平成5年9月 和歌山県議会定例会会議録 第5号(浜田真輔議員の質疑及び一般質問)


県議会の活動

平成五年十月八日(金曜日)

  午前十時三分開議
○議長(宗 正彦君) これより本日の会議を開きます。
○議長(宗 正彦君) この際、報告いたします。
 お手元に配付のとおり、監査委員から現金出納検査結果の報告がありましたので、報告いたします。
  ──────────────────
○議長(宗 正彦君) 日程第一、議案第百十二号から議案第百三十四号まで、並びに知事専決処分報告報第七号を一括して議題とし、議案等に対する質疑を行い、あわせて日程第二、一般質問を行います。
 33番浜田真輔君。
  〔浜田真輔君、登壇〕(拍手)
○浜田真輔君 それでは通告に従って、順次、質問をさせていただきます。
 東西冷戦下における緊張から、世界がだれしも予想し得なかった東西ドイツの統合、そしてソビエト連邦の崩壊、その後、世界は今、新しい世界秩序をつくり出さなければならないときを迎えています。
 日本においては、PKO、PKF、ODA等の問題における、議論に見られるように、新世界秩序の中で経済超大国日本は世界平和、経済発展への貢献が期待されているところであります。私たち国民にとっても、文化、習慣を乗り越え、新しい世界すなわち国際社会を理解し学ぼうとすることが必要とされている今であります。
 そして我が県にとっては、大きく世界を見渡せば、県民が幅広く選択し利用できるものがまだまだあるはずだと私自身考えますし、また、私たちを含め、もちろん次の世代には、グローバルに物事を考え実行することが当たり前でなければいけない時代が必ずやってくるものだと思います。
 前段はこの程度とし、先日、八月三十日から九月十二日までの十四日間、私たち開政クラブ、大江康弘議員、上野山親主議員、中村裕一議員と私、そして議会事務局から川端総務課長に同行いただき、アメリカ合衆国フロリダ州を中心に視察をしてきたところであります。
 今回の視察の主たる目的は、二年前、二階俊博代議士が運輸政務次官当時、温暖な気候や半島に位置していること、かんきつの産地であること、そして観光に力を入れていることなど本県と共通点が多いということで、フロリダ州と友好姉妹都市提携をしてはという提案を受け、ちょうど昨年の秋になりますけれども、フロリダ州政府の国際貿易開発局というところのスーザン・アイダンソンさんという女性の局長さんが和歌山県を訪れていただいており、それを受けて、今回参加した議員が賛同をし、仮谷知事に協力を求め、知事の親書を携えてフロリダ州政府と相互理解のため話し合いをしてきたところであります。
 まず最初に、フロリダ州について若干ご説明をいたします。
 フロリダ州は、世界有数のリゾート地として知られていますが、特に温暖な気候とすばらしいビーチを持つことから、アメリカ北部から多くの避寒客を迎え、また比較的裕福な層が退職後住むところとして知られております。また、かんきつ類を中心として農業や漁業など第一次産業も盛んで、これらと観光産業がフロリダ州の経済を支えているところであります。一九七〇年代よりその気候や天然資源、労働力等が見直され、NASAの宇宙開発に伴う航空産業、エレクトロニクス、ハイテク産業、プラスチック、印刷、出版、運送機械、食品加工、化学、金融、通信、医療などの分野で急速な伸びを示しています。
 位置的にはアメリカ東南部のフロリダ半島に位置し、フロリダ・キーズ群島に位置するキー・ウエストは、アメリカ本土の最南端となっております。面積は九万四千二百七十キロ平方メートル、和歌山県の二十倍であります。州内には約一万個の湖と百六十六の河川があり、そして海岸線の延長は二千百六十キロメートル──これは和歌山県の約三・五倍であります。気候は、州のニックネーム「サンシャイン・ステート」の名のとおり、夏の平均気温は二十八度、冬は南部で二十度、北部で十二度であります。もちろん、積雪はありません。人口は約一千三百万人、全米第四位でありまして、人口の増加率は年三%。これは他州からの流入が大変多いためだと考えられるわけであります。
 産業は、その温暖な気候と恵まれた自然環境により観光産業が大変盛んで、観光収入は年間三百億ドルに上ると言われております。マイアミビーチやキー・ウエストなどは世界的に観光地として知られていますし、特に最近はこのフロリダ州内にあるオーランドという町にできたディズニーワールド、ユニバーサルスタジオが人気を集め、日本人観光客も急増しているところであります。
 また農業では、かんきつ類が中心でありまして、日本に輸入をしているグレープフルーツの九〇%はフロリダ産でありますし、また漁業は、長い海岸線を利用して大変盛んであり、豊富なシーフードは観光客を引きつける大きな魅力の一つとなっております。
 和歌山県との類似点としては、先ほども申し述べましたが、ともに半島に位置し、本州またアメリカの本土ともに最南端でありますし、気候は温暖で長い日照時間を誇り、農業も盛んで、特にかんきつ類がともに有名であることだろうと思います。漁業も盛んでありますし、また観光リゾート事業に力を入れており、それを経済発展の一つの柱と考えているということであります。そして、フロリダ州オーランドのMCAのユニバーサルスタジオ──今度和歌山マリーナシティの中に松下興産が建設するミニテーマパークは、このMCAの技術及びソフトのノウハウを活用して建てられるものでもあります。
 ただ最近は、よく報道で出ておりますけれども、外国人観光客をねらった殺人、強盗が大変多いということであります。この一年間で九人、ちょうど私たちがフロリダ州内に滞在をしているときも一件、マイアミでドイツ人観光客が殺害をされております。その結果、観光に与える影響が大きいということで、フロリダ州政府はその対策に躍起になっているところであります。ちなみに、「意外な出来事が待っている」──これはフロリダで中止された観光キャンペーンの宣伝文句であります。
 話は変わりますが、さて今回のフロリダ訪問の目的、州政府との会見でありますが、ロートン・チャイルズ州知事ご不在のため、州都タラハシーにて州政府の商務長官グレック・ファーマー氏、そして先ほどの、和歌山県にも来ていただいたことがあります国際貿易開発局長のスーザン・アイダンソン女史、国際交流委員会副委員長ジェイリー・ウィルソン──この国際交流委員会委員長というのは州知事が兼務をされているところであります──国際貿易開発局の貿易課長トム・ドラン氏とお会いをし、相互理解を前提に積極的に話し合ってきたところであります。
 フロリダ州政府としては大変日本に興味を持っており、私たちが思っていたより大変親日家であり、日本に対しての知識が豊富でありました。もちろん、経済的、産業的に相互に利益が上がればという考え方もあることは間違いありません。
 そしてその会見の中で、フロリダ州と本県との友好を前提とした姉妹都市の提携には「賛成する」という返事と、この国際交流委員会副委員長のウィルソン氏は面談の場にて姉妹提携するための文案を既に用意していたこともご報告します。仮谷知事にも、帰国後、その文案を手渡したところであります。
 その他、私たちは、フロリダ州オーランド内にあるユニバーサルスタジオ、ディズニーワールドの世界有数のテーマパーク、またケネディ宇宙センター、そして自然の雄大さを満喫できるワクラスプリングス──これはもう、見てきた人でしかこの雄大さはわからないので、私の言葉では言葉足らずでご説明できませんが──またセブンマイルブリッジで有名なキー・ウエスト、そして世界的に有名な避寒地であるマイアミと、時間の許す限り精力的に見て回ったわけでありますが、フロリダの観光というものは、温暖な気候を最大限に利用して、半島性という地域的なハンディを「アメリカ本土最南端」という点から中南米の玄関口として利用をしてきたところであります。そして、雄大な自然を守りながら、またその一方でより人工的なテーマパーク等を誘致し、観光産業に力を注いでおります。このユニバーサルスタジオの保有面積は約八百エーカー、ディズニーランドに至っては東京の山手線エリアの広さという広大な面積を持っております。しかし、これらの保有面積のすべてが開発されているのではなく、約三分の一から三分の二近くが自然を残すという条件のもとでこれらが誘致されているということであります。またその一方で、フロリダ州政府はテーマパークの誘致に際して土地や道路に税の優遇をし、また従業員に対しても優遇税制をとっているということも私たちも聞いてきました。
 また、先ほどご紹介をしたスーザン・アイダンソン女史が局長を務める国際貿易開発局は、企業誘致や企業活動を活性化するための投資の促進、輸出入等、広範囲な職務内容となっており、日本を含めて海外に八つの事務所を持っていることからも、企業誘致等の視野を全世界に向けていることが理解していただけると思います。
 これらのことから私は──ご承知のとおり、アメリカと日本では行政体系が大きく違い、もちろん州政府の主体によって税制を適用しておりますが、世界に向けて活動しなければならないというアメリカ・フロリダ州政府の積極性を強く感じたところであります。
 本県においても、フロリダが中南米の玄関口であるのと同様に、東南アジアの玄関口になれる可能性をぜひ追求していただき、海外に事務所を持てばということは申しませんけれども、世界に目を向ける積極性を持っていただければなと思います。そういった意味で、行財政において本県は主体性、独自性を持つことが早急に必要だと、私はこの訪問の中で強く感じたところであります。
 ここで、質問をさせていただきます。
 まず、本県の国際交流の基本的な考えについてお伺いをさせていただきます。本県にとって国際交流の位置づけ、そして国際交流が県益にどう結びつくものと考えているのか、またその必要性をお聞かせください。
 次に、関連いたしますが、姉妹都市友好提携を進めることで本県のメリット、またその影響はいかなるものかということをぜひ教えていただきたいと思います。
 私たちがフロリダを訪問中に、副知事がフランスのピレネーオリアンタル県に行かれて姉妹都市提携の正式調印をされたわけでありますけれども、このことがこれからの和歌山にどう役立っていくのか、また今後ピレネーオリアンタル県との友好を具体的にどう進めていくのか、お伺いしたいと思います。
 次に、今回のフロリダの場合、本県との姉妹都市を考えれば、アジアの山東省、またヨーロッパのピレネーオリアンタル県という位置づけを考えていけば大変興味のあるものだと私たちは思いますが、さきにお伺いした国際交流の意義を踏まえ、フロリダとの姉妹都市提携についてどう考えておられるのか、お答えをいただきたいと思います。
 最後に、これは提案でありますけれども、フロリダ州内にあるマイアミは鹿児島市と姉妹都市を結んでいるのでありますが、このマイアミの市内に「カゴシマストリート」と名づけられた通りがあります。このことは姉妹都市の友好のあかしとして大変効果的なことだと私は感じましたが、この際、本県も道路、公共の建物等に姉妹都市の名前を使用したらどうかという点をひとつお聞きしておきたいと思います。
 次に、第二項目の質問に移らせていただきます。
 本日は一般質問の最終日でありますが、大勢の皆さんの議論の中心は、何といっても県勢浮揚についてであります。既に言い尽くされたことではありますけれども、浮揚策の第一は、やはり陸・海・空の交通網の整備にあると思います。
 多くのアンケートでは、我が県は他所に比べて道路整備がおくれているとよく指摘をされるわけでありますが、一口に道路と言っても、高速道路のような高規格のものから生活道路の市町村道まであり、使用目的によっては街路、農道、林道など、いろいろな種類の道路があります。そして、それぞれの道路が行政区画等により事業者と管理者が異なり、本来の目的が達成できにくい場合も多々あるわけです。さらに、山がちの我が県では用地買収が大変困難な上、工事費が高くつくといったことがより事情を複雑にしているわけであります。
 このような困難な状況にもかかわらず、道路建設は大勢の関係者の努力で着実に進んでおります。例えば、平成三年の県下の道路延長は、農林道を除くすべてで一万二千二百十二キロであり、本年度の道路建設は全体で一千百億円を軽く超えているところであります。一方、近年のモータリゼーションの進展により県下の自動車等の車両も飛躍的にふえているのであります。昭和五十八年の六十九万台が、今では倍増以上の百四十三万台になっております。
 しかし、残念ながら、それに伴って交通事故にも変化が見られています。昭和五十八年の県下の交通事故件数七千二百四十二件を一〇〇とすると、平成四年は六千六百六十一件と、一〇〇に対して九二と減少しているにもかかわらず、逆に死亡者は増加をしております。昭和五十八年の百七件、百十二人を一〇〇とすれば、昨年の平成四年は百十八件、百二十四人の一一〇・七といった数字になります。何もこれは本県特有のものではなくて全国的な傾向ではありますが、その理由は、道路事情がよくなってきたところに自動車の性能や自動二輪の増加等が考えられます。
 以上の死亡事故の中で特に注目されるのが、交差点事故であります。昭和五十八年の事故件数四千三百八十七件を一〇〇とすれば、昨年の平成四年は三千八百五十七件、八七・九と減少しているにもかかわらず、死亡者数は昭和五十八年の三十六人を一〇〇とすれば平成四年は五十七人、一五八・三という増加傾向にあります。これも道路事情がよくなってきたことも原因と考えられますが、新設道路の交差点などが死亡事故件数を押し上げてきたものだというふうにも考えられます。
 交差点事故を防ぐ有効な方法は、もちろんドライバー等の交通安全の意識を高めることに尽きるわけでありますが、私はやはり交通信号機の設置も有効な手段と考えるわけであります。ところが、交通信号機の設置状況はどうかというと、昭和五十九年の二十一基、七千三百万円から平成五年度は二十五基、一億五百万円余にしかなっていません。
 先ほど述べましたように、本年度の県下の道路の総事業費は一千百億円余であります。一方、信号機は一億円余ということになります。道路建設者と信号機設置者はもちろん違うわけでありますし、法律によって区分をされているわけでありますが、しかし、事業費がすべてとは申しませんけれども、これでは余りにも違い過ぎると痛感するところであります。
 ここで、お伺いをいたします。
 第一点は、道路建設等に伴い、交通安全対策上及び渋滞緩和を考え、信号設置について十分協議しているのか、土木部にお伺いをいたします。
 第二点は、道路延伸、自動車保有台数、交通安全対策等を考慮して交通信号機の予算に十分全体的な配慮をしているのかということを総務部にお伺いいたします。
 以上をもって、第一回目の質問を終わらせていただきます。ご清聴ありがとうございました。
○議長(宗 正彦君) ただいまの浜田真輔君の質問に対する当局の答弁を求めます。
 知事仮谷志良君。
  〔仮谷志良君、登壇〕
○知事(仮谷志良君) 浜田議員にお答え申し上げます。
 アメリカのフロリダ州訪問についてのお話を承ったわけでございますが、その中で国際交流の基本的な考え方はどうかということでございます。
 最近、国際化というものが急速に進んでおりまして、特に本県の場合は、関西国際空港の開港により、いわば二十四時間世界に開かれた地域となるわけでございまして、ご指摘のとおり、グローバルに物事を考え実行することが当たり前という時代を目前にしているわけでございます。
 こうしたために、行政の立場からも積極的に国際交流を推進しなければならないと考えておりまして、世界リゾート博の開催などを契機として、より世界に開かれた和歌山県づくりをさらに推進することにより、本県のイメージを国際的レベルまで高め、また県民が異文化と触れ合って相互に理解を深めることによって新たなる地域文化を創出するなど、本県の全体的レベルアップが図れるものと考えておるところでございます。特に、本県人は昔から海外に雄飛した国際性、県民性を持っておるわけでございます。それだけに、国際化をなお一層進めてまいりたいと思っております。
 次に、フロリダ州との姉妹都市友好提携についてでございます。
 先ほど議員から紹介ありましたように、本県と多くの分野で共通のあるすばらしい州であると私も伺っておりまして、今後、本県がフロリダ州との交流を進めていくことは、中国山東省、またフランスのピレネーオリアンタル県との交流とともに、世界に開かれた和歌山県実現のための大きな役割を果たすものと考えております。
 話もございましたように、昨年の九月、フロリダ州政府のスーザン・アイダンソン国際貿易開発局長及び大澤雄一駐日代表が来日された際にも、私もお会いして親しく意見の交換を行ったところでございます。さらに先月、皆さんがフロリダ州を訪問されて州政府の幹部と親しく懇談されたことは、これからの両方の県・州の交流を推進する上で意義深いものがあったと思っております。また、去る十月五日には、日米経済懇談会のためロートン・チャイルズ・フロリダ州知事が来日された際、本県への友好の意を表していただいたとお聞きし、私もうれしく感じておるところでございます。今後、国際交流の意義を踏まえながらフロリダ州との交流に努めてまいりたいと考えております。
 それから、友好都市の名称使用の問題でございます。
 これは提案でございますので、アイデアとして十分研究させていただきたいと思っております。
○議長(宗 正彦君) 知事公室長中西伸雄君。
  〔中西伸雄君、登壇〕
○知事公室長(中西伸雄君) 浜田議員にお答えいたします。
 アメリカ・フロリダ州訪問についてのうち、姉妹都市友好提携のメリットでございます。
 姉妹友好交流の促進は、和歌山県国際交流推進指針の中で、人づくり、環境づくりとともに国際交流事業の三本柱の一つとして推進しているものでございまして、海外の地域と友好関係を結ぶことにより、県民のいろんな立場にある方々に幅広く、また身近に交流活動にご参加いただける大きな機会をつくるものと考えております。
 また、全く異なった慣習、文化の人々と交流を深めることにより、自分たちの住む地域の文化や社会などの魅力を再認識し、郷土和歌山県への誇りを高めるとともに、外国との技術交流、貿易促進などにより本県の経済の活性化を図ることができると考えてございます。
 次に、ピレネーオリアンタル県との友好の今後についてでございますが、ピレネーオリアンタル県との交流については、来年開催する世界リゾート博にご協力をいただくほか、人的交流を初め、経済、観光、農業などとともに、特に同県が美術を中心とした芸術でも大変有名な地域であることから、文化面も含め、今後、県内各方面の意見を聞きながら幅広い分野で積極的な交流を行ってまいりたいと思ってございます。
 以上でございます。
○議長(宗 正彦君) 総務部長木村良樹君。
  〔木村良樹君、登壇〕
○総務部長(木村良樹君) 交通信号機予算の伸びについてのご質問でございます。
 ご指摘のとおり、本県における道路関係予算については、ここ数年大幅な伸びを確保してきたところでありますが、信号機の整備関係予算についても、道路予算の伸びと軌を一にして毎年着実に予算を伸ばし、その整備を図ってきたところでございます。
 本県の道路整備が進展する中、ご質問の中にもあったように、道路の新設、改良等に伴う信号機等交通安全施設の整備は極めて重要であると考えており、設置に関係する警察本部と土木部との間で十分協議調整を図っていただく中で、毎年度の予算編成を通して適切に対応してまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○議長(宗 正彦君) 土木部長山田 功君。
  〔山田 功君、登壇〕
○土木部長(山田 功君) 交通信号機設置についての協議に関してお答えをいたします。
 道路管理者は、道路新設、改良などにより新しく供用開始をする場合には、新設交差点においての将来予測される交通量、流動性及び形状等、総合的に勘案をして、信号機の設置が必要と予想される交差点につき、事前に公安委員会と協議をし、公安委員会にその設置をお願いいたしております。
○議長(宗 正彦君) 答弁漏れはありませんか。──再質問を許します。
 33番浜田真輔。
○浜田真輔君 それでは、第一点目は要望といたしますけれども、ピレネーオリアンタル県との友好姉妹都市提携についてでございます。
 これはまだ調印がなされたばかりで日が浅いわけでありますが、私の周りの人に「ピレネーオリアンタル県というのを知っているか」と聞けば、ほとんど知っている方はいらっしゃいません。フランスにあることもわからない、果たしてどこにあるかわからないというのも現実であります。
 そういった意味で、国際交流というのは、先ほどその意義の中で申し述べられておりましたけれども、とにかくすそ野を広くして、県民一人一人がそこと姉妹都市提携をしている兄弟関係というか、本当に友好なおつき合いをしているところなんだと、まず意識できる方策を考えてあげていただきたい。例えば、ホームステイといったことがよく言われますけれども、そういったホームステイや企業交流を行政が先頭に立って進めていくことが何よりも大切なことではないだろうかと重ねて思いました。ぜひそのことを実行していっていただいて、県民一人一人がそう意識できるようにしていただきたいなと思います。そしてその上で、重ねてお願いでありますけれども、また一方でフロリダ州との姉妹都市提携を進めていただきたいなというふうに感じます。
 私も英語ができる方ではありませんので、フロリダに行っている間、言葉で大変困りました。前に知事さんにも一度お聞きしたとき、私も余り英語ができないというようなご返事をいただいたように思いますが、相互理解をするには、やはり語学が大変大切だと思います。できれば、県の中の皆さんにも語学をもっともっと学んでいただく方策も考えていただきたい。
 サンフランシスコで日本人の少年が殺された話がありました。あれは単に「どうぞ」の意味の「プリーズ」と「そのまま動くな」の意味の「フリーズ」とを聞き間違えたゆえに射殺された事件で、皆さん知っていただいていると思いますが、ほんの少しの言葉の過ちで誤解が大きくなってしまうということがあろうかと思います。私たちが行っている間にも、「ハウ・アー・ユー」という「こんにちは」の意味のあいさつがありますが、それを日本語と勘違いして、「ハワイに行くのか」というふうに聞いた人もおりました。そういった意味で、本当に語学というのは一言一句ばかにできない部分があるかと思いますので、ぜひ語学ということも国際交流の一環として進めていっていただきたいなと、これは要望としておきます。
 第二点目の信号機の予算についてでありますけれども、道路を建設する方の土木部の皆さんは、一生懸命道路をつけようと──私たちも、道路をつけてくれということでたくさん要望を出します。一生懸命道路をつけることは結構でありますけれども、片方で、交通安全であるとか渋滞の緩和であるとか、そういったことをよく考えていただいて、警察当局の方と綿密に打ち合わせをしていただきたい。片方は信号をつけるだけ、片方は道路をつけるだけという、そんな意識はないかと思いますけれども、そういうふうに見られないような状況にしていただきたいなと思います。
 私は、その調整をいただくのが総務部の役目だと思っております。その予算の配分についても、それを十分考慮して、行司役といいますか、総務部がそれを果たしていただきたいなというふうに、重ねてお願いをしておきます。
 以上二点、もう要望といたします。
○議長(宗 正彦君) ただいまの発言は要望でありますので、以上で浜田真輔君の質問が終了いたしました。

このページの先頭へ