平成30年2月 和歌山県議会定例会会議録 第1号(全文)
平成30年2月 和歌山県議会定例会会議録
第1号(全文)
◆ 汎用性を考慮してJIS第1・2水準文字の範囲で表示しているため、人名等、会議録正本とは一部表記の異なるものがあります。人名等の正しい表記については「人名等の正しい表記」をご覧ください。
平成30年2月
和歌山県議会定例会会議録
第1号
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議事日程 第1号
平成30年2月21日(水曜日)
午前10時開会・開議
第1 会議録署名議員の指名
第2 会期決定の件
第3 議案第1号から議案第93号まで(当局説明)
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会議に付した事件
第1 会議録署名議員の指名
第2 会期決定の件
第3 議案第1号から議案第93号まで(当局説明)
第4 議案第94号(当局説明)
第5 休会決定の件
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出席議員(41人)
1番 中西峰雄
2番 秋月史成
3番 立谷誠一
4番 泉 正徳
5番 前芝雅嗣
6番 花田健吉
7番 井出益弘
8番 宇治田栄蔵
9番 川畑哲哉
10番 玉木久登
11番 濱口太史
12番 鈴木太雄
13番 尾﨑太郎
14番 藤山将材
15番 尾崎要二
16番 中村裕一
17番 岩田弘彦
18番 中本浩精
19番 服部 一
20番 山本茂博
21番 冨安民浩
22番 吉井和視
23番 堀 龍雄
24番 中 拓哉
25番 岸本 健
26番 森 礼子
27番 谷 洋一
28番 新島 雄
29番 岩井弘次
30番 多田純一
31番 片桐章浩
32番 藤本眞利子
33番 浦口高典
34番 山下直也
35番 山田正彦
36番 菅原博之
37番 谷口和樹
38番 奥村規子
39番 雑賀光夫
41番 坂本 登
42番 長坂隆司
欠席議員(なし)
〔備考〕
40番 欠員
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説明のため出席した者
知事 仁坂吉伸
副知事 下 宏
知事室長 宮﨑 泉
危機管理監 藤川 崇
総務部長 浦上哲朗
企画部長 髙瀨一郎
環境生活部長 山田成紀
福祉保健部長 山本等士
商工観光労働部長 山西毅治
農林水産部長 原 康雄
県土整備部長 森戸義貴
会計管理者 野田孝雄
教育長 宮下和己
公安委員会委員長 溝端莊悟
警察本部長 宮沢忠孝
人事委員会委員長 平田健正
代表監査委員 江川和明
選挙管理委員会委員長 小濱孝夫
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職務のため出席した事務局職員
事務局長 田村公一
次長 西原龍也
議事課長 松山 博
議事課副課長 武田 稔
議事課議事班長 岩谷隆哉
議事課主任 保田良春
議事課主任 岸裏真延
議事課主事 大森圭悟
総務課長 糸川 徹
政策調査課長 中平 博
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午前10時0分開会・開議
○議長(尾﨑太郎君) ただいまから、平成30年2月定例会を開会いたします。
これより本日の会議を開きます。
日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
今期定例会の会議録署名議員は、15番尾崎要二君、16番中村裕一君、30番多田純一君の3君を指名いたします。
次に日程第2、会期決定の件を議題といたします。
お諮りいたします。今期定例会の会期は、本日から3月16日までの24日間といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(尾﨑太郎君) 御異議なしと認めます。よって、今期定例会の会期は本日から3月16日までの24日間と決定いたしました。
この際、暫時休憩いたします。
午前10時1分休憩
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午前10時59分再開
○議長(尾﨑太郎君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。
この際、諸般の報告をいたします。
知事から地方自治法第180条第1項の規定による知事専決処分報告が、監査委員から監査報告及び現金出納検査実施結果の報告がありました。いずれもお手元に配付しておりますので、御了承願います。
次に、今期定例会に提出された議案は、お手元に配付のとおり、議案第1号から議案第93号まで、及び追加提出された議案第94号の計94件であります。
お諮りいたします。この際、追加提出された議案第94号を本日の日程に追加し、これより直ちに一括して議題といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(尾﨑太郎君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
次に日程第3、議案第1号から議案第93号まで、並びに追加提出議案議案第94号を一括して議題といたします。
まず、当局の説明を求めます。
知事仁坂吉伸君。
〔仁坂吉伸君、登壇〕
○知事(仁坂吉伸君) 平成30年2月定例会に御参集いただき、厚く御礼申し上げます。
昨年10月の台風第21号により紀の川市西脇地区で発生した斜面崩落についてでございますが、調査検討会から、農道盛り土の存在が斜面崩落の発生を誘発したと考えられるとの意見を受けましたので、本件は、単なる自然災害ではなく、県として責任があると判断いたしました。こうしたことから、去る12月28日、亡くなられた方の御遺族や被災された地域の方々に対し、おわびを申し上げ、県として補償をさせていただくことを発表し、御遺族の方々などに直接お会いして、この旨お伝えいたしました。
今後、その誠実な履行に取り組むとともに、農道、農地の復旧に全力で取り組み、また、さらに原因を詳細に検証し、再発防止に努めてまいります。
それでは、ただいま上程されました諸議案の提案理由を説明するに先立ち、平成30年度新政策及び当初予算の基本的な考え方等について御説明申し上げます。
昨年は、待望の京奈和自動車の県内区間開通に加え、第二阪和国道が全線開通するなど、道路ネットワークが一段と強化され、チャンスの道が延伸されました。また、観光客総数、外国人宿泊客数がともに県史上最高記録を達成するとともに、紀伊半島が世界的旅行ガイドブック「ロンリープラネット」の訪れるべき世界10地域のベスト5に選出されるなど、これまで戦略的に取り組んできた和歌山県の再上昇につながる成果を県民の皆様にお示しすることができました。
さらに、長期総合計画の初年度として、80歳現役社会や就活サイクル、女性の活躍、結婚・子育て環境、教育、健康の向上など、多くの県民や企業と力を合わせ、社会の構造を変える大きな仕掛けづくりに取り組んでまいりました。
来年度におきましても、これらの取り組みを着実に軌道に乗せつつ、本県のポテンシャルをさらに高め、未来への駆動力を生み出す新たな施策を展開することとし、長期総合計画で示す5つの施策体系に沿って新政策を編成したところでございます。
それでは、平成30年度新政策について御説明申し上げます。
まず、「ひとを育む」については、多子世帯の経済的負担を軽減するため、保育料等の無償化を拡充するとともに、在宅で育児を行う世帯へも支援を実施してまいります。また、子供の将来が生まれ育った環境で左右されることがないよう、貧困の世代間連鎖を断ち切る取り組みを引き続き推進してまいります。
さらに、幼児教育から小学校教育への円滑な接続が行われるよう、小学校就学までに育てたい具体的な子供の姿を示した上で、成長に応じた切れ目のない取り組みを推進するほか、これからの情報化社会において活躍できる人材を育成するため、ICTに関する県独自の教育カリキュラムを構築いたします。
次に、「しごとを創る」についてでございます。
本年4月に、総務省統計局の統計データ利活用センターと和歌山県データ利活用推進センターが開所いたします。ここを拠点に、産学官が連携し、データ利活用を推進することで、行政課題の解決や県内企業の競争力強化に取り組んでまいります。また、IoT等の先端技術を導入する企業に対するサポート体制の拡充や、ベンチャー企業を呼び込むための企業誘致奨励金制度の創設、6次産業化や規模拡大、法人化といった農業経営の発展に向けて取り組む農業者への支援などを行ってまいります。
さらに、観光振興に関しましては、世界的評価が高まっている中で海外プロモーションを一層強化するとともに、県内各地の観光スポットを周遊する「和歌山の楽しみ方」を提案し、観光客の長期滞在化を推進することで地域での旅行消費の拡大を目指してまいります。
次に、「いのちを守る」についてでございます。
台風第21号により被災した道路、河川、砂防施設等の本格復旧に全力で取り組む一方、台風や集中豪雨による被害を軽減するため、主要河川の整備や国営総合農地防災事業による総合的な洪水対策を引き続き推進してまいります。
また、地震・津波に対する備えといたしましては、災害時に児童生徒を守る防災リーダーや地域での支援活動の担い手となる高校生や教職員を育成してまいります。さらに、世界各国の高校生が参加し、津波の脅威と対策を学ぶ「『世界津波の日』高校生サミット」を津波防災の聖地である本県で開催いたします。
次に、「くらしやすさを高める」についてでございます。
住宅宿泊事業法が本年6月から施行されることに伴い、周辺住民の生活環境に悪影響を及ぼすことのないよう、事業者が遵守すべきルールを条例で定めることにより、本県における健全な民泊の普及を図ってまいりたいと考えてございます。
また、太陽光発電事業による環境への影響や災害の発生に対する県民の不安が拡大していることに鑑み、事業の実施に関し、安全性等を総合的に管理する条例を制定することにより、本県の環境にふさわしい太陽光発電の普及を図ってまいりたいと考えております。
最後に、「地域を創る」についてでございます。
活力ある地域づくりや産業振興、企業誘致など、将来のチャンスを保障する高速道路や県内幹線道路等の早期整備を引き続き推進するとともに、民間事業者のノウハウを活用した空港運営を行うことにより、南紀白浜空港の利活用を促進してまいります。
また、人口が減少していく中で地域での生活を守るため、ふるさと生活圏の維持や持続可能な地域公共交通ネットワークの構築に努めてまいります。さらに、路線バス事業者が行うICカードやバスロケーションシステムの導入を支援することで、スムーズな乗降、乗りかえが可能な公共交通ネットワークを整備してまいります。
これらの新政策を盛り込んだ平成30年度の当初予算は、一般会計で5534億円余としており、公債費の抑制等に努めることで収支不足額を補うための財政調整基金の取り崩し額は、中期行財政経営プランで設定した範囲内に抑制するなど、県財政の健全性を確保しております。また、補正予算につきましては、国の補正予算を最大限活用するなど、一般会計で72億円余を計上しております。
続きまして、条例案件等について、その主なものを御説明申し上げます。
議案第34号は、知事及び副知事の給料月額等の減額措置を延長するもの、議案第35号から第38号、第67号、第68号及び第70号は、職員、教育職員、市町村立学校職員及び警察官等について県人事委員会勧告に基づき給料月額の改定等を行うものであります。
次に、議案第44号は、太陽光発電の設置、維持管理等に関する計画を事業者が作成し、知事の認定を受けることとするなど、所要の事項を定めるものです。
また、議案第45号は、青少年が安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備等に関する法律の一部改正に伴い、フィルタリング有効化措置等に関する規定を設けるもの、議案第47号は、住宅宿泊事業を適切かつ円滑に実施するため、本県において住宅宿泊事業を実施するに当たり、遵守すべき事項を定めるものです。
議案第50号から第56号は、介護保険法等の改正に伴い新設された共生型居宅サービス等に関するもの、議案第59号及び第60号は、国民健康保険法の一部改正に伴い、和歌山県国民健康保険特別会計を設置するなど所要の改正を行うものです。
また、議案第69号は、県及び市町村立学校の児童生徒数の減少等に伴い職員の定数を改めるもの、議案第74号は、産業技術専門学院の短期課程の授業料の設定等を行うものです。
次に、議案第75号及び第76号は建設事業の施行に伴う市町村負担金について、議案第77号は包括外部監査契約の締結について、議案第78号は訴訟の提起について、議案第79号及び第80号は公の施設に係る指定管理者の指定について、議案第81号から第89号は県人事委員会が町等から公平委員会に関する事務の委託を受けるものについて、議案第90号及び第91号は権利の放棄について、議案第92号及び第93号は工事請負変更契約等の締結について、議案第94号は中小企業近代化資金貸付金保証債務の履行に係る和解案を受諾することについて、それぞれ議決をお願いするものであります。
最後に、諸報第1号から第8号は、地方自治法第180条第1項の規定による委任専決処分報告です。
何とぞ、御審議の上、御賛同賜りますようにお願い申し上げます。
○議長(尾﨑太郎君) 以上で、当局の説明が終わりました。
お諮りいたします。2月22日は議案調査のため休会といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(尾﨑太郎君) 御異議なしと認めます。よって、2月22日は休会とすることに決定いたしました。
次会は2月23日定刻より会議を開き、補正予算等議案第18号から議案第33号まで、議案第35号から議案第38号まで、議案第67号、議案第68号、議案第70号及び議案第76号を日程といたします。
本日は、これをもって散会いたします。
午前11時13分散会