平成8年2月 和歌山県議会定例会会議録 第4号(上野哲弘議員の質疑及び一般質問)


県議会の活動

平成八年三月十四日(木曜日)

 午後一時五分再開
○副議長(木下秀男君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。
○副議長(木下秀男君) 質疑及び一般質問を続行いたします。
 26番上野哲弘君。
 〔上野哲弘君、登壇〕(拍手)
○上野哲弘君 通告に基づきまして一般質問を行います。
 まず第一点の、和歌山県政における広域行政について、知事及び関係部長の所見を伺うものであります。
 平成八年度予算案が今議会に上程されました。その中で、西口知事にとって初めての予算であり、和歌山新時代の創造に向けたスタートの年として編成されたものであると述べられております。その基本方針として、飛躍への基盤づくり、明るい社会づくり、活力ある産業づくり、快適な暮らしづくり、心豊かな人づくりを提唱されたところであります。新知事誕生以来、和歌山県政における新たな体制づくりが着々と進められ、このたびの予算案にも反映されているものと感じております。
 私は、前仮谷県政において、和歌山県の発展は和歌山県を構成する地域地域がそれぞれの特色を出し、新たな発想による地域づくりを進めることが基本であり重要であると申してまいりました。今回、西口知事におかれても同様の趣旨が述べられたところであります。そのような観点から、新体制の県政について、特に広域的側面から質問いたしたいと存じます。
 まず、知事公約の、知事と語ろう あすの「ふるさと」事業についてお伺いいたします。
 この事業の一番のポイントは、それぞれの地域住民が知事と何を語ろうとするのかであります。従来のパターンを申し上げるならば、地域にとって政治的要望を満たすために陳情方式がとられてまいりました。それも一方法かと思いますが、私はそのような通り一遍的な建前だけに終始する時代は過去のものとの認識に至っておるところであります。今、二十一世紀を目前にして地域の新たな活路を模索する中で、この事業が本当に実のある成果を期待できるとしたら、県当局の姿勢と地域の体制、双方のマッチングが必要不可欠な要素と考えます。やはり、地域の発展、活性化は地域住民の熱意がなければその目的は達成されません。それぞれ地域を構成する住民が汗をかき、知恵を出し、新たな発想を提起しなければ、本当の意味での活性化にならないと考えます。県として、地域の熱意をどのようにして引き出し、指導されようとしておられるのか、お伺いいたします。
 また、知事が予算説明の中で申されているように、世界はボーダーレスの時代に入り、その典型としてヨーロッパは一つになろうとしております。このような時代、特に狭い日本、地方行政においても市町村単位で物事を考え、処理すべきものではありません。その先駆けとして、ある著名人などは行政単位を徳川時代の幕藩体制にすべきであると言われております。今まさに、広域行政の推進があすの地方をつくり上げる原動力と考えます。その指導者としての役割が県にあろうかと思いますが、広域行政についてあわせて所見を伺います。
 次に、三県サミットの基本理念についてお伺いいたします。
 昭和五十六年、那智勝浦町において第一回の三重、奈良、和歌山三県の知事が一堂に会し、それぞれの連携を深めるために三県サミットが開催されたところであります。その主な議題として、広域総合交通体系の整備、広域観光の振興等が提起されたと伺っております。その後、紀伊半島の振興計画の一環として六度の三県サミットが開催されました。このたび第七回目のサミットが開催されるに当たり、その重点課題についてお伺いいたします。
 あわせて、事業化において、お互いに県の枠を超えた施策に発展すべきと考えておりますが、その点についてもお伺いいたします。
 続きまして、地域振興における各項目について質問いたします。
 第一点の、紀南地域におけるイベントについてお伺いいたします。
 このたび、平成十一年を目途に地域活性化の一環として、紀南地域においてイベントを開催する旨、発表されました。我々の拠点である紀南地域、特に熊野地域の活力が減退しつつある中、県提唱による広域イベントは、まさに地域の活性化の呼び水になるものと大いに期待しているところであります。さきの議会でも申しましたように、これらの事業は、イベント開催もさりながら、それに至るまでの過程が重要であります。我々地元の熱意が十分に生かされた事業計画でなければ一過性のイベントに終わってしまい、将来何の意味も持たないものになってしまいます。県当局が地元の熱意あるいは発想に対してどのような提起をされようとしているのか、企画部長にお伺いいたします。
 また、このイベント計画の要因の一つとして、紀南地域における道路網の整備がある程度達成されるものと聞いておりますが、その点について土木部長にお伺いいたします。
 なお、このようなイベント開催の基盤となるのは、やはり熊野三山及び吉野熊野国立公園になろうかと思いますが、公園整備についてお伺いいたしたいと思います。
 当公園は、ご存じのとおり、三重、奈良、和歌山県にまたがっており、それぞれ山岳レクリエーションや観光面で多くの人々に利用されているところであります。三県サミットにおいても、国際リゾートとして紀伊半島の活用を図るべく論議されているところでもあります。そのためにも、さらなる吉野熊野国立公園の整備が必要と考えますが、当地域に指定された園地整備等、新たな紀伊半島観光ネットワークづくりについて、その所見を商工労働部長にお伺いいたします。
 続きまして、インターネットについてお伺いいたします。
 インターネットによる地域活性化についてでありますが、情報社会におけるインターネットの活用が全世界で注目の的になっております。その主な理由として、全世界の情報源としてのインターネットはあらゆる分野での活用が期待できるところであり、その最大のメリットは低料金で全世界と通信できることであります。特に地方においてはその恩恵が高く、都市と地方の格差を是正し、地方の持つハンディを解消するであろうと言われております。まさに、インターネットが地域活性化の切り札と言われるゆえんであります。
 なお、この件に関しては、詳細についてさきに森議員、木下議員さんが一般質問されておりますので、私の方はもうこの程度にいたします。
 このインターネットについてでありますが、新宮・東牟婁及び三重県南牟婁郡においてはインターネットにアクセスするまでの費用が高く、地域格差となってその進展を阻んでいるのが現状であります。現在、インターネットアクセス会社、いわゆるプロバイダー事業者が全国各地で設立されております。また、県下で田辺市においてもこの六月に事業開始と聞いております。二十一世紀最大の情報源になろうとしているインターネットについての県当局の所見と新宮・東牟婁地域の格差についてお伺いいたします。
 続きまして、紀南ヘリポートの活用についてお伺いいたします。
 去る九日、白浜新空港が開港し、紀南における空の運航が大きく前進しようとしております。また、それに並行して防災ヘリを配備しての大規模の災害や山林火災の消火、救援物資の搬送、山岳遭難者の救助、事故時の救急救命患者の搬送等、ヘリの活用は広く県民の期待されるところであります。
 今回、私の質問は、熊野川河口に第三セクターにより設置されたヘリポートの活用について県の所見を伺うものであります。
 伺いますと、当初このヘリポートは建設省の指導により防災ヘリから出発したようでありますが、管理運営の面から多目的活用を目指すことになり、第三セクターの設立になったようであります。御多分に漏れず、ヘリポートの維持管理には相当の費用がかかります。その運営は非常に厳しいものがあります。第三セクター自身の努力はもとより、国、県の支援も大いに望まれるところであります。すなわち、運営は離発着の回数にその命運がかかっておるからであります。この熊野川河口に設置された紀南ヘリポートが、防災、救急救命において、白浜空港配備のヘリとの関連性と第三セクターの出資者である三重県側の紀宝町、鵜殿村の関係において、その活用をどのように考えておられるか、見解を伺います。
 特に、紀南地域の医療は三重県側とも重なって運営されておりますので、救急救命についても他県とも連携すべきと考えますが、その所見を伺うものであります。
 次に、平成三年に県下ヘリネットワーク整備のための試験飛行以来中断されたままになっておりますが、今後の対応についてお伺いいたします。
 あわせて、各地の観光ヘリの状況、さらに森林資源のヘリによる搬送、フライト農水産物の搬送等についての現状と可能性を担当部長にお伺いいたします。
 続きまして、地域医療についてお伺いいたします。
 長年、紀南地域の中核医療施設として運営されてきた新宮市民病院が、このたび改築したい旨の計画がなされたように聞いておりますが、その点に関連して、将来、紀南地域の医療体制が地域住民にとって最も望ましい姿について提言し、県当局の所見を伺うものであります。
 まず、市民病院の現状について申し上げます。
 患者数は、延べ年間二十四万五千名で、その内訳は新宮市内五五%、市外四五%となっております。そのうち、市外の四五%については、東牟婁郡一五%、三重県側の南牟婁郡二五%、その他が五%であります。中でも、紀宝町、鵜殿村に代表される三重県民が多数を占めているのが特徴となっておりますが、双方の町村民は旧新宮市民が多く含まれているのが現状であります。病院の改築には、新たな場所が必要になってまいります。当然、用地の選定や取得で相当の問題処理や費用がかさみますし、さらに医療問題は広域的要素が多大に含まれる関係上、よほどの計画性が必要と考えます。
 以上のような観点から、移転場所を新宮市佐野地区、特に県立なぎ看護学校に連接する蜂伏の県開発公社用地が最もふさわしい場所ではないかと思っております。その理由として、さきに申しましたように、本来、地域医療は広域で考えるべきであり、県が大局的見地から指導すべきものであります。場所選定においても、県当局は、新宮市民病院の移転に大きく関与すべきであり、しなければならない状況にあろうかと思います。特に看護学校は、新宮市民病院の実習病院として、また用地取得の面で県当局との接点が図られ、地域医療の拠点として充実するものと思います。さらに、佐野地区は那智勝浦町と隣接し、その利用はますます拡大するものと思います。そのことが救急医療体制にもつながり、地域住民にとって安心できる医療体制になると考えますが、県当局の所見をお伺いいたします。
 以上で、第一回を終わります。
○副議長(木下秀男君) ただいまの上野哲弘君の質問に対する当局の答弁を求めます。
 知事西口 勇君。
 〔西口 勇君、登壇〕
○知事(西口 勇君) 上野議員にお答えをいたします。
 和歌山県における広域行政に関して、地域の熱意をどのように引き出そうしているのかというご質問でございます。
 県政の基本は、常に申し上げていることでありますけれども、和歌山県に住んでいるすべての人々が、どの地域にあっても和歌山に住んでよかったと言えるような心温まる和歌山県を築くことであります。そのためには、議会の皆さん方、県民の皆さん方とともに、手を携えて県勢の発展を図ってまいることが大変重要でございます。私は、知事就任時に政治姿勢として、心の通う県政、開かれた県政の推進を提唱いたしたところでございます。
 ご質問にございました知事と語ろう あすの「ふるさと」事業についても、心の通う県政、開かれた県政推進の一つとして、地域の皆さんと直接ひざを交え、各地域の課題や未来づくりについて、広域的な観点も含めて一緒になって考えてまいろうという趣旨でございます。議員お話しのように、陳情的なものではなくて、議会の皆さん方のご理解、ご協力も得ながら、地域の皆さん方の熱意を県政に反映し、地域の発展、活性化に資することができるような実りのあるものにいたしたいと考えてございます。
 次に、三県サミットの基本理念でございます。
 三県サミットの基本理念については、三県の知事が紀伊半島地域に共通する諸課題について討議し、本地域の振興に向けての施策の一体的、総合的な展開を図ることを目的としておるわけでございます。
 今回は、本年五月に紀南地域での開催を予定しております。その議題については、現在三県で調整中でございますけれども、本県からは、重点課題として、総合交通体系の整備、紀南地域の振興を視野に入れた広域連携プロジェクトなどの提案をしたいと検討しているところであります。県境を越えた広域的な事業推進には三県の協力が不可欠でございまして、知事会議で具体的内容を詰めてまいりたいと考えております。
 なお、去る二月十八日に非公式に三県の知事が懇談をいたしました。その際に、今回の知事会議は、形式にとらわれずに実りの多い会議にしよう、ざっくばらんな話も含めてやろうという申し合わせをしたところでございます。
 以上であります。
○副議長(木下秀男君) 総務部長木村良樹君。
 〔木村良樹君、登壇〕
○総務部長(木村良樹君) 和歌山県における広域行政の、県としての指導についての質問でございます。
 ご指摘のとおり、地域振興等、多岐にわたる行政施策を効率的に実施していくためには、市町村の区域を超えた広域行政の推進が今後ますます重要になってくると考えております。この場合、施策によりましては、市町村の枠にとどまらず、今後は県域を超えた協力ということも十分考えていく必要があると思います。そして、市町村が広域行政を推進する手法としては、これまで一部事務組合とか協議会とか、地方自治法に定められた制度の活用が中心になっておりましたけれども、一昨年の自治法の改正によりまして広域連合という制度が創設されるなど、協力の方法も非常に多様化してきております。今後は、それぞれの市町村の置かれた地域の状況も勘案しながら、より効果的な広域行政が展開されるよう、県としても適切な指導をしてまいりたいと考えております。
 次に、紀南ヘリポートと今度配置した防災ヘリとの関係でございます。
 この三月九日に運航開始した防災ヘリコプターは、新南紀白浜空港を基地として、救急救命活動や災害時における対応を図ることを目的といたしております。ご質問の紀南地域では、既に一部の市町村が三重県の町村との間で消防相互応援協定を結んでおりまして、救命救急に関して、これまでも非常に緊密な連携が図られてきたということでございます。今後、防災ヘリコプターを活用した消防防災活動において、新宮市、三重県の町村、地元企業等が共同して管理する紀南ヘリポート──これは仮称でございますけれども──は、この地域の消防防災活動に大いに貢献するものと期待しているところでございます。
○副議長(木下秀男君) 企画部長藤谷茂樹君。
 〔藤谷茂樹君、登壇〕
○企画部長(藤谷茂樹君) 上野議員にお答え申し上げます。
 南紀活性化イベントには、地域の発想、熱意を生かした取り組みをとの質問でございますが、今回検討しておりますイベントは、地域の将来像を見据えた個性と活力ある地域づくりのきっかけとなるものでなければならないと考えてございます。したがいまして、県といたしましては、企画立案の段階から地域住民が主体的に地域のあり方や地域づくりの方向を考えていく中でイベント計画を練り上げていくこととしたい考えであり、地域資源を最大限に生かし、紀南地域の新たな可能性を見出していけるよう図ってまいる所存であります。
 次に、インターネットについての所見でございます。
 インターネットの利用については、自治体の情報発信への活用も含めて急激に普及してまいっているところでございます。インターネットでは、従来の文字情報に加えて画像や音声も同時に通信できることが特徴でございまして、これらを組み合わせることにより、今までにない情報受発信の能力が期待できるものでございます。今後とも、産業振興や地域の活性化を図るため、さまざまな分野でのインターネットの活用策について、関係部局と連携しながら推進を図ってまいりたいと考えてございます。
 次に、通信料金の地域格差でございます。
 現在の通信料金体系は距離によって定められておりますが、先月末に出された郵政省の電気通信審議会答申において、「国民利用者にとって望ましい姿」という項目の中で、通信料金の低廉化のため遠近格差の抜本的是正などが必要であると例示されているところでございます。県内通信料金の低廉、均等化については、近畿ブロック知事会を通じて国に要望しているところでございますが、今後も引き続き要望してまいりたいと考えてございます。
 次に、ヘリネットワーク整備の今後の対応についてでございます。
 議員ご指摘のとおり、平成三年度にヘリコプターによるネットワーク化を図り、高速交通空白地帯を解消することを目的にヘリコミューターの実験運航を実施したところ、運航事業者の都合により中断するという結果になりましたが、その際の利用者意向調査において一年じゅう運航を希望される方が七○%に及ぶなど、ヘリネットワーク整備に対する期待が大きいことを確認いたしました。そのため、和歌山県長期総合計画の第三次中期実施計画において、紀北、紀中、紀南にそれぞれ中核となるヘリポートを配置したヘリネットワークの構築を位置づけたところでございます。現状においては、中核ヘリポートのうち、紀中地域では新南紀白浜空港が三月九日に開港し、紀南地域ではお話の紀南ヘリポートが本年夏ごろ開港される予定と聞いてございます。今後は、残る紀北地域でのヘリポートの整備を積極的に推進し、ヘリネットワークの構築を図ってまいりたいと考えてございます。
 以上でございます。
○副議長(木下秀男君) 土木部長山根一男君。
 〔山根一男君、登壇〕
○土木部長(山根一男君) 上野議員にお答えいたします。
 紀南地域の道路整備については、広域的な幹線道路として国道四十二号日置川道路が平成九年度の完成を目途に整備が進められております。また、国道百六十九号奥瀞道路の一期工事が本年の夏ごろには完成し、交通不能区間が解消されます。さらに、国道三百十一号については、一番ネックとなっている本宮町と中辺路町の境界付近における未改良区間で鋭意工事中であり、平成十年度には完成の予定で促進しているところでございます。大島大橋についても、現在ループ橋や島内の改良工事を促進しており、新年度には橋梁本体の上部工に着手し、早期完成を目指して鋭意整備を進めているところでございます。いずれにいたしましても、関連する道路については今後、イベントの具体化にあわせて積極的に整備に努めてまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○副議長(木下秀男君) 商工労働部長中山次郎君。
 〔中山次郎君、登壇〕
○商工労働部長(中山次郎君) 地域振興の二点についてお答えいたします。
 吉野熊野国立公園の整備については、国立、国定公園利用者の利便を図る施設として、園地、歩道、野営場、公衆トイレ、駐車場等の利用拠点施設の整備を初め、本宮町のふるさといきものふれあいの里整備など自然学習施設の整備補助も行ったところでございます。
 ここ三カ年を見ても、平成六年度は三カ所の整備で一億八千百八十万円、平成七年度は六カ所二億五千万円で整備しており、平成八年度は七カ所二億六千九十万円を計上させていただいているところでございます。
 こうした整備を各県が進める中、利用のソフト面でも紀伊半島に位置する三重県、奈良県、和歌山県の三県と交通機関、関係市町村それぞれで組織する団体が協調して紀伊半島の観光キャンペーンや観光展を実施するとともに、三県にまたがる観光ルートの開発を検討してございまして、紀伊半島三県にわたり広く分布する自然や景観、文化、歴史、味覚等、さまざまな観光資源や観光施設のネットワーク化に取り組んでまいりたいと存じます。
 次に、観光ヘリコプターの活用状況についてでございます。
 ヘリコプターによる観光地の遊覧飛行が、近府県でも何カ所かで行われてございます。三重県では、鳥羽展望台と長島温泉で遊覧飛行が行われてございます。岡山県では与島から瀬戸大橋周辺で、また大阪府では航空会社の三社が八尾空港で遊覧飛行が行われてございます。また遊覧飛行以外では、神戸市のポートアイランドから湯村温泉までの間、チャーター便による輸送運航が行われてございます。
 以上でございます。
○副議長(木下秀男君) 農林水産部長日根紀男君。
 〔日根紀男君、登壇〕
○農林水産部長(日根紀男君) 紀南ヘリポートの活用策として、森林資源や農水産物の搬送にヘリコプターを利用することの現状と可能性はどうかというご質問でございます。
 ヘリコプター利用については、これまで木材搬出を対象に試験的に実施された経緯がございます。しかしながら、陸上輸送に比較して輸送コストの面や安定的な出荷量の確保の点で実施面で難しいところがございます。したがいまして、木材や農水産物の輸送については、関係者の方々の意見を聞きながら今後研究してまいりたいと思います。
○副議長(木下秀男君) 保健環境部長鈴木英明君。
 〔鈴木英明君、登壇〕
○保健環境部長(鈴木英明君) 地域医療についてのご質問にお答えいたします。
 新宮市では、築後三十有余年を経過した新宮市立市民病院の老朽化等のため、改築構想について検討されていると伺っております。同病院は、医療法第四条に規定された総合病院であり、和歌山県地域保健医療計画における新宮医療圏の基幹病院として、地域の医療サービス提供の中心的な役割を担っていただいているところでございます。
 議員ご指摘のとおり、新宮医療圏はもとより、三重県南牟婁郡等からも患者を受け入れており、また県立なぎ看護学校の実習病院としての機能を果たしていただけることとなっております。こうした中で、県といたしましては、今後とも新宮医療圏の基幹病院として改築を機により一層の機能充実を図られ、地域の中核的な役割を果たしていただけるよう期待しているところでございます。
 以上です。
○副議長(木下秀男君) 答弁漏れはありませんか。──再質問を許します。
 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○副議長(木下秀男君) 再質問がございませんので、以上で上野哲弘君の質問が終了いたしました。
 これで、本日の質疑及び一般質問を終わります。
 明日も定刻より会議を開き、質疑及び一般質問を続行いたします。
○副議長(木下秀男君) 本日は、これをもって散会いたします。
 午後一時四十分散会

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