平成元年6月 和歌山県議会定例会会議録 第4号(渡辺 勲議員の質疑及び一般質問)
県議会の活動
午前十時六分開議
○議長(西本長浩君) これより本日の会議を開きます。
○議長(西本長浩君) 日程第一、議案第八十六号から議案第九十九号まで、並びに知事専決処分報告報第三号から報第九号までを一括して議題とし、議案等に対する質疑を行い、あわせて日程第二、一般質問を行います。
46番渡辺 勲君。
〔渡辺 勲君、登壇〕(拍手)
○渡辺 勲君 おはようございます。
二月定例会で言い足りなかったことを、今定例会で引き続いて質問をいたしたいと思います。
関西国際空港に関連する諸問題でございます。
関西国際空港の第一期計画につきましては、昨年末に空港島の護岸が概成し、平成五年春の開港を目指して建設工事が着々と進んでいるところであります。本県からも、去る五月八日に知事を初め県当局、開発公社、工事関係者の涙ぐましい御努力と関係地域の皆さんの御理解によりまして、幾多の困難を乗り越えて空港島の埋立用土砂搬出が開始されました。土砂を満載した土砂運搬船の船出を見送る関係者の中には、目に涙をいっぱいため、感無量の姿がありました。男が力いっぱい仕事をやり遂げたすばらしい顔がその場にあったと聞いております。私も大変感激し、感動いたした次第でございます。ここに改めて、正月休暇まで返上し、不眠不休で目的達成のため御努力をいただいた関係者の皆さんに、最大の敬意を表したいと存じます。
このように、本県においても関西国際空港の建設に懸命の努力がなされているところであります。関西国際空港の建設を契機として、陸路の面では今まで近くて遠かった大阪を初めとする近畿圏とも、近畿自動車道を初めとする道路網の整備等により大変近くなろうとしておりますし、また県民の悲願でございました国土軸への直結も、七月には特急くろしお号が新大阪に直結され、県民の利便性の高まることが期待されるわけでございます。
しかし、空路の面において、今まで和歌山は「キンキのおまけ」という歌に代表されるように、国土軸から大きく離れ、東京での諸行事に参加するのに全国県庁所在地の都市からは和歌山が一番時間がかかると言われるくらい、不名誉ながら、最も不便な立地条件にあります。
大多数の県民が期待する国土軸への直結が果たして関西国際空港を拠点として実現可能か否か、この問題に関連する質問は後ほどさせていただくことといたしまして、確かに国際軸への直結は、ニューヨーク、ロンドン、パリ等、世界の主要都市に一番近い県になることは明白であります。二十四時間空港のメリットが遺憾なく発揮されるものと思います。二十四時間、世界と結ばれるわけであります。
先日も、ジャンボ尾崎が活躍の全米オープンをテレビで応援したわけでございますが、眠たい目をこすりながらチャンネルを回したのが朝の五時過ぎでございました。アメリカの全米オープンをやっていた地区は、夕方を迎えようとする時間です。また、全英オープンを見るときは、夜中の十二時を回ってからほっぺたをつねりながら観戦するわけであります。このように、我々が眠っている間にどこかの国は朝を迎え、またある国は太陽をさんさんと受けながら真っ昼間の活動をしているわけでございまして、まさに世界は二十四時間休みなく動いているのでございます。
国際化が急速に進展し、国際的相互依存関係がますます強まっていく中、二十四時間世界に開かれる関西国際空港は、本県だけでなく、関西あるいは日本の期待を一心に集めていることは論をまちません。そして、我が和歌山県が世界の主要都市と二十四時間結ばれることに大きな期待が寄せられています。このチャンスを生かし、二十一世紀を和歌山の時代としなければなりません。
もう一方では、関西国際空港の着工を契機として、松下電器を初めとする二十数社の企業立地の決定、近畿大学の誘致、先月着工した和歌山マリーナシティ、コスモパーク加太等、今、和歌山県内のビッグプロジェクトの展開も関西国際空港が和歌山から十五キロメートルの至近距離に位置することのメリットであることも間違いありません。しかし、これらを確かな永続性のある県益に結びつけるために、今後の取り組みの悔いなき対応はいかにあるべきかを考えなければなりません。
今月私は、二つの設立総会に参加してまいりました。一つは六月五日、和歌山県関西国際空港全体計画促進協議会設立総会でございまして、和歌山県下の政界、官界、財界の代表七百名ばかりが結集し、近畿の府県に先駆けて関西国際空港の第二期計画の早期着工の要望決議を採択し、行動を開始いたしました。今まで、このような県民各界各層の方々がお集まりになり、一つになって大きな目的達成に向かって行動することは、私の知る限り、数少ない出来事であります。関西国際空港に期待する県民の熱い願いが大きいということを改めて感じたわけでございます。
もう一つの設立総会は六月十六日、大阪の中之島中央公会堂で開催された関西国際空港全体構想早期実現期成会の設立総会でございます。関西国際空港株式会社に出資している大阪府、兵庫県、和歌山県を初めとする十二の地方公共団体と関西経済連合会、大阪、和歌山商工会議所を初めとする関西の経済界が一体となって呼びかけられたわけでございますが、あの大きな中之島中央公会堂が揺るがんばかりの熱気でいっぱいでございました。関西国際空港への熱い思いがひしひしと伝わってまいりました。各府県それぞれの思惑を秘めながらも、関西が一致して全体構想実現を確かなものへとの熱意のあらわれであります。
さきの県議会においても要望決議をしたところでございますが、関西国際空港の和歌山に与えるインパクトをより大きくするためにも、現在の一本の滑走路だけでは到底不十分であることは周知の事実であります。促進協議会のスローガン「三本の滑走路で躍進和歌山」、「私たちの熱意でつくろう完全空港」、そのとおりであります。今後とも、我々県民一丸となって三本の滑走路を備えた完全空港を目指して頑張っていかなければならないことは言うまでもありません。
そこで質問の第一点は、去る六月十四日に、仮谷知事、西本議長を先頭に、県内の市町村、経済界の代表発起人で、宇野総理を初め大蔵・運輸両大臣ほか、政府要人に対し促進協議会の要望を陳情された旨、お聞きしております。また昨日は、仮谷知事の代理で西口副知事が、大阪府岸知事、関経連宇野会長らとともに関西を代表して宇野総理に陳情されたようでありますが、知事が直接総理に会われた感触と感じられたこと、また今後の関西国際空港全体計画の取り組みに対する御決意のほどをお聞かせ願いたいと存じます。
次に、関西国際空港の国内便確保と最も関連の深い現大阪空港の存廃問題についてでございます。
二月定例会に引き続いて、再度質問をいたしたいと思います。
さきの県議会において、この問題についてお尋ねしたところ、仮谷知事からは、重要な時期であるので重大な関心を寄せているとの答弁をいただいたところでありますが、先週の金曜日、関西国際空港開港後の大阪空港の存廃問題を調査している運輸省から、空港廃止が周辺地域などに与える影響や存続した場合の環境対策等、存廃調査の中間報告が発表されたと、二十四日の朝刊各紙で知りました。各紙の報道によりますと、大変遺憾ながら、大阪空港の存続を色濃く打ち出した内容と思われます。
三年前の第一回の中間報告では、「国内線の航空輸送需要は、アクセスが便利な大阪空港が新空港を上回り、新空港だけでは航空需要を賄い切れない」との調査結果を出していまして、今回の報告は、存続の場合に必要とされる環境対策のあり方、廃止した場合の空港周辺地域や近畿圏に与える経済的影響等、四項目についての調査結果が出されたわけでありますが、空港が廃止された場合の空港周辺に与える経済効果の減少を示すなど、間接的ながら存続を強く示唆した内容となっております。大阪府の岸知事は、六月十六日の記者会見で大阪空港の存廃問題に触れ、「国が調査中だが、新空港開港後も第一期(滑走路一本)のうちは一定の期間存続が必要と考えている」と話しております。また、ことし四月に発表された関西経済連合会の「航空新時代における空港整備について」の中でも、大都市圏複数空港の必要性を唱え、大阪空港の存続を主張している。
このように、いろんな方面から大阪空港の存続についての世論形成がなされようとしている中、今回の運輸省の発表で存続論に拍車がかかり、さらに弾みがつくものと思われます。大阪空港の存廃について、経済効果や航空需要だけの観点で判断をしてよいのでしょうか。空港廃止で経済効果が減少することは、空港周辺十一市協が昭和四十六年に大阪空港撤去運動を起こしたときからわかり切っている話であります。それを、いざ新空港ができるから伊丹周辺は不便になる、いや経済も落ち込むからと手のひらを変えて空港の存続運動を起こしていくというのは、余りにも身勝手な地域エゴではないかと思うのであります。昭和五十六年十二月に最高裁で「欠陥空港」と断罪された大阪空港の問題解決こそが昭和四十九年の航空審議会の答申に明記されているのであります。「新しい空港は、大阪空港の廃止を前提として同空港の機能をかわって受け持つ能力のあるものとしなければならない」との新空港着工前の大義名分はどこへ消えてしまったのか。
航空審議会の答申が出された当時、県内には、和歌山は扇風機の裏側になってしまうと、新空港絶対反対の大きな声がありました。さらには、新空港など絶対できるものかとの声が聞こえる中、知事は本県の将来を考え、みずから決断され、県民一丸となって新空港建設に取り組んできたのは何であったのか、今こそ新空港建設決定の原点に返ってみる必要があると思うのであります。
新空港の三本の滑走路を備えた全体計画を論議するとき、大阪空港問題の解決、いわゆる廃止の原則を確認し、出発点とすべきであります。伊丹周辺の十一市協や関経連が主張している、経済が落ち込むとか便利だというだけでは存続の理由にならないと私は思います。
今までのように、運輸省の存廃調査が終わらないことを理由に、はれものにさわる扱いをする段階ではないと思います。もし仮に関西国際空港が主として国際線、伊丹は国内線と位置づけられたとき、本県の県益は縮小されてしまいます。大阪は大阪の、兵庫は兵庫の、それぞれの立場を機会あるごとに華々しくアピールしております。この辺で、我が県も真正面からの主張があってよいのではないかと思うのでございます。大阪空港の存廃について、知事の御所見を賜りたいと思います。
御清聴ありがとうございました。
○議長(西本長浩君) ただいまの渡辺勲君の質問に対する当局の答弁を求めます。
知事仮谷志良君。
〔仮谷志良君、登壇〕
○知事(仮谷志良君) 渡辺議員にお答え申し上げます。
関西国際空港問題についての第一点は、全体構想実現への取り組みと決意の問題でございます。また、中央陳情への見通しでございます。
さきの議会において要望決議をいただきました関西国際空港全体計画については、先ほど渡辺議員から話ございましたように、六月五日に県内の政界、官界、財界の七百名の多数の皆さんが集まって、また県議会の皆さんの御協力を得まして和歌山県関西国際空港全体計画促進協議会を結成して要望決議を行ったところでございます。また私も、その際に、空港に対する熱意をひしひしと感じたわけでございます。
六月十六日には、関西全体の関西国際空港全体構想早期実現期成会が設立され、多数の皆さんがお集まりになって、私も代表発起人として決意表明を行ったところでございます。また、六月十四日には、私と西本県会議長ほか、市長、経済団体の代表の皆さんと一緒になって、宇野総理初め運輸大臣等関係各大臣に要望してまいったわけでございます。昨日、副知事が、大阪府の岸知事初め関西の財界人と一緒になって全体計画の推進を要望してきたところでございます。
私が、総理並びに運輸大臣、関係当局と会ったときに感じたことは、率直に言いまして、全体計画の実現は容易なことではないということをひしひしと感じたのでございます。航空需要の問題、関西国際空港株式会社の採算性の問題など、解決しなければならない課題がたくさんございます。ただ、和歌山県の関西国際空港に取り組む積極的な姿勢、情熱は理解していただけた、かように存じております。
関西国際空港の三本の滑走路は、関西の活性化にとって是が非でも必要でございますし、本県の発展のためにも不可欠なことでございます。ただ、関西が一丸となってその実現に向かって努力しておる姿勢というものは、前よりも増してありがたいことではないかと感じておるわけでございます。県議会の皆さん方初め、県民の皆さんの協力を得ながら、全体計画をぜひ実現させるよう全力を傾注して取り組んでまいりたいと思っておる次第でございます。
また、大阪空港の存廃問題についての見解でございます。
経過を踏まえての御質問でございました。私は、大阪国際空港の存続問題については、原点は環境問題でございまして、関係者である国、大阪府、兵庫県、地元市、地元住民の間で結論を出すべきであると認識している次第でございます。しかし、お話ございましたように、この問題はやはり昭和四十九年の航空審議会の答申に基づいて対応されるべきでございます。また、その趣旨に沿って対処されるように絶えず申し上げてきているところでもございます。申し上げるまでもございませんが、関西国際空港の建設は関西に完全空港がぜひ必要であるとの関西の総意で現在まで進められてまいっておる次第でございます。
本県としましては、今後とも大阪国際空港の存廃問題に重大な関心を寄せながら、国内、国際の基幹空港としての関西国際空港の全体計画を早期に実現する、そして関西国際空港を完全空港とするために発足した関西国際空港全体構想早期実現期成会の一員として、関係府県とともに全力を傾注してまいる所存でございます。
○議長(西本長浩君) 答弁漏れはありませんか。──再質問を許します。
46番渡辺 勲君。
〔渡辺 勲君、登壇〕
○渡辺 勲君 再質問をさせていただきたいと思います。
関西空港と和歌山県の今日の置かれている立場から、情熱を込めて知事に質問をさしていただいたわけでございますけれども、ただいまの御答弁、何に、どこに遠慮をされておるのか、どうも歯切れが悪い。こういう答弁を「ろうそくでおかいさんを炊く」──煮え切らんと、こう言う。
和歌山県と関空問題についての歴史というものを考えてみますと、今日私は三つ目の大きな山場を迎えておる、こういうふうに認識をしておるのでございます。
第一番目の山場は昭和四十九年に航空審の答申が出されたとき、九月議会にこの壇上から当時の大橋知事に、航空審議会の中に和歌山県が入っていないじゃないか、大阪と兵庫県がオブザーバーとして審議をされてきた、和歌山県を無視して関西空港の存在があり得るのかということを質問いたしたわけでございます。そのとき大橋知事は、顔を紅潮させながら「そんなことは絶対にさせない」、こう答弁されたことを記憶しております。そして、翌年の五十年七月二十三日に、当時の木村睦男運輸大臣、梶原飛行場部長に来県を求めまして、大橋知事は県庁の正庁で運輸大臣、飛行場部長に激しく詰め寄ったと聞いております。当時の模様を、特別秘書であった橋本進さんが熱っぽく語ります。たばこを吸わなかった大橋知事が、みずからの気分を落ちつけるためか、橋本進さんにたばこを要求して、橋本進さんが、こう火をつけた。その手を震わせながら、和歌山県を無視して泉南沖に空港ができると思いますか、やれるものならやってみなさい、こう正庁で詰め寄ったと聞いております。烈火のごとくお怒りになったと聞いております。そして、その年の十月四日に大橋前知事は帰らぬ人となったわけでございます。私は、一期目の駆け出しの議員の一人として熱意を込めて質問をさせていただいたのですが、その対応の姿を聞かせていただいて本当に感動いたしたわけでございます。そして昭和五十一年五月二十六日に、仮谷知事あてに「関西空港と和歌山県」という、和歌山県を関係府県の中に位置づけた調査資料が提示されたこと、この時期が第一回目の山場であったと思うんです。
第二回目は、五十七年六月七日に、仮谷知事あなたがホストワークをして和歌山で大阪湾岸サミットが開かれました。そのときに突如として神戸沖空港が急浮上いたしまして、政財界がそれをバックアップするという情勢の中で、水面下では運輸省関係者も、関西が反対が多くてだめならば神戸沖でもいいんですよという態度に変わってきた。大橋知事が「警戒的白紙」という旗を掲げながら慎重に関西空港問題に取り組んでおられましたが、その時点で仮谷知事が決断をされて「警戒的白紙」の旗をおろし、県益優先のために積極的に関与するという姿勢を表明して、そこで和歌山が関西国際空港の関係府県としての確固たる位置づけがされたというふうに私は感じておるのでございます。
今また三つ目の山場と申し上げておりますのは、もはや航空審答申の精神、大前提というものがどこかに置き去られて、関西財界の動き、大阪府の動き、運輸省の動き、それらの動きがすべて伊丹空港存続の方向に向かいつつある。伊丹空港存続で位置づけられたときに、和歌山県の県益は一過性に終わってしまうのではないか。今この第三の山場を迎えて、仮谷知事の決断こそが永続性のある和歌山の県益を築き上げるもの、こう私は確信いたしておるのでございます。
再度、仮谷知事の確固たる決意、伊丹空港存廃問題に対する見解をお聞かせ願いたいと思います。
以上。
○議長(西本長浩君) 以上の再質問に対する当局の答弁を求めます。
知事仮谷志良君。
〔仮谷志良君、登壇〕
○知事(仮谷志良君) 渡辺議員に、伊丹空港の存廃について答弁させていただきます。
先ほど申し上げましたように、私は関西国際空港の全体計画の推進を第一目標に掲げて進めておる現在でございます。大阪国際空港の存続ということが関西国際空港の国内便確保の問題や全体計画実現に影響を与えるものとなったならば、私は関西国際空港の関係府県として毅然たる態度で臨んでまいりたい、かように存じております。
○議長(西本長浩君) 答弁漏れはありませんか。──再々質問を許します。
46番渡辺 勲君。
〔渡辺 勲君、登壇〕
○渡辺 勲君 国内便の確保や全体構想に現伊丹空港の存廃問題が大きな影響を来すということになれば毅然たる態度で臨むと、こういう再答弁をいただいたわけでございますけれども、これは第一回目の答弁より少し前進をした。こういう答弁を「砂の上に落としたあんころもちみたいな答弁」と。食おうに食えんし、拾わなもったいないしという答弁です。
私は、毅然たる態度を示さなければならない時期は今だと主張している。確かに、関西の三府県で全体構想実現の第一歩を大同団結して歩み始めた時期でございますから、随分とお気を使われておるということもよくわかります。けれども、大阪や大阪財界や運輸省は、余り我々和歌山のことにはお気を使ってくれているようには私は思わない。この際、そうお気を使わずに和歌山県の立場を明確に主張されておいた方が将来に悔いを残さないんではないか。遠回しに「航空審の答申の原点に戻るべきである」というふうな表現ではなしに、和歌山県としては現伊丹空港は断固として廃止すべきである、こう明確に答弁をしていただきたいのでございますが、少し答弁しにくいようでございますので、私はこう主張しますということをここで表明をいたしまして、後、しっかりと頑張っていただきますように要望いたします。
終わります。
○議長(西本長浩君) ただいまの発言は要望でありますので、以上で渡辺勲君の質問が終了いたしました。