を生かし、新たな市場開拓、交流人口の増大に取り組んでいくなどの振興施策を考えております。
 現在、こうした事業展開を行うために、必要となる中核組織のあり方と事業内容、南紀活性化イベントとの連携等について関係市町村に説明するなど検討を重ねているところであり、今後、関係市町村や地元関係団体等の意向も踏まえながら計画を具体化してまいりたいと考えております。
○議長(橋本 進君) 生活文化部長中村協二君。
 〔中村協二君、登壇〕
○生活文化部長(中村協二君) 谷議員にお答えをいたします。
 熊野学研究センター構想についてでございます。
 古代から熊野信仰の聖地として人々の注目を集めてきた熊野の魅力に着目し、歴史、文化、民俗等、地域固有の資源について研究するための施設を整備して熊野地域の活性化に結びつけようというのが熊野学研究センター構想であります。
 具体的な事業内容といたしましては、新しい地域学としての熊野学の研究、映像等を活用した熊野の魅力の展示、熊野学研究成果の全国への情報発信などが考えられております。平成四年度までに二回の「熊野を語るフォーラム」を開催して、学識者の方々から熊野学研究センターの基本的な性格等についてご提言をいただき、平成五年度及び六年度の熊野学シンポジウムを通じてさらに議論を深めていただきました。
 現在、熊野地域が置かれている実情を踏まえて、地域の方々のご意見なども伺いながら、研究対象の選定や研究の進め方、施設整備の手法や維持管理の形態等について、最も地域の振興に貢献できる方法を検討しているところでございます。
 本年度においては、広く全国各地に散在している熊野の愛好者や研究者のネットワークを構築して、外部から熊野学研究センターを支えていく熊野ファンクラブの設立を考えており、地元のご協力をいただきながら、こうした取り組みを通じて熊野学研究センター構想を具体化させてまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○議長(橋本 進君) 土木部長長沢小太郎君。
 〔長沢小太郎君、登壇〕
○土木部長(長沢小太郎君) 谷議員にお答えいたします。
 南紀活性化イベントについて、議員ご質問の道路整備でございます。
 直轄国道四十二号の日置川道路については、一期工事区間一・九キロメートルが昨年八月に供用されました。引き続き、二期工事区間一・六キロメートルを平成八年度、このほか郵便橋についても平成九年度完成に向けて鋭意整備が進められているところと聞いております。国道三百十一号については、去る四月二十六日に本宮町請川から渡瀬間及び大瀬トンネルが供用したところであり、現在、本宮町と中辺路町の境界付近における未改良区間で、本宮工区、中辺路工区として平成十年度完成の予定で整備を進めているところでございます。国道四百二十四号並びに県道龍神中辺路線については、龍神村の甲斐ノ川工区を初めとする各工区について早期完成に向け鋭意整備を進めているところです。
 また、大島大橋架橋についても、現在、事業中のループ橋や島内の改良工事に加えて、本年度には本橋に着手し、早期完成に向けて事業の促進を図ってまいります。その他、イベント開催に関連する道路整備について積極的に取り組んでまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○議長(橋本 進君) 福祉保健部長鈴木英明君。
 〔鈴木英明君、登壇〕
○福祉保健部長(鈴木英明君) 紀南地方における地域医療についてお答えいたします。
 近年の医学の進歩により医療の高度化、専門化が進む中、個々の病院ですべての医療ニーズに対応していくことは、議員ご指摘のとおり困難であると考えております。
 地域の医療をどう整備していくかという問題については、広域的な観点から、市町村や関係機関が地域全体の問題として取り組んでいくことが必要と考えております。特に、新宮・東牟婁地域における救急体制については、現在、救急告示医療機関や在宅当番医制、病院群輪番制に取り組んでおりますが、県では本年三月に防災ヘリコプターの運航を開始し、搬送面の強化を図ったところでございます。今後、さらに休日、夜間の診療体制の充実を図ることが大切であると考えております。
 議員ご指摘の、より高度な医療にも対応できる体制づくりについては、圏域内における医療機関の機能分担と連携を進めていくためにも、地域の実情やご要望をお聞きしながら必要な協力を行い、新宮・東牟婁地域の県民の皆様が安心して住み続けられる医療体制の実現に努めてまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○議長(橋本 進君) 答弁漏れはありませんか。──再質問を許します。
 17番谷 洋一君。
○谷 洋一君 答弁いただきまして、ありがとうございました。
 最後の地域医療についてだけご要望を申し上げます。
 今、いろんな形で私ども用事を頼まれるわけですけれども、特に医療についてはたくさんの住民の方からいただいておりますので、できるだけ早い機会に新宮・東牟婁の各公共施設と話し合いをしていただきまして、夜間でもとれる救急体制づくりを一日も早く実現できるようお願いしたいと思います。
 要望いたします。
○議長(橋本 進君) ただいまの発言は要望でありますので、以上で谷洋一君の質問が終了いたしました。
○議長(橋本 進君) お諮りいたします。質疑及び一般質問は、以上をもって終結することにご異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(橋本 進君) ご異議なしと認めます。よって、質疑及び一般質問はこれをもって終結いたします。
○議長(橋本 進君) 次に、ただいま議題となっております全案件は、お手元に配付しております議案付託表のとおり、それぞれ所管の常任委員会にこれを付託いたします。
○議長(橋本 進君) 次に、お諮りいたします。七月八日及び七月九日は、各常任委員会審査のため休会といたしたいと思います。これにご異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(橋本 進君) ご異議なしと認めます。よって、七月八日及び七月九日は休会とすることに決定いたしました。
○議長(橋本 進君) この際、各常任委員会の会場をお知らせいたします。
 職員から、これを申し上げます。
 〔職員朗読〕
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 総務委員会 第一委員会室
 福祉環境委員会 第二委員会室
 経済警察委員会 第三委員会室
 農林水産委員会 第四委員会室
 建設委員会 第五委員会室
 文教委員会 第六委員会室
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○議長(橋本 進君) 次会は、七月十日再開いたします。
○議長(橋本 進君) 本日は、これをもって散会いたします。
 午後一時三十九分散会

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