平成5年6月 和歌山県議会定例会会議録 第7号(全文)
県議会の活動
議 事 日 程 第七号 平成五年七月十五日(木曜日)
午前十時開議
第一 議案第七十四号から議案第九十九号まで、議案第百九号、及び報第一号から報第六号まで、並びに請願五件(委員長報告・同質疑・討論・表決)
第二 各常任委員会及び議会運営委員会閉会中継続審査の件
第三 各特別委員会中間報告
第四 各特別委員会閉会中継続審査の件
第五 常任委員選任の件
第六 常任委員会の委員長及び副委員長選任の件
第七 特別委員の辞任許可及び選任の件
第八 副議長の選挙
第九 議会運営委員選任の件
第十 図書委員選任の件
会議に付した事件
一 議案第七十四号から議案第九十九号まで、議案第百九号、
及び報第一号から報第六号まで、並びに請願五件(委員長報告・同質疑・討論・表決)
二 各常任委員会及び議会運営委員会閉会中継続審査の件
三 各特別委員会中間報告
四 各特別委員会閉会中継続審査の件
五 議案第百十号及び第百十一号(知事説明・質疑・委員会付託省略・表決)
六 常任委員選任の件
七 常任委員会の委員長及び副委員長選任の件
八 特別委員の辞任許可及び選任の件
九 副議長の選挙
十 議長の選挙
十一 議会運営委員選任の件
十二 図書委員選任の件
出 席 議 員(四十三人)
1 番 尾 崎 要 二
2 番 中 村 裕 一
3 番 下 川 俊 樹
4 番 石 田 真 敏
6 番 木 下 秀 男
7 番 岡 本 保
8 番 藁 科 義 清
9 番 向 井 嘉久藏
10 番 小 川 武
11 番 上野山 親 主
12 番 井 出 益 弘
13 番 町 田 亘
14 番 尾 崎 吉 弘
15 番 門 三佐博
16 番 西 本 長 弘
17 番 高 瀬 勝 助
18 番 冨 安 民 浩
19 番 和 田 正 一
20 番 阪 部 菊 雄
21 番 平 越 孝 哉
22 番 大 江 康 弘
24 番 山 本 一
25 番 吉 井 和 視
26 番 浜 田 真 輔
27 番 堀 本 隆 男
28 番 宇治田 栄 蔵
29 番 富 田 豊
30 番 中 村 利 男
31 番 馬 頭 哲 弥
32 番 宗 正 彦
33 番 鶴 田 至 弘
34 番 上 野 哲 弘
35 番 村 岡 キミ子
36 番 松 本 貞 次
37 番 木 下 義 夫
38 番 和 田 正 人
39 番 中 西 雄 幸
40 番 橋 本 進
41 番 野見山 海
42 番 森 正 樹
43 番 浜 本 収
44 番 新 田 和 弘
45 番 浜 口 矩 一
46 番 森 本 明 雄
欠 席 議 員(一人)
8 番 藁 科 義 清
〔備 考〕
5 番 欠 員
23 番 欠 員
47 番 欠 員
説明のため出席した者
知 事 仮 谷 志 良
副知事 西 口 勇
出納長 梅 田 善 彦
知事公室長 中 西 伸 雄
総務部長 木 村 良 樹
企画部長 佐 武 廸 生
民生部長 南 出 紀 男
保健環境部長 江 口 弘 久
商工労働部長 吉 井 清 純
農林水産部長 野 見 典 展
土木部長 山 田 功
企業局長 高 瀬 芳 彦
以下各部次長・財政課長
教育委員会委員長
岩 崎 正 夫
教育長 西 川 時千代
以下教育次長
公安委員会委員長
西 本 貫 一
警察本部長 西 川 徹 矢
以下各部長
人事委員会委員長
水 谷 舜 介
人事委員会事務局長
代表監査委員 天 谷 一 郎
監査委員事務局長
選挙管理委員会委員長
鈴 木 俊 男
選挙管理委員会書記長
地方労働委員会事務局長
職務のため出席した事務局職員
事務局長 梅 本 信 夫
次 長 中 村 彰
議事課長 中 西 俊 二
議事課副課長 佐 竹 欣 司
議事班長 松 谷 秋 男
議事課主事 長 尾 照 雄
議事課主事 松 本 浩 典
総務課長 川 端 孝 治
総務課主事 嶋 岡 真 志
総務課主事 星 加 正 積
調査課長 岡 山 哲 夫
調査課調査員 山 路 博 信
調査課調査員 武 内 久 雄
(速記担当者)
議事課主査 吉 川 欽 二
議事課主査 鎌 田 繁
議事課速記技師 中 尾 祐 一
議事課速記技師 保 田 良 春
──────────────────
午前十時三分開議
○議長(馬頭哲弥君) これより本日の会議を開きます。
○議長(馬頭哲弥君) この際、七月十五日、人事委員会委員に選任されました宮崎静治君をご紹介申し上げます。
人事委員会委員宮崎静治君。
〔宮崎静治君、登壇〕(拍手)
○人事委員会委員(宮崎静治君) このたび、皆さん方のご同意をいただきまして、再度人事委員会委員に任命をいただきました宮崎静治でございます。
もとより微力ではございますが、今後、職責遂行のため懸命の努力をいたしたいと存じます。何とぞご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願いを申し上げまして、まことに簡単でございますが、ごあいさつといたします。
ありがとうございました。
○議長(馬頭哲弥君) 議事の都合により休憩いたします。
午前十時四分休憩
──────────────────
午後四時四十九分再開
○議長(馬頭哲弥君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。
○議長(馬頭哲弥君) この際、本日の会議時間は、議事の都合により、あらかじめこれを延長いたします。
──────────────────
○議長(馬頭哲弥君) 日程第一、議案第七十四号から議案第九十九号まで並びに議案第百九号、知事専決処分報告報第一号から報第六号まで、並びに今期定例会の請願一件、継続審査中の請願四件、計五件をあわせ一括して議題とし、順次、各常任委員会委員長の報告を求めます。
文教委員会委員長上野山親主君。
〔上野山親主君、登壇〕(拍手)
○文教委員会委員長(上野山親主君) 文教委員会における審査の経過並びに結果について、ご報告申し上げます。
当委員会に付託されました案件は、議案付託表及び請願文書表に記載のとおり、議案四件、知事専決処分報告一件、請願継続審査分一件であります。
委員会は、七月十二日、第六委員会室において開催し、当局から付託案件等について詳細な説明を聴取した後、審議に入りました。
委員会における各委員の質疑、意見及び要望等、主なものは次のとおりであります。
まず初めに、議案第八十九号、第九十号の財産の取得については、新近代美術館の特色を出すという方向で版画を中心に著名な作品を購入されていると思うが、一般県民が家族連れ等で親しめるということでの作品収集をしてもよいのではないかとただされたのに対し、昭和三十八年の開館以来、本県出身の作家、例えば日本画の下村観山、川端龍子、洋画の川口軌外、彫刻の建畠大夢、保田龍門、版画の田中恭吉、浜口陽三といった作家の作品を中心に収集してきたが、現在、新館開館に向けて、国内はもとより国外の著名な作家の作品についても積極的に購入しているところである、特に版画は日本の近・現代版画の流れを通観できる日本を代表するコレクションとなっている、今回購入をお願いするのはこの版画コレクションをさらに充実するためである、また新美術館の運営については、県民に親しまれ愛される美術館とするため、以前開催し、大変好評を得た親と子でみる世界の名画展などを参考にしながら展示内容等に十分配慮してまいりたいとの答弁がありました。
次に、文部省の学校図書充実五箇年計画に係る報道について、県下の小中学校の蔵書状況はどうかとただされたのに対し、新学習指導要領においてみずから学ぶ態度を育てることを重視していることから学校図書館の果たす役割は大きい、蔵書状況についても、市町村教育委員会を通してその把握に努めてまいりたいとの答弁がありました。
委員からは、現在の状況を把握し、図書館教育の発展につないでほしいとの意見がありました。
また関連して、新図書館等、周辺の環境整備に今後とも十分留意してほしいとの要望がありました。
次に産業教育フェアについて、具体的な内容、開催時期及び現在の進捗状況についてはどうかとただされたのに対し、高等学校における産業教育の成果について広く県民の理解と協力を得るとともに産業教育振興を図るため実施するもので、十一月十三日、十四日の両日、県立体育館をメーン会場に県社会福祉センターなどにおいて、講演会、生徒の学習成果の発表、ロボットコンテスト等の各種のコンテスト、学科紹介などや業者テストの廃止を呼びかけている中で、教育行政もみずから進路相談を行うこととし、現在、実行委員会を設置し、事務局である和歌山工業高校を中心に準備をしているとの答弁がありました。
次に、県立星林高校、県立和歌山工業高校及び県立和歌山商業高校の三校における学校間連携について、その目的、内容等についてただされたのに対し、生徒に多様な学習の機会を進めるため、それぞれの学校の特色ある教科、科目を他校の生徒に学習させることを目的として、県立星林高校では中国語、LL演習、県立和歌山工業高校ではインテリア、情報技術、県立和歌山商業高校では商業デザイン、文書処理について、全国で初めての三校間での連携を実施している、受講生徒は一科目につき十名程度で実施しており、その成果等を見ながら拡充について研究してまいりたいとの答弁がありました。
次に、業者テストの廃止にかかわって、和歌山市校長会では習熟度テストを実施していきたいとの報道がなされているが、県教育委員会の考え方はどうかとただされたのに対し、三月十九日の教育長通知により、実施の目的、方法、時期等について指導を行ってきているところである、点数による輪切りを目的としたもの、すなわち偏差値偏重の進路指導とならないよう、今後、校長会、担当者会等でその趣旨徹底を図っていきたいとの答弁がありました。
関連して委員からは、学力重視と思われる高校入試には疑義がある、学力以外の生徒の長所をどのように生かしていくのか、入学者選抜方法のあり方について検討がなされているのかとただされたのに対し、新学習指導要領の実施により指導要録が改訂され、学力以外の特別活動、文化、スポーツ、ボランティア等、生徒の長所を記載することになっており、それを調査書においてもどのように生かすのか現在検討中である、また高校進学率九五・七%という状況の中で、個性化教育、特色ある教育の推進が大切である、一芸に秀でた生徒も生かせる入試改革が必要である、また今後とも各地域で実施されると聞いている到達度テストについても、その実施時期、利用方法等を十分慎重に行うよう指導してまいりたいとの答弁がありました。
このほか、高校募集定員の発表時期及び学級編制(四十人学級)の基本的な考え方、進路指導活性化事業等について質疑、意見、要望等がありました。
以上が、当委員会における審査の概要であります。
当委員会に付託されました議案第七十四号、議案第八十五号、議案第八十九号及び議案第九十号は全会一致をもって可決すべきものと決し、知事専決処分報告報第二号は全会一致をもって承認すべきものと決しました。
また、請願につきましては、お手元に配付の請願審査結果表のとおり、議請第十一号はさらに継続審査すべきものと決しました。
以上をもって、文教委員会の報告といたします。何とぞ、適切なご決定をお願い申し上げます。
○議長(馬頭哲弥君) 農林水産委員会委員長中村裕一君。
〔中村裕一君、登壇〕(拍手)
○農林水産委員会委員長(中村裕一君) 農林水産委員会における審査の経過並びに結果について、ご報告申し上げます。
当委員会に付託されました案件は、議案付託表に記載のとおり、議案五件、知事専決処分報告一件であります。
当委員会は、七月十二日、第四委員会室で開催し、当局から付託案件について説明を聴取した後、審議に入りました。
各委員の質疑、意見及び要望等の主なものは、次のとおりであります。
まず農業関係では、先般の梅雨前線豪雨による主な被害内容とその対応についてただしたのに対し、紀の川広域農道右岸地区(かつらぎ町内)で土砂崩壊しているが、応急措置を講じ、近日中には通行可能となる見込みであり、現在、早期復旧を目指して取り組んでいるとの答弁があり、これに関連して、このたびは雨量が断続的に多かったようであるが、今後はできるだけ未然に災害を防ぐための対策を講じるとともに、災害が生じたときには査定が早急に受けられるようにとの要望がありました。
次に、関西国際空港の開港を来年に控えて県内産地の生産・販売について、農協合併の状況も踏まえ、その対応についてただしたのに対し、紀北、特に紀の川流域を中心にして野菜、花き、果樹の生産を促進するために施設園芸タウン百二十ヘクタールの計画があり、現在八十五ヘクタールが整備されており、特にトマト、イチゴ、カーネーション、バラ、ハウス果樹等の付加価値の高いものを生産していくよう指導しているところである、施設園芸タウンについては、後継者問題や高齢化対策等種々問題もあるが、目標達成に向け努めてまいりたい、また関空関係食材業者は定時、定量、高品質規格の安定供給を要求しており、本県としては市場供給対応の強化に努めているところである、カット野菜等については県農、JA紀の里で既に検討中であり、今後積極的に取り組んでいきたい、また機内食用県産ジュースの納入予定が航空四社から六社になり、月産十一万パックに拡大され、これら以外の県産物の販売対応についても、県農を中心に、県としても目下販路拡大に努めている、農協合併については、昨年十月一日に那賀郡の五農協が合併してJA紀の里が、本年十月には和歌山市内の六農協が合併してJAわかやまが発足する予定となっているとの答弁がありました。
また、関空建設に関し、緑化木の納入はどうかただしたのに対し、緑化木については、県造園建設事業協同組合の受注機会が確保できるよう、先般、関西国際空港株式会社に対し要望を行ってきたところであり、関空に必要な緑化木については、塩害に強いこと、成長が早いこと、鳥等が寄りつかないこと等の条件に適合することが必要であり、ウバメガシ、シャリンバイ等を中心に、今後とも県産緑化木が採用されるよう努力してまいりたいとの答弁がありました。
次に、色川茶の栽培状況はどうかただしたのに対し、色川茶業組合(百七戸)で三十ヘクタールを栽培しており、平成四年度で十七トン生産されており、そのうち約三割が荒茶として三重県の方へ出荷されているが、その品質は高く評価されている、県でも農林業まつりや花のフェスティバル等のイベントで展示販売を行っているところであるが、今後とも消費宣伝を初め販路拡大に努めてまいりたいとの答弁がありました。
次に林業関係では、まず付加価値の高い海布丸太、絞り丸太の現状と将来性についてただしたのに対し、海布丸太については、現在県内で百ヘクタール、約百五十万本植栽され、年間十二万から十五万本生産し、和風建築のたるきとして関西地方を中心に出荷されており、また絞り丸太、天然絞りの植栽面積は数十ヘクタールとなっている、両方とも需給は建築、改築の増減により左右されるが、いずれにしても急速に大量の需要は望めないものの、根強い需要に支えられ、安定した需給が続くものと予測しているとの答弁がありました。
続いて、間伐材の有効活用についての質疑と間伐促進のため林道の整備をとの要望があり、間伐材の活用については、木片処理し、コンクリート型枠に利用するため、約四百立方メートルの間伐材が中京方面に出荷されているほか、三重県に支柱やくいとして販売している、現在、間伐材利用率は一八%程度と低く、今後とも生産性を高めるよう積極的に各種施策を進めていく旨の答弁がありました。
さらに、森林の開発に関して、ゴルフ場建設等の実態把握と行政指導についてただしたのに対し、森林一ヘクタール以上の開発については、実態を把握しながら関係各課と調整を図り慎重に審査するとともに、関係市町村とも連携を図っているとの答弁がありました。
このほか、シイタケ原木としてのおがくず利用、徐福茶の販路拡大についての質疑がありました。
次に水産関係では、漁業権に関する質疑が集中しました。
まず、アワビやトコブシ等の密漁に対する処理と採捕等に関する漁業調整規則違反について、さらに漁協が定めている行使規則についての県の考え方をただしたのに対し、漁業法で漁業権は組合員が漁業を営む権利を認めたもので、水産物の所有権を与えているのではなく、漁業調整規則等の法令違反はともかく、漁業権侵害について実証は難しい点がある、漁業者にとって密漁は非常に大きな問題であり、今後、海上保安庁、県警とも十分協議して取り組んでいく、また行使規則は県の承認を得て定めているものであり、県はその内容を承知している、なお、行使規則は組合員に対し規制するものであり、第三者に対しての適用は難しいとの答弁がありました。
さらに、内水面での遊漁料や海面で組合員以外から入漁料を取っていることに対する考え方、各漁港施設のレジャー客に対する利用料金の徴収にばらつきがあることに対する指導についてただしたのに対し、内水面、海面とも基本的に同じであるが、特に河川では資源の問題もあり義務放流を行っており、遊漁規則に基づき広く国民に開放している、水産庁の見解では、料金については妥当な価格であれば海面でも差し支えないとのことであり、漁港施設でのレジャー客に対する利用料金については適正に指導していく、また国からも漁港施設の適正利用の指導もあり、県としてもその趣旨に基づき指導していくとともに、全体的な漁業のあり方についても検討していく旨の答弁がありました。
次に、各漁協の経営状況等についてただしたのに対し、平成三年度の決算では沿岸五十五組合中十六組合が赤字となっており、その対応として漁協事業基盤強化総合対策事業等を実施し、組合の強化に努めるとともに、遠洋漁業対策では、国際的な問題でもあり、関係十七道県と価格の安定、消費拡大等経営対策を国に対して要望しているとの答弁がありました。
続いて、まき網漁業問題の今後の対応についてただしたのに対し、漁業調整委員会と相談しながら徳島県と話し合いを進めていくとの答弁がありました。
このほか、熊野川のアユの中間育成施設の取り組みについての質疑や漁業権を守るための漁協指導と沿岸小型捕鯨の再開に関する要望がありました。
以上のような審議の結果、当委員会に付託されました議案五件は賛成全員をもって原案どおり可決すべきものと決しました。
また、知事専決処分報告一件は賛成全員をもって承認すべきものと決しました。
以上をもちまして、農林水産委員会の報告を終わります。何とぞ、適切なご決定をお願い申し上げます。
○議長(馬頭哲弥君) 総務委員会委員長宇治田栄蔵君。
〔宇治田栄蔵君、登壇〕(拍手)
○総務委員会委員長(宇治田栄蔵君) 総務委員会における審査の経過並びに結果について、ご報告申し上げます。
当委員会に付託されました案件は、議案付託表に記載のとおり、議案十件、知事専決処分報告四件、請願審査継続分二件であります。
当委員会は、七月十二日及び十四日の二日間、第一委員会室において開催し、当局から付託案件について説明を聴取した後、審議を行いました。
各委員の質疑、意見及び要望等の主なものは、次のとおりであります。
監査委員事務局関係では、公営競技事務所職員による公金横領事件についての対応策をただしたのに対し、横領事件の全容について把握するとともに、公営競技事務所における仕事の仕組みについて不備はなかったか、監査時期の問題、監査の仕方等についての対応策を検討しているとの答弁がありました。
また、再発防止のため今後の具体策についてただしたのに対し、公営競技事務所の業務の見直し、人事管理のあり方、管理監督者の研修の実施、現金出納検査における資金前渡しの精算状況を検査する等を検討しており、できる限り早い時期に結論を出したいとの答弁がありました。
さらに、現在の監査委員事務局の監査体制で対応できるかとただしたのに対し、現監査体制では十分でない面があるが、事務局職員の研修をより一層強化するとともに、職員が全力を挙げて業務に取り組んでいきたいとの答弁がありました。
知事公室関係では、リゾート博の前売り入場券の販売方法についてただしたのに対し、販売は主催者によるあっせん販売が大きなウエートを占めているが、より多くの県民の方々にご来場いただくためには各種団体の協力等も得ながら販売しているとの答弁がありました。
また、前売り入場券の値引き販売についてただしたのに対し、販売をお願いする際は値引き販売されないように配慮を願うとともに、会社の厚生事業として取り扱う場合についても、その趣旨を徹底していただくようお願いしているとの答弁がありました。
さらにまた、入場券の安売りが広まると県民の間に不公平感が高まり、ひいては県行政のあり方そのものまで不公平感を抱かれることになるので、十分配慮するようにとの要望がありました。
次にリゾート博のPRについて、駅や空港その他多くの人が集まるところに立て看板を設置し、開催期間等を表示してはどうか、またその費用は市町村と協議して負担をお願いしてはどうかとただしたのに対し、現在、JR十二駅と南海八駅の二十カ所に残日表示計を設置しており、市町村にお願いしているのは、パンフレットスタンドの設置のほか、博覧会の期間の表示については広報誌でのPRや広告看板、懸垂幕の設置などを既にお願いしている、県民総参加の意欲を燃やすためにいろいろな形でPRを展開しているが、県外から来られた方々への博覧会開催期間のPR等についても各市町村や協会とも相談しながら今後進めていきたいとの答弁がありました。
また、PRは時の流れの中で展開していく必要があり、PRの度合いにだんだん密度を加えていき、最高潮に達した状態で開幕日を迎えるのが望ましいことから、PR費用の割り振りを予算の上でも考慮しているのかとただしたのに対し、それぞれの時期におけるPRについては、博覧会協会の方でも平成三年四月から博覧会が閉幕する平成六年九月までを周知期、関心期、注目期、誘導期、再来期に分けてPR計画を作成しているが、それぞれの時期における予算上の区分けは行っていないとの答弁がありました。
このほか、リゾート博に関連して、博覧会場を汚さないという観点から、会場内での缶や瓶を使った飲み物等の販売規制についての要望がありました。
企画部関係では、大阪への分水時期について、県は上流のダムの完成を基本とし、和歌山市は前提としている、分水の時期はどういった条件により開始するのかただしたのに対し、分水の時期については協定では平成十二年を目標としており、分水に当たっては大滝ダム、紀伊丹生川ダム、紀の川大堰の完成を基本としているが、大阪府の府県間道路、紀泉地域の整備等の進捗状況を見ながら総合的に進めていく、また今後の和歌山市の水源確保については、大滝ダムの暫定水利権の申請等により水源の確保に努めているとの答弁がありました。
さらに、大阪府の受け入れ態勢ができたからといって、大堰が完成しても毎秒〇・二九立方メートル分水しないと考えてよいか、また分水についての方針は協定締結時と変わっていないかとただしたのに対し、協定当時、大阪府との間では水資源施設等の完成を基本としているということで確認している、分水の方針は協定締結時と変わっていないとの答弁がありました。
次に、大阪府へ分水することにより和歌山市の水は不足することはないかとただしたのに対し、和歌山市は、既存の水利権に加え、大滝ダムの暫定水利権により確保されるところであり、将来の水需要については和歌山市の第五次拡張事業計画等により確保されることになっている、大阪府への分水の水は紀の川大堰、紀伊丹生川ダムで新しく開発される水であり、和歌山市の水需給に影響を及ぼすものではないとの答弁がありました。
次に、特急くろしお号の藤並駅停車についてただしたのに対し、特急の停車駅増については、停車時分がさらに必要となり、かねてからJRに要望している高速化の問題とのかかわりもあるが、今後もさまざまな観点からJRと話し合っていきたいとの答弁がありました。
次に、地籍調査事業に関連して、公共事業の施行の際に法定外公共物である里道、水路等の境界明示の難しさが大きな事務量となっていると思われるが、この境界明示の基本的な取扱図、すなわちわかりやすいパンフレット等を作成することについて企画部としてどう考えるかただしたのに対し、地籍調査実施地区における一般的な取扱図を作成される方向で土木部用地対策室に要望していきたいとの答弁がありました。
次に、コスモパーク加太の土地利用計画に関し、総合運動公園の設置についてただしたのに対し、総合運動公園の整備方針をどういった形で進めるのかまず決定し、その決定の過程の中でコスモパークの土地利用計画も含めて協議されるものと考えているとの答弁がありました。
これに関連して、長い間かかって議会が予算等承認してきた本来のコスモパーク加太のあり方を安易に変えられてはならない、見直した土地利用計画の検討結果はどうなっているのかとただしたのに対し、現在、計画の一部見直しを推進機構で検討中であり、リサーチ、リゾート、住宅のコンセプトと民間活力導入の基本的な考え方には変化はないが、各議員の提言をあわせ検討しているとの答弁がありました。
また、総合競技場の設置に関する質疑があり、国際競技のできる施設の建設についての要望がありました。
このほか、シートベルト着用促進大会、和歌山県情報化推進協議会複合施設整備室の室名についても意見、要望がありました。
土地開発公社関係では、大川地先の関西国際空港土砂採取工事の桟橋の利用方法についてただしたのに対し、基本的には撤去の方針であるが、なお施設の再利用をも含め検討中であるとの答弁がありました。
また、公社設立の趣旨に沿って将来の事業用地の確保を考えているかとただしたのに対し、厳しい時期であるが、将来に向け企業用地等を確保すべく調査しているところであり、未利用地の開発についても鋭意努力しているところであるとの答弁がありました。
総務部関係では、公営競技事務所の不祥事を二度と起こさないために具体的に何をするのかとただしたのに対し、今回の事件については深く反省しており、総務部だけでなく、監査委員、出納室等の関係する課室を含めて検討している、総務部としては、行政面の継続性も重要であるが、なれから重大な事件を起こしていることから、現金を扱う職場、契約事務を扱う職場、許認可事務を扱う職場等については新年度から人事配置に配慮していくこと、また上司が部下の職務状況等の把握を的確に行うよう指導していくこと、さらに職員全員が事件の重要性を認識し、研修の場を通じて自覚を促していきたいこと等の答弁がありました。
このほか、上司が部下の職務等をより的確に指揮できる環境づくりをするべきではないかとただしたのに対し、人事課において所属長との話し合いや研修の機会を通じて指導していきたい、また出納員については自覚と職務の重要性を認識させるために研修を行い、辞令交付をしていくと聞いているとの答弁がありました。
次に、六月補正予算は百七十億円余りの大型予算であるが、その予算の基本的な考え方及び効果についてただしたのに対し、国の景気対策を受け、昨年の九月補正、五年度当初予算等、一連の景気対策を実施してきたところであるが、さらに六月補正予算では、国の対策を受け、県としても景気の早期回復を図るため、公共事業等の追加を中心として異例の百七十億円余りの大型補正予算をお願いしたところであり、具体的には空港関連三十億円や世界リゾート博への対応等、県勢活性化及び景気に好影響を与えると期待されるものを重点的に措置をしているとの答弁がありました。
このほか、繰り越し関係並びに市町村関連における事業の執行についてもただしたのに対し、景気対策の観点からも早期執行が望ましいところであり、年度当初において現場サイドとの話し合いを行う等、前倒し執行に力を入れ、繰り越しを少なくする努力をしている、また市町村関連についての事業においてもバランスや優先順位に配慮しながら予算計上しているとの答弁がありました。
さらにまた、県の補正予算が市町村の大きな負担になり、対応できない市町村もあるのではないかとの質疑に対し、市町村においても事業意欲は旺盛であり、市町村の九月補正で対応するところが多いと思われるが、地方財政計画の中で市町村負担分については財源措置がされており、今年度補正についても起債、交付税で措置されているが、財源の厳しい市町村に対しては個別に相談に応じていくという答弁がありました。
以上のような審議の結果、採決に入りましたが、当委員会に付託されました議案第七十四号から第八十号、第八十七号、第九十一号及び第百九号については全会一致をもって原案どおり可決すべきものと決し、知事専決処分報告報第一号、報第二号、報第三号及び報第五号については全会一致で承認すべきものと決しました。
また、請願につきましては、お手元に配付の請願審査結果表のとおり、議請第十八号は継続審査を要するものと決し、議請第二十六号は請願者からの取下願を承認すべきものと決しました。
以上をもちまして、総務委員会の報告を終わります。何とぞ、適切なご決定をお願い申し上げます。
○議長(馬頭哲弥君) 厚生委員会委員長松本貞次君。
〔松本貞次君、登壇〕(拍手)
○厚生委員会委員長(松本貞次君) 厚生委員会における審査の経過並びに結果について、ご報告申し上げます。
当委員会に付託されました案件は、議案付託表及び請願文書表に記載のとおり、議案一件、請願一件であります。
委員会は、七月十二日及び十四日の二日間、第二委員会室で開催し、民生部、保健環境部の順に当局から付託案件についての説明を聴取した後、審議を行いました。
委員会における各委員の質疑、意見及び要望の主なものは、次のとおりであります。
民生部関係では、まず最近の援護の状況についてただしたのに対し、恩給法による各種年金は、本人、遺族を含め全国で約百八十六万八千人が給付されており、本県では現在二万六千二百十二人で、年々約四%減少しているとの答弁がありました。
次に、六星寮の現状は荒れ草が茂っているので草刈り等の維持管理を行うように、また跡地の将来計画について具体的な検討に入っているのかとただしたのに対し、六星寮については、三年余り前に廃止し、現在障害福祉課が管理しているが、現地を確認した後に対応したい、また跡地利用については、現在具体的検討に入っていないが、長期的展望に立って総合的に検討してまいりたいとの答弁がありました。
これに対して、福祉施設は個々に整備するのではなく、エリア的に地域の協力が得られるように地域に配慮した整備をすべきであり、当地は視覚障害者の施設地との感覚もあり、早期に取り組むようにとの要望がありました。
保健環境部関係では、まず乳児健康診査業務中の事故について、その賠償額及び事故があったベッドの構造等その状況についてただしたのに対し、賠償額は十四万三千五百十円で、診察台は通常安全なものを使用しており、今後ともこのような事故が発生しないよう十分注意してまいりたいとの答弁がありました。
次に、保健環境部として、環境問題に対し基本的にどのような考えであるか、また排出事業場に対して全県的な規模でどのような取り組みをしているかただしたのに対し、環境問題は地球規模で問題化されているが、これらの問題は県民一人一人が身近な問題から解決していくことが一番大切である、また排出源の工場、事業場に対して公害防止施設整備資金融資等により公害防止施設の整備を指導し、河川の水質汚濁防止に取り組んでまいりたいとの答弁がありました。
さらに、保健衛生の立場から、廃棄物等に対する取り組みと保健所の機能、及び委員会質疑内容について出先機関への周知を図っているかとただしたのに対し、保健所見直しの中で対物サービスについて機能の充実を図ってまいりたい、また各保健所へは伝達しているが、今後とも徹底してまいりたいとの答弁がありました。
次に、和歌山県看護職員修学資金貸与条例の改正についての具体的な内容についてただしたのに対し、修学資金貸与者が看護職員養成施設を卒業後、二百床以上の病院に勤務した場合の返還免除要件が五年から七年に改正されたものであるとの答弁があり、これに関連して、奨学金等貸与時、一定期限就業義務年限、つまりこれもお礼奉公の一種に変わりないが、看護婦が働きやすく援助する立場から考えれば免除要件は五年で十分であり、七年に延ばす必要がないと考えるが、この七年に延ばす基準についてただしたのに対し、和歌山県看護職員修学資金貸与については、県内就業を促進することにより看護職員の充足を図る目的で貸与しており、県内での看護職員の確保をさらに図っていきたい、また県内就業を希望する学生を少しでも支援していきたい立場から実施しているとの答弁がありました。
次に、湯浅町山田山総合開発事業における墓地公園造成に対する知事の許可状況について、また湯浅町の六月議会で許可されていると受け取られる答弁がされているが、公の場での発言に対し、許可をしていないならしていないということで湯浅町を指導すべきでないか、また湯浅町の状況を十分把握した上で進めていくべきであるとただしたのに対し、現在、経営主体について協議を受けており、それについての説明と資料の提出を求めている、墓地の経営は公共性、非営利性、永続性の三点が確保されなければならないことから民間委託は許されないものであり、山田山の墓地経営については上記三点により検討してまいりたいとの答弁がありました。
なお、請願の取り扱いにおいて、当局の委員会審査前における一連の行為について指摘がなされ、当局より陳謝されました。
以上が、厚生委員会における審査の概要であります。
採決の結果、付託されました議案一件は賛成多数で可決すべきものと決しました。
また、請願につきましては、お手元に配付の請願審査結果表のとおりであります。
以上をもちまして、厚生委員会の報告を終わります。何とぞ、適切なご決定をお願い申し上げます。
○議長(馬頭哲弥君) 経済警察委員会委員長尾崎要二君。
〔尾崎要二君、登壇〕(拍手)
○経済警察委員会委員長(尾崎要二君) 経済警察委員会における審査の経過並びに結果について、ご報告申し上げます。
当委員会に付託されました案件は、議案付託表並びに請願文書表に記載のとおり、議案三件、知事専決処分報告一件、請願継続審査分一件であります。
当委員会は、七月十二日、第三委員会室で開催し、当局から付託案件について説明を聴取した後、審議に入りました。
各委員の質疑、意見並びに要望等の主なものは、次のとおりであります。
商工労働部関係では、まず、円高の影響等も含め、本県における景気の実態についてただしたのに対し、好況と言える業種はないが、現状を維持している業種として和雑貨、梅干し、染料、中間物、家具等があり、不況業種として染色整理、機械等がある、負債額一千万円以上の倒産件数も前年同期に比べて増加しており、主な原因は販売不振等である、円高の直接的影響を受けているのは製品を輸出している染料、中間物、機械業種である、また輸入の増加によりニット、縫製業等の国内市場への影響が心配されるとの答弁がありました。
これに対し委員からは、現在の繊維産業は東南アジア諸国からの輸出攻勢等を背景に不況であると言われているが、これに対する今後の対応についてただしたのに対し、染色整理業種などの景気には依然として厳しいものがあり、この状況は今後も続くものと予想される、開発途上国からの輸出攻勢に対しては、繊維関係の業種別中央組織等から多国間繊維取り決め・MFA協定で規制するよう国に対して要望しており、県においても機会あるごとに実情を訴えている、しかし、国においては種々の繊維支援策の実行が期待されない場合に当該規制を行うものと考えられており、今後とも国の動向を注意深く見守りながら引き続き要望していきたいとの答弁がありました。
関連して委員からは、雇用失業情勢についても質疑がありました。
次に、誘致企業のうち未操業となっている十二社の現状についてただしたのに対し、粉河町、那賀町及びかつらぎ町等、ほとんどが紀北地域へ進出する予定の企業で、用地の紛争、景気の後退等により操業に至っていないとの答弁がありました。
関連して委員からは、今後、本県へ進出予定の企業に支障を来さないようにとの要望がありました。
次に、白浜、天神崎等を含めた系統的な広域観光ルートの検討についてただしたのに対し、現在、紀伊半島観光振興懇談会等においても論議をしており、天神崎やひき岩群などの観光地を結ぶルートの設定を関係市町村とも連携しながら進めていきたい、本年度は広域観光ルートを示した観光パンフレットを作成したいとの答弁がありました。
次に、和歌山個人タクシー協同組合が観光タクシーを実験的に実施した結果、及び田辺、白浜等での運行予定についてただしたのに対し、本年三月の試乗会の結果、大変好評で、今後本格的な運行を予定していると聞いており、田辺方面等でも一部実施されているところである、今後も法人のタクシー協会に対し本格的な取り組みをされるよう話を進めていくところであるとの答弁がありました。
次に、関西国際空港旅客ターミナルへの本県企業の出店状況についてただしたのに対し、県内から一般枠で二企業二区画、特別枠で三企業三区画が決定し、内訳は、飲食が二区画、物販が三区画である、また府県コーナーへも県として出店する方向で、現在、大阪府及び兵庫県と協議中であるとの答弁がありました。
このほか、和歌山ファンクラブ開催による成果の反映方法、田辺駅構内の中辺路町平安村コーナーの運営状況、策定中の産業活性化ビジョンの進捗状況、関西国際空港の開港を生かした企業用地の造成についての質疑や、NIES諸国の実態調査の実施並びに当該諸国からの技術研修生を工業技術センターで受け入れてはどうかとの意見、本県総合経済政策についての要望等がありました。
次に公安委員会関係では、まずプレジャーボート等の損害保険制度や加入を義務づけるための国等への働きかけについてただしたのに対し、警察の所管外ではあるが、一般的に船舶に関する法的な保険制度は漁船損害等補償法に基づく相互保険制度があると聞いている、しかし、プレジャーボート等の漁船以外の船舶についてはこのような制度はなく、保険契約は任意に行われているようである、警察としてはあらゆる機会に事故の状況や被害の実態を据えてその悲惨さ等を一般の方々や関係機関等に広く知っていただくよう努力していきたいとの答弁がありました。
次に、全国的に刑事事件の検挙率が五、六年前と比べて低下している状況を踏まえて、本県の検挙率や低下要因等をただしたのに対し、全国の刑法犯検挙率は年々低下を示しており、本県も昭和六十三年は六一%であったが、昨年は四六%であった、その要因として考えられることは、殺人、強盗などの重要犯罪や自動車窃盗などの重要窃盗犯に重点指向した捜査活動を展開していること、さらにスピード化、広域化等の厳しい捜査環境も影響していること等が挙げられるとの答弁がありました。
次に、今回の総選挙における本県の違反状況についてただしたのに対し、七月十一日までの警告件数は六十七件であり、前回の総選挙では公示日までに既に百六十三件の警告を行っていたので、今回は数字的には減少している、選挙情勢は厳しいと言われており、引き続き不偏不党かつ厳正公正な立場を堅持して積極的な選挙違反取り締まりに努めるとの答弁がありました。
次に、婦人警察官採用後の活用状況についてただしたのに対し、婦人警察官は和歌山市内三署及び田辺署に配置し、個々の能力、適性等を勘案して刑事係、防犯係、地域係、交通係の各分野で女性としての特性を生かして活用しているとの答弁がありました。
このほか、暴力団離脱者等社会復帰対策協議会の効果的な運用と暴力団取り締まりの積極的な広報、世界リゾート博に向けた交通渋滞の緩和と違法駐車の集中取り締まりについて要望がありました。
以上のとおり慎重審査の後、採決の結果、当委員会に付託されました議案第七十四号、八十二号及び八十八号は全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決し、知事専決処分報告報第二号は全会一致をもって承認すべきものと決しました。
また、請願につきましては、お手元に配付いたしております請願審査結果表のとおり、議請第十六号は請願者からの取下願を承認すべきものと決しました。
以上で、経済警察委員会の報告といたします。何とぞ、適切なご決定をお願い申し上げます。
○議長(馬頭哲弥君) 建設委員会副委員長高瀬勝助君。
〔高瀬勝助君、登壇〕(拍手)
○建設委員会副委員長(高瀬勝助君) 建設委員会における審査の経過並びに結果について、ご報告申し上げます。
当委員会に付託されました案件は、議案十一件、知事専決処分報告三件であります。
当委員会は、七月十二日、第五委員会室において土木部、企業局の順に開催し、当局から付託案件についての説明を聴取した後、審議に入りました。
当委員会における各委員の質疑、意見及び要望の主なものは、次のとおりであります。
土木部関係では、個人消費や民間の設備投資の伸びが展望できない現在、景気対策として公共投資に対する期待は大きい、波及効果が目に見えるような事業に効果的な発注を行うようとの意見に対し、六月補正の公共事業の増額は景気対策の一部であり、他施策と組み合わせ総合的に進めることにより民需も増加し、効果が目に見えるようになる、土木部としては上半期八〇%契約に向け全力を尽くすとの答弁がありました。
また、公共事業のあり方、発注の仕方に論議がある中、建設省を中心に入札制度の検討がなされていると聞いているが、県として、常に問題を予測した発注の仕方、指名のあり方等を考慮し、地域の活性化につながる土木行政を推進するようとの要望がありました。
次に、建設省は個性的で魅力ある地域の整備について手づくり郷土賞を実施しているが、その状況及び受賞状況はどうかとの意見に対し、国土建設週間の行事として昭和六十一年度より実施し、昭和六十一年度より毎年一件から三件を本県より応募している、平成元年度に川湯野営場等が入選しているとの答弁がありました。
また、用地買収促進のための体制づくりと対策はどうかとの意見に対し、職員の増員については行政改革との問題もあり困難な状況にある、昨年より県のOBを非常勤嘱託員として採用、用地交渉等の用地事務を行っている、県土地開発公社への委託や市町村への委託については具体的に話し合いを進めているほか、民間への業務委託も国で検討中である、また今春採用の用地主事を特別研修等へ参加させ、量より質で用地取得推進のための体制づくりを行っているとの答弁がありました。
次に道路関係では、県道吉備金屋線の徳田バイパスの必要性と今後の見通しはどうかとの意見に対し、徳田バイパスは平成六年度完成予定である、バイパスから国道四十二号までの道路については、町から要望もあり、本年、経済・交通量予測調査等を予定している、当計画道路は延長四キロメートルの工事であり、必要性や事業手法等について今後町と協議していくとの答弁がありました。
また、和歌山橋本線の学文路地内の完成と未買収家屋の戸数はどれだけか、恋野地区の拡幅や歩道の設置についての計画と上田地区内の橋の拡幅はどうかとの意見に対し、国道三百七十号学文路工区は一キロメートルで、四百メートルは舗装を完了、残六百メートルは人家があり、十八戸が未買収であり、平成五年度で六戸の買収を予定している、平成九年度に完成の予定である、恋野地区の計画は二車線の確保と歩道の設置を行っているが、橋本橋までは南海電鉄との立体交差等の区間もあり、ルートの検討を進めていく、また上田地区内の幅員狭小部については市と協議しながら検討していくとの答弁がありました。
また、道路への電線等の地中化について、広幅員道路の地中化は促進されているが、狭幅員道路についてもキャブ工事が施行できるよう計画されたいとの要望もありました。
次に、JR紀三井寺駅から新県立医大の間に道路を新設するよう要望しているが、土木部としての意見はどうかとただしたのに対し、紀三井寺駅から新医大までのアクセス道路は必要であると認識している、駅西側の駅前広場等の土地利用や道路について市や関係機関と協議検討していくとの答弁がありました。
次に、和歌山市内の東西道路の進捗状況はどうかとの意見に対し、和歌山港鳴神山口線は進捗率四六・六%であり、本年度中には県庁前交差点から和歌山城駐車場入り口までは完成させたい、湊神前線は借家人の方々に対する住宅確保策について検討を進め、商店の移転先についても、周辺での代替地取得について努力するとともに現地詰所を建設し、地元とのコミュニケーションを図っていく、南港山東線は一部工場用地の買収等問題があるが、暫定的に三差路を四差路交差点とする工事を実施していく、市駅小倉線はJR踏切区間を立体交差化しており、リゾート博までに完成する予定であるとの答弁がありました。
また、和歌公園整備の一環として公有水面埋立申請を行っている都市計画街路和歌浦廻線の整備についても、今後努力してほしいとの要望がありました。
次に河川関係では、和歌川緑地の管理体制と県民に対する有効利用をどう考えるかとの意見に対し、和歌川緑地は貴重なオープンスペースであり、再整備を進めていく、また管理については、施設利用が適切に行われるよう、地元自治会や現在利用している団体と調整を図り取り組んでいくとの答弁があり、管理については都市計画課と相談し、よりよい和歌川緑地をつくってほしいとの要望もありました。
また、丹生川ダムの進捗状況と今後の計画及び周辺地域整備計画についてどうかとの意見に対し、進捗状況については、平成元年度より建設省で実施計画調査に着手、水理水文調査、地形・地質調査、環境調査を実施中であり、平成四年度末までに二十六本のボーリング調査を行った結果、比較的良質な地質との報告を受けている、平成五年度には従来調査とダムサイトで試掘横抗ボーリング等を実施する予定であり、ダムの高さ等の諸元を定めていく予定である、県として、地元市町と連携を図り事業の促進に取り組むとともに、周辺整備についても関係市町と協議し、国の意見を聞きながら今後検討していくとの答弁がありました。
次に港湾関係では、和歌浦漁港に放置車両等があり、十分な管理がなされていないが、土木部としてどう考えるのかとの意見に対し、漁港管理者の漁港課に伝えている、土木部としても水際線の環境維持や管理は重要な課題であると考えており、現状の改善に協力してまいりたいとの答弁がありました。
漁港課、港湾課ではなく、県として対処してもらいたいとの要望がありました。
次に砂防関係では、最近の長雨で急傾斜地等災害が発生しており、住民が安心して生活できるよう一日も早く対処されたいとの意見に対し、豪雨により急傾斜地等二十四カ所の災害報告を受けており、災害関連緊急事業で早急に施行できるよう本省と協議中である、その他採択基準に合うものは県単事業等で対処するとの答弁がありました。
次に企業局関係では、白浜有料道路の無料開放後、問題は生じていないかとの意見に対し、事前に道路改良等の工事を実施しており、県道として問題なく利用しているとの答弁がありました。
また、雑賀崎地区土地造成事業について、金属機械器具製造業者向けの土地売却単価が高額とならないよう、また紀の川大堰の建設により工業用水取水レベルの変更の改良工事が伴うが、余り工業用水料金の負担増とならないようにとの要望がありました。
さらに、マリーナシティ建設後の企業局の事業として、県発展のための新たな事業を検討するようにとの要望がありました。
以上、慎重審議の結果、採決に入りましたが、当委員会に付託されました議案十一件は、いずれも賛成全員をもって可決すべきものと決しました。
また、知事専決処分報告三件は、いずれも賛成全員をもって承認すべきものと決しました。
以上をもちまして、建設委員会の報告を終わります。何とぞ、適切なご決定をお願い申し上げます。
○議長(馬頭哲弥君) 以上で、各常任委員会委員長の報告が終わりました。
○議長(馬頭哲弥君) これより、委員長の報告に対する質疑に入ります。──質疑なしと認めます。
○議長(馬頭哲弥君) 次に、ただいま議題となっております案件について討論の通告がありませんので、直ちに採決いたしたいと思います。これにご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(馬頭哲弥君) ご異議なしと認めます。よって、直ちに採決を行うことに決定いたしました。
○議長(馬頭哲弥君) これより採決に入ります。
まず、議案第七十四号、議案第七十九号から議案第八十一号まで、議案第八十六号、議案第九十八号を一括して採決いたします。
本案に対する委員長の報告は、いずれも原案可決であります。
本案を委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君はご起立願います。
〔賛成者起立〕
○議長(馬頭哲弥君) 起立多数であります。よって、本案はいずれも原案のとおり可決されました。
○議長(馬頭哲弥君) 次に、議案第七十五号から議案第七十八号まで、議案第八十二号から議案第八十五号まで、議案第八十七号から議案第九十七号まで、議案第九十九号、議案第百九号を一括して採決いたします。
本案に対する委員長の報告は、いずれも原案可決であります。
本案を委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君はご起立願います。
〔賛成者起立〕
○議長(馬頭哲弥君) 起立全員であります。よって、本案はいずれも原案のとおり可決されました。
○議長(馬頭哲弥君) 次に、地方自治法第百七十九条の規定による知事専決処分報告報第二号及び報第六号を採決いたします。
本件についての委員長の報告は、いずれも承認であります。
本件を委員長の報告のとおり承認することに賛成の諸君はご起立願います。
〔賛成者起立〕
○議長(馬頭哲弥君) 起立多数であります。よって、本件はいずれもこれを承認することに決定いたしました。
○議長(馬頭哲弥君) 次に、報第一号、報第三号から報第五号までを一括して採決いたします。
本件についての委員長の報告は、いずれも承認であります。
本件を委員長の報告のとおり承認することに賛成の諸君はご起立願います。
〔賛成者起立〕
○議長(馬頭哲弥君) 起立全員であります。よって、本件はいずれも委員長の報告のとおり決定いたしました。
○議長(馬頭哲弥君) 次に、請願五件を一括して採決いたします。
本件は、いずれも委員長の報告のとおり決することにご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(馬頭哲弥君) ご異議なしと認めます。よって、本件はいずれも委員長の報告のとおり決定いたしました。
──────────────────
○議長(馬頭哲弥君) 次に、日程第二に入ります。
○議長(馬頭哲弥君) お諮りいたします。お手元に配付しております「継続審査を要する所管事務調査件名表」及び「継続審査を要する担任事務調査件名表」のとおり、各常任委員会及び議会運営委員会に対し、閉会中の継続審査として付議することにご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(馬頭哲弥君) ご異議なしと認めます。よって、以上のとおり、各常任委員会及び議会運営委員会に対し閉会中の継続審査として付議することに決定いたしました。
──────────────────
○議長(馬頭哲弥君) 次に、日程第三に入ります。
同和対策、関西国際空港対策、水資源対策、半島振興過疎対策の各特別委員会から中間報告が文書をもってなされておりますが、これらはいずれもお手元に配付しておりますので、ご了承願います。
───────────────────
同和対策特別委員会中間報告
委員長 門 三佐博
同和対策特別委員会の現在までの審議の経過並びに活動状況等について、その概要をご報告申し上げます。
当委員会は、平成4年7月7日の本会議において委員の改選が行われ、同日招集された委員会で委員長に私が、副委員長に森正樹委員がそれぞれ選任されました。
以下、現在に至るまでの概況をご説明申し上げます。
まず、平成4年10月14日に開催の委員会において、同和対策事業の現状と今後の見通しについて、民生部より説明を聴取し、審議を行いました。
この中で、同和対策事業の実施については、同和対策事業特別措置法施行以来23年間、県議会を初め関係市町村・地元の方々等県民の協力をいただく中で、県、市町村併せて約9370億円の事業を実施し、この結果地区の生活環境は大きく改善整備をみた。
また、平成4年3月31日地対財特法の一部を改正する法律が制定され5年間の延長をみたが、今後も引き続きこの法律に基づき同和対策事業を進めていくが、少なくともハード事業については3年間で終えてしまうという決意のもと、より迅速に計画的な事業の推進を図っていく。
また、生活基盤の安定を図る産業・就労対策や差別事件が今なお発生している事実を厳しく踏まえ、教育・啓発等をより積極的に推進し、同和問題の完全解決に全力を傾注する。
なお、平成5年度国における同和対策事業の動向については、概算要求として1257億円余(対前年度比96.2%)の予算要求がなされており、とりわけ、総務庁要求の中で昨年の地対協の意見具申にもあった全国的規模の実態調査を実施する調査費が計上されている。
県としても、物的事業の早期完遂や、人権啓発、産業・就業対策・教育対策等なお一層の充実を図る必要があるため国に対し重点要望しているところであるが、今後とも国の動向を見極めながら同和対策総合推進計画に基づき国民的課題としての同和問題を初め、あらゆる差別をなくしていくため一層の努力をしてまいる旨の説明がありました。
次に、11月19日と20日の両日県外調査を実施し、福岡県議会においては、福岡県同和対策の概要について説明を受け、質疑応答を交え意見交換を行いました。
このあと、福岡市内の住宅改良事業の現地調査を行いました。
続いて、平成5年2月22日と23日の両日にわたり県内調査を実施し、和歌山市内の2地区、さらに御坊市役所においては御坊市の地域改善施設整備事業等の説明を受け、意見交換を行った後、住環境整備を中心に現地調査を行った。
さらに、3月22日委員会を開催し、当局より平成5年度同和対策予算等についての説明の後質疑を行いました。
ここでは、平成5年度に国が実施する実態調査について、また先般の県内調査で各地を視察したが、法期限内に残事業が果たして実施できるのか等の質疑が交わされました。
また、7月14日及び15日の両日委員会を開催し、「同和対策事業の現状と今後の取り組み」を審議しました。
この中で、前回の委員会において、差別発言を行った議員の政党への入党に関し、当該政党の同和問題に対する考え方を文書で求めよとの要請を行ったことに対する当局のその後の対応に関して質疑があり、約4カ月の間にこの要請に応えていないことについて遺憾である旨の発言が相次ぎました。
この件については、委員長名で文書で当該政党に申入れするとともに継続審査とすることに決定しました。
以上をもって、当委員会の現在までの審議の経過と活動の状況についての概況報告といたします。
何とぞ、よろしくご了承賜りますようお願い申し上げます。
(参考) 同和対策特別委員会の審議の状況
┌─────┬─────┬─────────────────┐
│実施年月日│区 分│ 審議内容等 │
├─────┼─────┼─────────────────┤
│ 4. 7. 7│委員会開催│正副委員長互選 │
│ │ │ 委員長門 三佐博 │
│ │ │ 副委員長 森 正樹 │
│ 10.14│委員会開催│ 「同和対策事業の現状と今後の見通│
│ │ │し」を審議 │
│ 11.19│調 査│福岡県議会及び福岡市内を視察調査 │
│ 20│ │ │
│ 5. 2.22│調 査│和歌山市2地区 │
│ 23│ │御坊市(市役所・1地区) │
│ 3.22│委員会開催│ 「平成5年度同和対策予算等につい│
│ │ │て」を審議 │
│ 7.14│委員会開催│「同和対策事業の現状と今後の取り組│
│ 15│ │み」を審議 │
└─────┴─────┴─────────────────┘
───────────────────
関西国際空港対策特別委員会中間報告
委員長 富 田 豊
関西国際空港対策特別委員会の審議の経過並びに活動状況について、その概要を御報告申し上げます。
当委員会は、昨年7月7日、6月定例会の本会議最終日、委員の選任が行われ、閉会後招集された委員会で正副委員長の互選が行われた結果、委員長に私が、副委員長に吉井和視委員がそれぞれ選任されました。
以来、委員会の開催や県外調査を実施するなど、関西国際空港対策について積極的に取り組んでまいりました。
以下、その概要について順を追って御報告申し上げます。
まず、9月8日、委員会を開催しました。
当局から、7プロジェクト3軸計画、すなわち紀の川テクノバレー計画、コスモパーク加太計画、南麓サイエンスパーク計画、臨空都市計画、地場産業都市計画、生鮮食料品供給基地計画、国際観光基地計画、及び国土軸、空港軸、地域軸に係る道路整備計画等、関西国際空港関連地域整備計画の進捗状況について説明を聴取し、質疑に入りました。
各委員からは、関西国際空港の開港時期や国内線の確保及びコスモパーク加太計画についての質問があり、これに対し、空港建設工事について平成5年12月には滑走路、平成6年6月にはターミナルビルが完成予定であり、平成6年夏頃の開港目標に向け、極めて順調に整備が進められている、国内便確保については、運輸省内部で組織されている国内路線ワーキンググループで検討されていると聞いているが、本県としても日本旅行業協会(JATA)、航空3社(日本航空株式会社、全日本空輸株式会社、株式会社日本エアシステム)への要望、主要地方都市等へのポートセールスを考えている、コスモパーク加太計画については、コスモパークを和歌山市全体、あるいは全県的な位置づけで魅力ある構想を再検討してはどうか、との質問に対し、これまではエリア内で完結というスタンスで考えてきたが、もっと広いエリアの中でのバランスを、という考えも含めて、更に今後も検討していきたいとのことでありました。
このほか、「関西国際空港」「マリーナシティー」「頭脳立地構想」等、複合的な雇用機会拡大に対する取り組みについて、機内食供給の現状と見通しについて、道路アクセス関連で、和歌山市内の通過交通・和歌山北バイパス・近畿自動車道紀勢線の渋滞解消のためのインターチェンジ移設について質疑、意見、要望がありました。
次に、10月29日から30日まで県外調査を実施し、航空3社に対する国内便確保のための要望、東京国際空港沖合展開事業の視察調査を行いました。
航空3社に対する国内便確保要望の際の意見交換では、路線計画については運輸省当局の方針次第であるという点、各料金(アクセス運賃、ビル等賃借料、着陸料金等)を安くして使い勝手のよい空港にしてほしいという点、この2点が3社の共通の意見でありました。その他、関西国際空港を国内線国際線を結ぶハブ空港として活用していきたいと考えているという意見もありました。また、航空会社としても、滑走路は3本あったほうが望ましいのは、当然のことであるとの意見もありました。委員会は、今後も国内線確保と空港全体構想実現に向けて、積極的に取り組んでいくことを強く要望しました。
以上、当委員会における審議の経過並びに活動状況の概要報告といたします。何とぞよろしくご了承賜りますようお願い申し上げます。
(参考) 関西国際空港対策特別委員会の審議等の状況
┌─────┬─────┬─────────────────┐
│実施年月日│区 分│ 審議内容 │
├─────┼─────┼─────────────────┤
│ 4. 7. 7│委員会開催│委員長・副委員長の選任 │
│ │ │ 委員長 富田 豊 │
│ │ │ 副委員長 吉井 和視 │
│ 9. 8│委員会開催│関西国際空港関連事業の経過及び現況│
│ │ │報告 │
│ 10.29│調 査│東京都 │
│ 30│ │・航空3社 │
│ │ │┌─日本航空株式会社 ─┐ │
│ │ ││ 全日本空輸株式会社 │ │
│ │ │└─株式会社日本エアシステム─┘ │
│ │ │ に対し、国内便確保に関する要 │
│ │ │ 望活動 │
│ │ │・東京国際空港沖合展開事業 │
│ │ │ 現況調査 │
└─────┴─────┴─────────────────┘
───────────────────
水資源対策特別委員会
委員長 堀 本 隆 男
水資源対策特別委員会の現在までの審査の経過並びに活動状況について、ご報告申し上げます。
当委員会は、昨年7月7日の本会議において委員の選任が行われ、同日招集された委員会で、不肖私が委員長に、高瀬勝助委員が副委員長にそれぞれ選任されました。
以来、委員会の開催や県内外調査を実施するなど、紀の川水問題に取り組んでまいりました。以下、委員会での当局の説明及び答弁並びに県内外調査の概要をご報告申し上げます。
初めに、紀の川大堰については、昭和62年度から建設に着手し、平成3年度末までに護岸工事・工事用道路等を実施してきており、平成4年度には引き続き堰の右岸工事及び低水護岸の促進を図る予定であり、また、紀の川の環境整備として、国、県、市が一体となり、河川敷に残されている不法占用の解決、民地の買収並びに河口部から岩出橋までの区間に整備される高水敷における公園整備を推進することとしており、今後とも国・県・市が協調し、地元関係者の理解と協力のもと事業を進めていくとの説明があり、委員から、阪和線紀の川鉄橋のスパンが狭すぎかけかえの必要性についての質問に対し現在、調査にかかる協定についてJRと協議を進めているとの答弁がありました。また、関連して、内川への農業用水路を利用しての送水についての質問に対し、現在、全庁的に取り組んでおり、関係部局と協議を進め、努力をしていきたいとの答弁がありました。
次に、紀伊丹生川ダムについては、建設省において、平成元年度から実施計画調査に着手し、ボーリング等の地質調査、測量・水理水文調査を実施しており、平成4年度は、2億円の調査費をもって、水理水文調査を引き続き実施するとともに、ダムサイト及び原石山候補地において、ボーリング等の地質調査並びに基準点測量・地形測量を実施し、地形図の精度を高めていくこととしており、県として、ダム事業の進捗に合わせ関係市町、国の関係機関と協議しつつ、水源地域整備計画の策定に取り組んでいくとの説明がありました。
次に、大滝ダム建設事業については、平成3年1月に転流を開始し、平成4年度は第2期工事として本体基礎掘削をさらに進捗させるとともに、プラントの据えつけ及び試験グラウト工事を実施する予定であるとの説明がありました。
また、府県間道路の整備状況についての質問に対し、紀の川利水に関する協定書及び覚書が昭和63年に交付され、主として7路線の整備について阪和開発連絡協議会を通じて協議しており、今後とも協定書、覚書に基づき努力していきたいとの答弁がありました。
また、紀泉地域の総合的な整備を図るための組織として平成2年に大阪府と設置した「紀泉地域総合整備推進委員会」について、委員から、この委員会は、水を送る方と貰う方が相発展して、助け合い、共同で考え、相乗的なプロジェクトを立案していくとの当初の趣旨であるが、どう生かされているかの質問に対し、平成2年に設立し、3年、4年の2カ年にわたって整備構想を策定したところで、この構想を作成するに当たり、調査委員会を設け平成3年度では、両府県が取り組むべき方向、共同で行う事業及び機能分担等の調査検討を行い、平成4年度では、具体的なプロジェクトについて調査検討を行っているとの答弁がありました。
また、加太岬スカイライン構想の具体化については、平成元年度より大阪府と共同調査に着手し、地域の現況、自然、社会条件等について調査を行っており、本年度は、過去3年間の調査を踏まえ、両府県間で「事業主体・手法等」の検討を進めているとの説明がありました。
次に、昭和63年度から実施している(財)紀の川水源地域対策基金交付金(分水協力金)に基づく地域整備事業については、平成2年度からは地域整備をなお一層推進するため、市町等が実施する事業を対象に県単独の助成制度を設け引き続き実施しているとの説明がありました。
最後に県内外調査でありますが、昨年11月17、18日の両日は、愛媛県伊予三島市の富郷ダム工事事務所を訪問し、建設省、水資源開発公団の担当者より詳細に説明を受け、紀の川の水に対する取り組みの参考とするとともに、「紀伊丹生川ダム」の推進に向けての指針が得られたところであります。
また、本年2月8日には、紀の川利水に関する協定書に基づく府県間道路の整備状況について、巡回調査を行いました。
以上をもって、当委員会の現在までの審議の経過並びに活動状況の概要報告といたします。何とぞ、よろしくご了承のほどお願い申し上げます。
───────────────────
半島振興過疎対策特別委員会
委員長 中 村 利 男
半島振興過疎対策特別委員会の現在までの審議の経過並びに活動状況について、ご報告申し上げます。
当委員会は、平成4年7月7日の本会議において委員の選任が行われ、同日召集された委員会で正副委員長の互選が行われた結果、委員長に不肖私が、副委員長に冨安民浩委員がそれぞれ選任されました。
以来、委員会の開催や県内外調査を実施するなど、半島地域の振興及び過疎地域の基盤整備等の問題に取り組んでまいりました。
以下、委員が改選され現在までの概要について、順を追ってご報告申し上げます。
まず、10月9日に半島地域や過疎地域の現状と今後の取り組み状況について審議するため、委員会を開催しました。
委員会では、半島振興法の期限の延長や施策内容の充実について、医療の確保や水道施設の普及について、中小企業融資対策や企業誘致・観光対策について、林道の整備や林業担い手確保対策について、ふるさと産品づくりや生活環境の整備について、道路整備や電気事業・土地造成事業等についての現状と今後の取り組み状況についての概要説明を聴取した後、質疑や意見交換を行いました。
次に、11月18日と19日の両日にわたり県内調査を実施し、「県山村産業試験場」、「グリーンピア南紀」、「県栽培漁業センター」、「東洋ハーネス(株)新宮センター工場」を訪問しました。
県山村産業試験場において、東牟婁県事務所長等から管内の道路整備を初め、半島振興過疎対策の現状についての概要説明を聴取した後、質疑応答を交え活発な意見交換を行い、その後、試験場施設の視察調査を行いました。
グリーンピア南紀においては、総支配人から事業内容と施設の概要について説明を聴取した後、施設内の見学を行いました。
県栽培漁業センターにおいては、所長から業務の概要についての説明を聴取した後意見交換を行い、魚類貝類の種苗生産施設を視察調査しました。
東洋ハーネス(株)新宮センター工場においては、工場長から業務内容と施設の概要について説明を聴取した後、施設内の見学を行いました。
次に、平成5年1月26日から28日にかけて、県外調査を実施し、「国土庁」、「幕張メッセ」、「千葉県議会」等を訪問しました。
国土庁においては、当時の地方振興局斉藤総務課長から、半島振興対策についての対策と課題についての講演を聴取した後、質疑応答に続いて各委員から和歌山県の状況を強く訴え、理解を求めるため活発な意見交換を行いました。
幕張メッセにおいては、事業内容及び施設の概要の説明を聴取した後、施設内の国際展示場、国際会議場、イベントホール等を見学しました。
千葉県議会においては、議会運営、組織構成、及び千葉県における半島地域振興の取り組みの現況等についての概要説明を聴取の後、活発に質疑や意見交換を行いました。
以上をもって、当委員会の現在までの審議の経過並びに活動状況の概況報告といたします。
何とぞよろしくご了承のほどお願い申し上げます。
──────────────────
○議長(馬頭哲弥君) 次に、日程第四に入ります。
○議長(馬頭哲弥君) お諮りいたします。同和対策、関西国際空港対策、水資源対策及び半島振興過疎対策の各特別委員会に付議されたそれぞれの問題について、さらに閉会中の継続審査とすることにご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(馬頭哲弥君) ご異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
○議長(馬頭哲弥君) この際、報告いたします。
知事から、議案の追加提出がありました。
───────────────────
財第88号
平成5年7月15日
和歌山県議会議長 馬 頭 哲 弥 殿
和歌山県知事 仮 谷 志 良
和歌山県議会平成5年6月定例会追加議案の提出について
地方自治法第96条の規定に基づく議決事件について、次のとおり議案を提出します。
記
議案第110号 和歌山県監査委員の選任につき同意を求めるについて
議案第111号 和歌山県監査委員の選任につき同意を求めるについて
───────────────────
○議長(馬頭哲弥君) お諮りいたします。ただいま報告いたしました議案第百十号及び議案第百十一号を本日の日程に追加し、直ちに議題といたしたいと思います。これにご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(馬頭哲弥君) ご異議なしと認めます。よって、そのとおり決しました。
──────────────────
○議長(馬頭哲弥君) 議案はお手元に配付しておりますので、まず知事の説明を求めます。
知事仮谷志良君。
〔仮谷志良君、登壇〕
○知事(仮谷志良君) ただいま上程されました議案第百十号及び議案第百十一号は、県監査委員和田正一君、阪部菊雄君が七月十五日、辞職いたしましたので、その後任として堀本隆男君、宇治田栄蔵君を同委員に選任したいと存じ、同意をお願いするものであります。
何とぞ、ご賛同賜りますようお願い申し上げます。
○議長(馬頭哲弥君) 以上で、知事の説明が終わりました。
お諮りいたします。本案については、委員会付託等を省略し、これより直ちに採決いたしたいと思います。これにご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(馬頭哲弥君) ご異議なしと認めます。よって、本案は委員会の付託等を省略し、これより直ちに採決することに決定いたしました。
○議長(馬頭哲弥君) 本案について質疑はございませんか。──質疑なしと認めます。
○議長(馬頭哲弥君) これより採決に入ります。
まず、議案第百十号和歌山県監査委員の選任につき同意を求めるについてを採決いたします。
本県監査委員に堀本隆男君を選任することについて同意することに賛成の諸君はご起立願います。
〔賛成者起立〕
○議長(馬頭哲弥君) 起立多数であります。よって、議案第百十号和歌山県監査委員に堀本隆男君を選任するにつき同意を求めるの件は、これに同意することに決定いたしました。
○議長(馬頭哲弥君) 次に、議案第百十一号和歌山県監査委員の選任につき同意を求めるについてを採決いたします。
本県監査委員に宇治田栄蔵君を選任することについて同意することに賛成の諸君はご起立願います。
〔賛成者起立〕
○議長(馬頭哲弥君) 起立多数であります。よって、議案第百十一号和歌山県監査委員に宇治田栄蔵君を選任するにつき同意を求めるの件は、これに同意することに決定いたしました。
──────────────────
○議長(馬頭哲弥君) 次に日程第五、常任委員選任の件を議題といたします。
お諮りいたします。常任委員の選任については、委員会条例第五条第一項の規定により、次のとおり指名いたしたいと思います。
職員にその氏名を朗読させます。
〔職員朗読〕
────────────────────
総 務 委 員 会 委 員
尾 崎 要 二 君
井 出 益 弘 君
町 田 亘 君
門 三 佐 博 君
浜 田 真 輔 君
富 田 豊 君
鶴 田 至 弘 君
浜 本 収 君
以 上 八 人
厚 生 委 員 会 委 員
尾 崎 吉 弘 君
阪 部 菊 雄 君
大 江 康 弘 君
堀 本 隆 男 君
宗 正 彦 君
村 岡 キ ミ 子 君
松 本 貞 次 君
以 上 七 人
経 済 警 察 委 員 会 委 員
木 下 秀 男 君
岡 本 保 君
向 井 嘉 久 臧 君
小 川 武 君
山 本 一 君
野 見 山 海 君
森 本 明 雄 君
以 上 七 人
農 林 水 産 委 員 会 委 員
西 本 長 弘 君
冨 安 民 浩 君
和 田 正 一 君
馬 頭 哲 弥 君
上 野 哲 弘 君
木 下 義 夫 君
浜 口 矩 一 君
以 上 七 人
建 設 委 員 会 委 員
中 村 裕 一 君
下 川 俊 樹 君
藁 科 義 清 君
吉 井 和 視 君
中 村 利 男 君
和 田 正 人 君
橋 本 進 君
森 正 樹 君
以 上 八 人
文 教 委 員 会 委 員
石 田 真 敏 君
上 野 山 親 主 君
高 瀬 勝 助 君
平 越 孝 哉 君
宇 治 田 栄 蔵 君
中 西 雄 幸 君
新 田 和 弘 君
以 上 七 人
───────────────────
○議長(馬頭哲弥君) ただいま朗読した諸君をそれぞれの常任委員として指名することにご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(馬頭哲弥君) ご異議なしと認めます。よって、ただいま指名いたしました諸君をそれぞれの常任委員に選任することに決定いたしました。
──────────────────
○議長(馬頭哲弥君) 次に日程第六、常任委員の選任に伴う常任委員会の委員長及び副委員長選任の件を議題といたします。
お諮りいたします。各常任委員会の委員長及び副委員長選任については、委員会条例第六条第二項の規定により、次のとおり指名いたしたいと思います。
職員にその氏名を朗読させます。
〔職員朗読〕
───────────────────
総務委員会委員長 井 出 益 弘 君
同 副委員長 浜 本 収 君
厚生委員会委員長 村 岡 キ ミ 子 君
同 副委員長 阪 部 菊 雄 君
経済警察委員会委員長 小 川 武 君
同 副委員長 向 井 嘉 久 藏 君
農林水産委員会委員長 冨 安 民 浩 君
同 副委員長 和 田 正 一 君
建設委員会委員長 吉 井 和 視 君
同 副委員長 下 川 俊 樹 君
文教委員会委員長 高 瀬 勝 助 君
同 副委員長 新 田 和 弘 君
────────────────────
○議長(馬頭哲弥君) ただいま朗読した諸君をそれぞれの常任委員会の委員長または副委員長として指名することに賛成の諸君はご起立願います。
〔賛成者起立〕
○議長(馬頭哲弥君) 起立全員であります。よって、ただいま指名いたしました諸君をそれぞれの常任委員会の委員長または副委員長に選任することに決定いたしました。
──────────────────
○議長(馬頭哲弥君) 次に日程第七、特別委員の辞任許可及び選任の件を議題といたします。
同和対策、関西国際空港対策、水資源対策及び半島振興過疎対策の各特別委員から、辞任の申し出があります。
お諮りいたします。各特別委員の辞任については、これを許可することにご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(馬頭哲弥君) ご異議なしと認めます。よって、そのとおり決しました。
○議長(馬頭哲弥君) 次に、お諮りいたします。ただいま欠員となりました各特別委員会の委員の選任については、委員会条例第五条第一項の規定により、次のとおり指名いたしたいと思います。
職員にその氏名を朗読させます。
〔職員朗読〕
────────────────────
同和対策特別委員会委員
中 村 裕 一 君
井 出 益 弘 君
町 田 亘 君
大 江 康 弘 君
山 本 一 君
吉 井 和 視 君
馬 頭 哲 弥 君
松 本 貞 次 君
木 下 義 夫 君
橋 本 進 君
森 正 樹 君
以 上 十 一 人
関西国際空港対策特別委員会委員
尾 崎 要 二 君
石 田 真 敏 君
木 下 秀 男 君
岡 本 保 君
上 野 山 親 主 君
門 三 佐 博 君
宇 治 田 栄 蔵 君
富 田 豊 君
村 岡 キ ミ 子 君
和 田 正 人 君
野 見 山 海 君
新 田 和 弘 君
以 上 十 二 人
水資源対策特別委員会委員
向 井 嘉 久 藏 君
小 川 武 君
尾 崎 吉 弘 君
高 瀬 勝 助 君
阪 部 菊 雄 君
平 越 孝 哉 君
浜 田 真 輔 君
中 西 雄 幸 君
浜 口 矩 一 君
森 本 明 雄 君
以 上 十 人
半島振興過疎対策特別委員会委員
下 川 俊 樹 君
藁 科 義 清 君
西 本 長 弘 君
冨 安 民 浩 君
和 田 正 一 君
堀 本 隆 男 君
中 村 利 男 君
宗 正 彦 君
鶴 田 至 弘 君
上 野 哲 弘 君
浜 本 収 君
以 上 十 一 人
────────────────────
○議長(馬頭哲弥君) ただいま朗読した諸君を各特別委員会の委員として指名することにご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(馬頭哲弥君) ご異議なしと認めます。よって、ただいま朗読した諸君を各特別委員会の委員に選任することに決定いたしました。
──────────────────
○議長(馬頭哲弥君) 次に日程第八、副議長の選挙を行います。
議場を閉鎖いたします。
〔議場閉鎖〕
○議長(馬頭哲弥君) ただいまの出席議員数は、四十三人であります。
投票用紙を配付いたします。
〔投票用紙配付〕
○議長(馬頭哲弥君) 配付漏れはありませんか。──配付漏れなしと認めます。
投票箱を改めます。
〔投票箱点検〕
○議長(馬頭哲弥君) 異状なしと認めます。
念のため申し上げます。投票は単記無記名であります。投票用紙に被選挙人の氏名を記載の上、点呼に応じて順次投票を願います。
点呼いたします。
〔氏名点呼〕
〔各員投票〕
○議長(馬頭哲弥君) 投票漏れはありませんか。──投票漏れなしと認めます。
投票を終了いたします。
議場の閉鎖を解きます。
〔議場開鎖〕
○議長(馬頭哲弥君) お諮りいたします。立会人に、7番岡本保君、15番門三佐博君、36番松本貞次君、45番浜口矩一君の四君を指名いたしたいと思います。これにご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(馬頭哲弥君) ご異議なしと認めます。よって、立会人に以上の四君を指名いたします。
これより開票を行います。
立会人の立ち会いをお願いいたします。
〔投票点検〕
○議長(馬頭哲弥君) 選挙の結果を報告いたします。
投票総数 四十三票
うち有効投票 四十三票
有効投票中
町田 亘君 四十一票
鶴田至弘君 二票
以上のとおりであります。
この選挙の法定得票数は十一票であります。よって、町田亘君が副議長に当選されました。(拍手)
ただいま当選されました町田亘君が議場におられますので、本席から、副議長に当選されましたことを告知いたします。
〔町田 亘君、発言の許可を求める〕
○議長(馬頭哲弥君) 町田 亘君。
〔町田 亘君、登壇〕(拍手)
○町田 亘君 一言、お礼のごあいさつを申し上げさせていただきます。
ただいま、先輩・同僚議員の皆さん方の温かいご配慮により、はえある和歌山県議会副議長にご選任いただきまして、心からお礼を申し上げます。
微力でありますけれども、和歌山県勢発展のために全力を尽くして頑張る所存でございます。どうか、先輩・同僚議員、仮谷知事、当局の皆さん方のなお一層のご指導、ご鞭撻を賜りますように心からお願いを申し上げまして、粗辞でございますけれども、お礼のごあいさつにかえさせていただきます。
ありがとうございました。
〔議長退席、副議長着席〕
○副議長(町田 亘君) 次に、申し上げます。
ただいま、議長馬頭哲弥君から議長の辞職願が提出されました。
お諮りいたします。この際、議長辞職の件を日程に追加し、議題とすることにご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○副議長(町田 亘君) ご異議なしと認めます。よって、この際、議長辞職の件を日程に追加し、議題とすることに決定いたしました。
──────────────────
○副議長(町田 亘君) 議長辞職の件を議題といたします。
まず、その辞職願を朗読させます。
〔職員朗読〕
───────────────────
辞 職 願
私儀
一身上の都合により和歌山県議会議長を辞職いたしたいので許可されるよう願い出ます。
平成五年七月十五日
和歌山県議会議長 馬 頭 哲 弥
和歌山県議会副議長 殿
───────────────────
○副議長(町田 亘君) お諮りいたします。馬頭哲弥君の議長の辞職を許可することに賛成の諸君はご起立願います。
〔賛成者起立〕
○副議長(町田 亘君) 起立全員であります。よって、馬頭哲弥君の議長の辞職を許可することに決定いたしました。
〔馬頭哲弥君、発言の許可を求める〕
○副議長(町田 亘君) 馬頭哲弥君から発言の許可を求められておりますので、この際、これを許可いたします。
31番馬頭哲弥君。
〔馬頭哲弥君、登壇〕(拍手)
○馬頭哲弥君 県議会議長を辞任するに当たりまして、一言ごあいさつを申し上げます。
顧みますと、昨年六月定例会において議員各位のご推挙を賜り、名誉ある県議会議長の要職につかせていただきました。この間、議員各位から格別のご支援、ご協力を賜り、また知事初め理事者、並びに報道関係の皆様からも何かとご指導を賜りまして、おかげをもちまして今日まで大過なくその職責を果たさせていただきました。心から厚く御礼を申し上げる次第であります。
時あたかも、衆議院選挙の渦中にあります。中央、地方を問わず、今日ほど政治の真が問われておるときはないと考えます。そういうときにいよいよ、不肖ではございますが、身の引き締まる思いをいたしております。
今後は一議員として一層精励いたしたく存じますので、先輩・同僚各位の今後とものご指導、ご鞭撻を心からお願い申し上げまして、厚く御礼にかえる次第であります。
まことにありがとうございました。
○副議長(町田 亘君) ただいま、議長が欠員となりました。
お諮りいたします。この際、議長の選挙を日程に追加し、選挙を行いたいと思います。これにご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○副議長(町田 亘君) ご異議なしと認めます。よって、この際、議長の選挙を日程に追加し、選挙を行うことに決定いたしました。
──────────────────
○副議長(町田 亘君) 議長の選挙を行います。
議場を閉鎖いたします。
〔議場閉鎖〕
○副議長(町田 亘君) ただいまの出席議員数は、四十三人であります。
投票用紙を配付いたします。
〔投票用紙配付〕
○副議長(町田 亘君) 配付漏れはありませんか。──配付漏れなしと認めます。
投票箱を改めます。
〔投票箱点検〕
○副議長(町田 亘君) 異状なしと認めます。
念のため申し上げます。投票は単記無記名であります。投票用紙に被選挙人の氏名を記載の上、点呼に応じて順次投票を願います。
点呼いたします。
〔氏名点呼〕
〔各員投票〕
○副議長(町田 亘君) 投票漏れはありませんか。──投票漏れなしと認めます。
投票を終了いたします。
議場の閉鎖を解きます。
〔議場開鎖〕
○副議長(町田 亘君) お諮りいたします。立会人に、7番岡本保君、15番門三佐博君、36番松本貞次君、45番浜口矩一君の四君を指名いたしたいと思います。これにご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○副議長(町田 亘君) ご異議なしと認めます。よって、立会人に以上の四君を指名いたします。
これより開票を行います。
立会人の立ち会いをお願いいたします。
〔投票点検〕
○副議長(町田 亘君) 選挙の結果を報告いたします。
投票総数 四十三票
うち有効投票 四十三票
有効投票中
宗 正彦君 四十一票
村岡キミ子君 二票
以上のとおりであります。
この選挙の法定得票数は十一票であります。よって、宗正彦君が議長に当選されました。(拍手)
ただいま当選されました宗正彦君が議場におられますので、本席から、議長に当選されましたことを告知いたします。
〔宗 正彦君、発言の許可を求める〕
○副議長(町田 亘君) 宗 正彦君。
〔宗 正彦君、登壇〕(拍手)
○宗 正彦君 ただいま、歴史と伝統に輝く名誉ある和歌山県議会議長に就任させていただきました。光栄これに過ぐるものがございません。
もとより浅学非才、微力でございますが、議会の同僚・先輩の皆様方、さらには知事初め県当局の各位、県民の皆様方、すべての方々のご指導、ご協力を賜りながら大任を果たしてまいりたいと思っております。
時あたかも関西国際空港の開港かつまた世界リゾート博を来年に控え、和歌山県活性化のために極めて大事な時期に直面いたしております。
精魂傾け尽くして県勢発展のために、議会の権威向上のために微力をささげる所存でございますので、格別のご指導、ご鞭撻のほどを心からお願い申し上げまして、一言就任のあいさつとさせていただきます。
ありがとうございました。
〔副議長退席、議長着席〕
──────────────────
○議長(宗 正彦君) 次に日程第九、議会運営委員の選任の件を議題といたします。
お諮りいたします。議会運営委員の選任については、委員会条例第五条第一項の規定により、次のとおり指名いたしたいと思います。
職員にその氏名を朗読させます。
〔職員朗読〕
────────────────────
議 会 運 営 委 員 会 委 員
尾 崎 要 二 君
下 川 俊 樹 君
石 田 真 敏 君
小 川 武 君
上 野 山 親 主 君
尾 崎 吉 弘 君
和 田 正 一 君
阪 部 菊 雄 君
浜 本 収 君
森 本 明 雄 君
以 上 十 人
────────────────────
○議長(宗 正彦君) ただいま朗読した諸君を議会運営委員会の委員として指名することにご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(宗 正彦君) ご異議なしと認めます。よって、ただいま指名いたしました諸君を議会運営委員会の委員に選任することに決定いたしました。
──────────────────
○議長(宗 正彦君) 次に日程第十、図書委員会委員選任の件を議題といたします。
お諮りいたします。図書委員会の委員については、議会運営委員会委員の兼任とすることにご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(宗 正彦君) ご異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
○議長(宗 正彦君) 以上で、今期定例会に付議された諸案件の審議はすべて終了いたしました。
議員各位には連日ご精励をいただき、深く感謝申し上げます。
気候不順の折、ご健康に十分ご留意の上、ご活躍されますよう祈念いたします。
○議長(宗 正彦君) これをもって、平成五年六月定例会を閉会いたします。(拍手)
午後六時十七分閉会