平成6年9月 和歌山県議会定例会会議録 第3号(木下秀男議員の質疑及び一般質問)


県議会の活動

○副議長(富田 豊君) 質疑及び一般質問を続行いたします。
 40番木下秀男君。
  〔木下秀男君、登壇〕(拍手)
○木下秀男君 通告に従いまして、順次質問してまいります。
 まず、多目的ホールと福祉会館建設についてであります。平成五年十二月に提示された和歌山県総合健康福祉整備計画と和歌山県多目的ホール整備計画についてお伺いいたします。
 この計画推進に当たって仮谷知事は県民に対し、「今必要なものは、大規模なスポーツや各種イベントを通じてたくさんの人々のダイナミックな交流が可能な場を創出することである」とメッセージを送っておられます。
 まず、旧国鉄和歌山操車場跡地を購入し、ここに建設計画を予定されており、既に和歌山県多目的ホールの基本設計概要も発表されておりますが、用途目的から見ていま少し検討、見直しを要するものがあると思いますので、以下申し上げます。
 一、二の例を挙げますと、陸上競技トラックは百六十メートル四コース、直線コースは六十メートル六コースとなっておりますが、「大は小を兼ねる」と申します。トラックは二百メートル、直線コースは百メートル八コースがなければ国際大会や室内陸上公認大会開催は無理ではないかと思うのであります。将来計画の中に温水プールもありますが、夏はプール、冬はスケート場となる多目的大プール建設も検討されてはいかがでございましょうか。
 また、健康福祉計画の中に宿泊施設もございます。スポーツ競技参加者も泊まれるように今の計画の十倍ぐらいが必要であると思いますが、いかがでございましょうか。
 今は車社会と言われ、何をするにも駐車場の確保と言われています。この計画どおりの施設が完成し、最大の催し物があれば、参加者、観客双方で一万人にもなることが予想されます。しかし、これでは駐車場不足が確実であります。駐車場を広くつくり、催し物のないときはローラースケート場やサイクリング場等、多目的利用できる計画はいかがでございましょうか。
 今日まで和歌山で大きな大会が開かれなかったのは、施設の不備もございますが、宿泊施設の不足が原因と言われてまいりました。県内はもちろん、県外の人々がのんびりと泊まって楽しめるような施設の建設をされてはと提言するものであります。こう申しましても、この建設予定地の地形を見ると、JR紀勢本線と国体道路の間にある三角形で、その中間に日本貨物鉄道と日本通運のコンテナ基地があり、土地の有効利用ができないのが難点とも聞いてございます。この用地交渉も進められているとお聞きしておりますが、現時点ではいかがなっておりますか。また、全体計画が平成七年六月から平成九年十二月となっておりますが、予定どおり進められるのかどうか、この点についてもお伺いいたします。
 次に、リゾート博覧会成功による記念施設の建設についてであります。
 リゾート博覧会は予想をはるかに上回り、二百九十八万人余の入場を見るという大成功に終わりました。知事初め関係者の皆さんに、おめでとうと祝意を送り、ご苦労さんの感謝の意を表するものでございます。
 竹村健一さんも見物にお越しになったそうでございますが、ラジオで次のように話されておりました。「今まで和歌山は遠いところと言ってきたが、今回のリゾート博覧会は近くなった和歌山を感じた。JR等の鉄道が便利になったことと、何といっても関西空港から一番近い町が和歌山となったことだ。博覧会も三百万人ほどの入場者があったそうだが、大成功であった。和歌山県人が『やればできるんだ』という自信を持ったことは大きな収穫であった。この自信を生かし、これからの和歌山の発展を図るべきであろう。関西空港の開港を機に海外に目を向けた和歌山づくりに取り組めば、すばらしい発展をするだろう。大阪は、万国博覧会の成功を機に会場の一部に万博記念公園をつくったが、これが大阪北摂地方の新しい町づくりとして発展している。和歌山も、関西空港に一番近い和歌山を創造することだ。これからの和歌山が楽しみだ」ということを話されていました。
 私は、この千里公園とまでは申しませんけれども、リゾート博成功を記念して国際交流館的な施設をつくってはと提言するものであります。これは、あくまでも日本貨物鉄道、日本通運コンテナ基地の用地取得を前提としてでありますが、知事の答弁を求めます。
 続いて、水産業振興策と試験研究機関についてであります。
 ご承知のように、和歌山県の海岸は延べ約六百キロメートルを有し、この間に九十九の漁港があり、大小合わせて約七千七百隻の漁船で、主として沖合漁業、沿岸漁業を中心に、さらには遠洋漁業、養殖漁業等を営んでおり、漁法は多岐にわたっております。二百海里体制の定着による漁場の規制が一段と厳しくなり、中国、カナダ、ニュージーランドを主に、世界各国からの輸入水産物の増加による価格の低迷、空輸による鮮魚の輸入の打撃は大きいと言われております。さらに、漁業従事者の高齢化と後継者不足は水産業の将来に不安な状況を生み出しております。
 県は、この情勢の中、水産業の振興策として増殖場の造成や魚礁の設置による生産基盤の整備や漁業の近代化と、それに伴う漁村の活性化に取り組んでおられますが、先行きは明るいとは言えず、本県独自の沖合、沿岸海域漁業の総合的な整備開発が要求されていると思います。
 試験研究機関の充実や増殖、養殖の研究、並びに内水面漁業の振興策も樹立することで、今日まで取り組んできた行政の見直しと検討を重ね、水産振興の強力な対策を望むものであります。現在の県営施設としての水産研究機関は、内水面を別にして、田辺市、串本町、那智勝浦町の三カ所に分散しており、試験研究面での連携の不備と老朽化、並びに狭隘化により業務に支障を来している現状であります。県は、平成元年に水産試験研究機関整備計画検討委員会を設置してその整備構想もまとまり、答申済みと聞き及んでおります。既に五カ年の歳月が過ぎております。
 そこで、前段に申し上げたように、水産業振興対策の上からも実施を急ぐべきであります。その内容とこれからの取り組みについて、知事の答弁を求めます。
 続いて、同じく水産関係でありますが、紀中・日高町の阿尾港に総合漁業基地の建設をということについてであります。
 九月上旬、県議会農林水産常任委員会の皆さん方に日高町阿尾漁港を視察していただきました。この漁港は四種漁港で、瀬戸内海と紀伊水道(太平洋)との漁業規制区域の境界線近くにあり、日ノ御埼灯台のすぐ北にあります。沖合、沿岸漁業が中心で、中型まき網船団二統があり、県下では有数の水揚げ高を持っております。漁港整備もほとんど終わり、背後地の造成も完成いたしました。この漁港整備事業は、昭和三十年開始で完成が平成九年でありますから、実に四十年余の歳月と二十六億七千余万円を投じてようやく漁港形態をなしてきました。平成五年に新しく荷さばき所と製氷・貯氷所が完成しておりますが、砕氷施設は旧式で老朽化いたしております。
 私も、釣りを兼ねてこの漁港によく参りますが、今夏の猛暑の中で、出漁から帰港までの一日をつぶさに見ました。まき網二船団が積んでいく砕氷が約六十トン、一本釣り漁船が積んでいくのが約五トン、漁獲量にもよりますが、入港時にも大体同量の砕氷が必要でございます。使用する氷は、ほとんどが和歌山方面からでありますが、ことしは猛暑のために品不足で大阪方面から仕入れたようであります。この仕入れについて、交通法規改正で積載量が大変厳しくなり、ことしの夏だけで約一千万円の氷代が要ったとも言われておりました。また、この漁港へは、近隣の一本釣り漁船や紀伊水道から瀬戸内海を漁場とする引きなわ漁船──愛媛県や香川県の船も参りますが──も氷や水を積み込みに出入りしてございます。漁港整備の取り組みで背後の埋立地もできましたので、ここにまず製氷施設、続いて貯氷、砕氷、貯蔵加工施設、漁具倉庫等を完備した紀中の総合漁業基地整備にぜひ取り組まれることを提言するものであります。農林水産部長のご所見をお伺いいたします。
 続いて、国道四百二十四号線の整備促進についてであります。
 この国道四百二十四号線は、一九八二年(昭和五十七年)の国道昇格と同時に、岩出、和歌山、湯浅、御坊の各土木事務所において、和歌山県を縦断する中山間道路としてその整備促進に取り組んできたところであります。沿線市町村も、促進協議会を組織し、県と一体となってその実現に努力してまいりました。一部完成して供用を開始し、現在その効果が如実にあらわれているところがございます。
 一例を挙げますと、有田郡金屋町と日高郡美山村間の郡境に、ことし五月末に白馬トンネルが開通いたしました。それに伴い、人、物、情報の流れが大きく変わり、村営施設の利用、売上高も記録的に伸び、活況を呈しているのであります。このように整備が完成したところはよいのでありますが、まだ手つかずのところもあります。
 まず、那賀郡桃山町と貴志川町の間にある宮の前樋門の改修と排水対策であります。ここは、建設省と農林水産部耕地課の問題と聞いております。
 次に、打田町竹房橋から桃山町市場までの約二・五キロの完成見込み、海南市─金屋町の整備計画と今後の取り組みについてお伺いいたします。
 また日高郡に入りまして、龍神村小家─福井間は、日高川と急峻な山際を通る難工事のため甲斐ノ川から福井下の鍋坂間にトンネル計画があるとも伺っておりますが、その着工と完成はいつごろか、お伺いするものであります。
 次に、南部川村内の整備についてであります。
 「国と県、村の願いで道つくる」、四百二十四号線の南部川地内を走ると、必ず目につくのがこの看板であります。これは、高城地区と清川地区の促進協議会の願いを標語に託して立てたものであります。
 ことしの夏、村の要請で先輩の藁科議員と現地をつぶさに見てまいりました。ご承知のとおり、南部川に沿って曲がりくねった細い道であります。ところどころに対向車用の待避所もありますが、これをうまくかわさなかったならば何メートルもバックしなければならないところも何カ所かございます。この地域に住む人々の笑えない本当の話がございます。結婚式の嫁入りや荷入れの折に、先導車に祝儀袋を持たし、対向車に待避所で待ってもらうように先走りして頼むというようなことを今も繰り返しております。また、高城、清川地区は梅の生産量が急激に伸び、梅を出荷する大型トラック──十二トンぐらいあるそうですが──が来ようものなら、はるかかなたで通過するのを何分も待つというのがしばしばであります。
 この村内の整備状況を見ると、総延長が二十・六キロメートルほどある中で、改良済みは約二分の一の十一キロメートル、改良中は約四分の一の五キロメートル、手つかずの未改良が約四分の一の五キロメートル余りとなってございます。未改良区間はトンネルを含め四カ所となっておりますが、いまだに工区も設定されておりません。その中の長滝地区は崩土のため不通となり、村道に仮橋をかけて急場をしのいでおりますが、復旧のめどが立っていないのが現状であります。早く工区を設定し、全線開通に向けて取り組んでいただくよう強く要望するものであります。
 四百二十四号線全線にわたってお伺いいたしましたが、土木部長の答弁を求めるものであります。
 もう一つ道路関係でありますが、集落環境整備事業と道路整備を並行して行うものであります。
 この事業は、農林水産省が取り組んでいる農村集落排水対策事業の対象が漁村にも広められ、集落環境整備事業として和歌山県下では日高町が初めて取り組む事業と伺っております。日高町阿尾地区と産湯地区が対象に指定され、平成八年度から実施すべく計画が具体化しております。この事業を実施するに当たって、前述いたしました埋立地の一部へ中継ポンプ場と終末処理場が建設される計画です。さらに、埋立地の背後を通る県道御坊由良線へ汚水管渠を三千メートルほど埋設する予定でございます。
 この県道は、私がかねてから提唱している紀中シーサイドロードの整備路線の一部でありますが、阿尾漁港に水揚げされた水産物を出荷する産業道路でもあり、子供たちの通学道路でもあり、生活道路でもあります。各工事ごと通行どめにして掘り返しすることはできない道路であります。
 以上、申し上げた点について、その整備計画を土木部長にお伺いするものであります。
 以上で、私の質問を終わります。ご清聴ありがとうございました。
○副議長(富田 豊君) ただいまの木下秀男君の質問に対する当局の答弁を求めます。
 知事仮谷志良君。
  〔仮谷志良君、登壇〕
○知事(仮谷志良君) 木下秀男議員にお答え申し上げます。
 世界リゾート博の記念となる施設をつくってはどうかというご提言でございます。
 議員お話しのように、本県始まって以来の一大イベントである世界リゾート博の記念を何らかの形で残しておくということは、非常に意義のあることだと思っております。そこで、マリーナシティにあるサンセット公園のなお一層の整備を図るとともに、わかやま館を活用して博覧会の思い出の品等を陳列するなど、記念館の性格をも持たしてまいりたいと思います。また、国際交流館的な施設としてご提言があったわけでございますけれども、ただいま平成九年度完成を目途に準備を進めている総合健康・福祉棟の中に県立の国際交流センターを設置する計画を進めつつあるところでございまして、こうしたものも記念としてやってまいりたいと思っております。
 次に、水産試験研究機関の整備についてでございます。
 二十一世紀に向けて新しい水産業の振興施策の展開を図る上で、お話しのように、総合的、効率的な水産試験研究機関の整備は重要なことでございます。そういった点から、水産試験研究機関整備計画検討委員会において、現在の研究施設の老朽化への対応や技術開発、多様化するニーズにこたえる新しい研究体制の整備等について報告をいただき、その推進について検討を重ねてまいっているところでございますが、地元合意の問題を初め用地の取得など、解決すべき課題が非常に多い現状でございます。今後とも、関係者の意見を十分拝聴しながら、また関係者のご努力をいただきながら積極的に進めていかなければならないと考えております。
○副議長(富田 豊君) 企画部長宮市武彦君。
  〔宮市武彦君、登壇〕
○企画部長(宮市武彦君) 木下議員にお答えいたします。
 多目的ホール棟と総合健康・福祉棟の建設について、計画の見直しをしてはどうかということでございます。
 多目的ホールは、県民の健康増進を目的とした施設でございまして、集会、展示会、興行等の各種イベントや各種スポーツ競技大会が開催可能な施設として、現在鋭意実施設計を進めているところでございます。特にスポーツについては、文部省の室内陸上競技場の公認に関する細則に基づきまして、国際室内陸上競技大会が開催可能な施設として整備してございます。また温水プールについては、具体的な整備計画を策定してございませんが、多目的ホール完成後、利用状況、財政状況を勘案しながら検討してまいりたいと考えております。
 次に総合健康・福祉棟でございますが、県民の保健、福祉等の県拠点センターとして整備するものでございます。現在、入居機関と各種協議を重ねているところでございます。県内の方々が利用しやすい施設として、人間ドックや遠距離から来られる研修受講者等のために、施設の規模、利用目的等の総合的な判断から適正宿泊施設規模を考えているところでございます。
 また、事業のスケジュールについてでございますが、入居機関との協議に時間を要しておりまして、事業のスケジュールは若干おくれてございます。しかし、平成九年度内竣工を目指して事業を進めてまいりたいと存じます。
 最後に、ご指摘のとおり、本敷地ですべての駐車場スペースを確保することは困難でございますので、大イベント時の対応として、利用主催者にシャトルバスの運行、公共交通機関の利用啓発を行うよう指導してまいりたいと考えてございます。
 それから、土地有効利用の用地交渉の状況でございます。
 現状の旧国鉄和歌山操車場駅跡地は、日本貨物鉄道株式会社の和歌山コンテナセンターと日本通運株式会社東和歌山支店営業所の約一万八千平方メートルの用地によって分断されてございます。両社の考え方として、代替地があれば移転を行ってもよいとの意向でございますので、多目的ホール棟と総合健康・福祉棟の一体整備を図るため候補地を探しているところでございます。
 以上でございます。
○副議長(富田 豊君) 農林水産部長野見典展君。
  〔野見典展君、登壇〕
○農林水産部長(野見典展君) 木下秀男議員にお答えいたします。 中紀の総合漁業基地についてでございます。
 阿尾漁港では、まき網漁業を中心として、アジ、サバなど七千トン前後を水揚げしており、これら水産物の付加価値向上を図るため、これまで荷さばき施設、活魚施設、製氷・貯氷施設等の整備に努めてきたところでございます。また漁具倉庫についても、平成六年度沿岸漁業活性化構造改善事業の中で整備することにしてございます。しかしながら、流通コストの増大、消費者ニーズの多様化等、新たな課題もありますので、将来を見きわめながら、今後、阿尾漁港を中紀の漁業基地として、製氷・貯氷施設の増強並びに貯蔵加工施設等の総合的整備を図るべく、地元漁協と十分協議しながら取り組んでまいりたいと存じます。
 次に、国道四百二十四号の整備促進に伴う桃山─貴志川間の排水対策でございます。
 貴志川右岸沿いで桃山町調月、貴志川町東貴志地内の地域一帯の湛水被害を防ぐため、平成二年度から県営排水対策特別事業を平成九年度完成に向けて実施してございますが、最下流部の宮の前樋門の改修が必要でございます。
 そこで、現在、所管の建設省と協議を行っているところでございますが、今後とも改修促進に向けて積極的に取り組んでまいります。
 以上でございます。
○副議長(富田 豊君) 土木部長山根一男君。
  〔山根一男君、登壇〕
○土木部長(山根一男君) お答えいたします。
 国道四百二十四号の整備促進についての四点でございます。
 まず、打田町、桃山町の整備計画についてでございます。
 一般国道四百二十四号、打田町の竹房橋から桃山町市場までの区間延長二・五キロメートルのうち、市場から東に向かっての一・二キロメートルの区間は平成五年に事業が完了してございます。残る東側の区間一・三キロメートルについては、平成六年度に事業化したところであり、現在、地元の協力を得ながら測量等の調査を進めているところでございます。今後、早期整備に向けて努力してまいります。
 次に、海南市─金屋町間の整備計画についてでございます。
 現在、金屋三工区と上谷二工区について積極的に事業を進めているところでございます。今後、これらの早期整備に向け努力してまいります。
 なお、残る郡界の付近は、将来的には長大トンネルを含む対策が必要と考えられますが、膨大な事業費を要するため、現在、事業中の区間の進捗を見ながら検討してまいります。当面の対策として、交通隘路区間の解消を図るため、順次局部改良を実施し、交通の安全を確保してまいります。
 次に、龍神村小家─福井間の整備計画についてでございます。
 龍神村小家─福井間のうち、甲斐ノ川─福井間については、現在、甲斐ノ川工区として実施中でございます。このうち仮称甲斐ノ川トンネルは本年度中には工事に着工する予定でございまして、前後道路も含めて平成九年度に供用の予定で進めているところでございます。残る区間についても、早期整備に向け努力してまいります。
 次に、南部川村内の整備計画についてでございます。
 南部川村内では、西本庄橋、南部川三工区、島之瀬工区が事業中であり、今後とも事業中の区間の早期整備に努力したいと考えているところでございます。残された未改良区間についても、事業中の箇所の進捗状況を見ながら検討してまいりたいと考えております。
 次に、集落環境整備事業と県道御坊由良線に関してでございます。
 県道御坊由良線については、阿尾漁港埋立地背後の六百メートル区間の調査を行っており、埋立地の土地利用計画等と今後調整を図るため関係機関と協議を進めているところでございます。
 集落排水事業については、現在、町において計画を持っておられまして、平成七年度に調査を行う予定と聞いておりますので、残る産湯までの区間について町とも十分協議の上、検討してまいりたいと思っております。
 以上でございます。
○副議長(富田 豊君) 答弁漏れはありませんか。──再質問を許します。
 40番木下秀男君。
○木下秀男君 ありがとうございました。
 リゾート博に関しての記念施設でございますが、実は私は、九月二十五日の夕方の閉会式に参加いたしまして、わかやま館の二階で皆さん方と式典の始まるのを待っておりました。そのとき、知事に成功のお祝いを申し上げたのですが、知事がわかやま館の二階のベランダから、西にあるポルトヨーロッパを眺めながらしばしたたずんでおられる姿を拝見いたしました。満足されたものか、さらにポストリゾート博について思いをはせておられたのかわかりませんけれども、そのときの知事のお姿が今もはっきりと脳裏に映っております。
 先ほど申し上げた記念館という言葉だけではなしに、仮に和歌山県でギネスのような記録をとっておるとすれば、開県以来まず最高の出来事であったと思います。そういう意味からも、このリゾート博を記念した施設の建設に向けてお取り組みいただくよう、重ねて要望いたします。
 次に土木部長でありますが、質問の中に答弁がございませんので申し上げます。
 この四百二十四号線の南部川村内へ、県議会の建設常任委員会の皆さんが予定を変更してわざわざ現地を見ていただきました。工区の未設定地区の中に一カ所、長滝地区というのがございますが、ここを仮橋を通って上っていただいたわけです。ここに大きな崩土がございまして、これが発生から六カ月余り不通でございます。それで、現在、村道に仮橋をかけて迂回路として利用しておりますけれども、この村道の整備計画もあと架橋だけが残っているのが現状でございます。もしこのままするとすれば、村の村道整備計画も延長せざるを得なくなりますので、この崩土の除去作業を急ぐとともに、四百二十四号線の開通に向かって積極的な早急な取り組みをしていただくよう──これは要望としておきます。村としても、事業変更をしなければならないほどの大計画を持っておりますので、この点を重ねてお願い申し上げまして、私の質問を終わります。
○副議長(富田 豊君) ただいまの発言は要望でありますので、以上で木下秀男君の質問が終了いたしました。
 これで、本日の質疑及び一般質問を終わります。
 明日も定刻より会議を開き、質疑及び一般質問を続行いたします。
○副議長(富田 豊君) 本日は、これをもって散会いたします。
  午後二時四十四分散会

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